ドリトル先生と琵琶湖の鯰
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第十一幕その六
「だからね」
「もう三重県だけですね」
「その三重県もね」
「やがてはですね」
「行って」
そうしてというのです。
「学びたいね」
「そうお考えですね」
「うん、伊勢の海に山に」
「伊勢神宮もあるしね」
王子が笑顔で日本でも最も大きい神社の一つをお話に出しました。
「三重県には」
「そう、鳥羽の水族館もあるしね」
「あそこもあるね」
「伊賀上野にも行きたいしね」
「忍者だね」
「そう、三重県は忍者でも有名だよ」
先生は忍者についてはとても明るく言いました。
「あちらはね」
「忍者いいよね」
「伊賀に甲賀にね」
「三重県は忍者の場所でもあるね」
「忍者にはロマンがあるよ」
先生はこうも言いました。
「八条学園には忍術部もあるしね」
「忍者を研究して忍術を行う部活だね」
「高等部にも大学にもあるね」
「日本人の部員の人もいるけれど」
王子はその忍術部のお話もしました。
「海外からの人が多いね」
「忍者は日本でも人気があるけれどね」
「むしろ海外でだね」
「そう、日本以外の国で人気があるから」
それでというのです。
「日本人以外の部員の人も多いんだ」
「そうだよね」
「このことは剣道部や柔道部も同じだね」
「茶道部や華道部も」
「今や日本文化は世界的に人気だから」
その為にというのです。
「そうした部活には海外から来ている人も多く所属しているんだ」
「そうだね」
「かるた部もそうですね」
トミーはこちらの部活のお話もしました。
「日本の文化で」
「海外から来ている人も多く所属しているね」
「そうですね」
「着物も着られるしね」
かるた部に所属していると、です。
「茶道部や華道部と同じく」
「そのことも人気ですね」
「うん、忍術部も人気がある理由は」
「忍者の服が着れますから」
「だから人気があるんだ」
「そのことも大きいですね」
「ただね」
ここで王子はこんなことを言いました。
「女の人の忍者、くノ一だけれど」
「うん、くノ一がどうかしたのかな」
「くノ一の服も忍者の服だね」
「あの装束だね」
「漫画とかだとくノ一って丈の短い着物だね」
「ミニスカートみたいなのかな」
「あれじゃないんだね」
王子はこの服を頭の中に浮かべつつ先生にお話しました。
「そうなんだね」
「あれだとね」
どうしてもとです、先生は王子にお話しました。
「目立つし隠れたり走る時にものとかが肌に当たる部分が多いからね」
「だから危ないんだね」
「そうなるからね」
その為にというのです。
「実際は着ないよ」
「そうなんだね」
「それに顔も隠さないと」
忍者の覆面で、です。
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