ドリトル先生と琵琶湖の鯰
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第十幕その十
「よかったよ」
「そしてね」
ここでホワイティが言ってきました。
「今は紅茶を楽しんでいるんだね」
「ティーセットもね」
食いしん坊のガブガブも楽しんでいます。
「美味しいしね」
「やるべきことが終わって楽しむティーセットはね」
「また格別だね」
オシツオサレツも心から楽しんでいます。
「ほっとして一服する」
「こんないいことはないよ」
「そうそう、じゃあね」
今度はジップが言いました。
「今は楽しもうね」
「こうしてね」
チーチーはスコーンを食べています。
「皆で食べて飲もうね」
「いや、しかしね」
老馬が言うことはといいますと。
「やっぱり三時はこれだね」
「もうこれがないとね」
ティーセットがとです、ダブダブも言います。
「三時って気がしないわ」
「僕達はそうだね」
「先生も大好きだし」
チープサイドの家族もティーセットを満喫しています、そのうえでの言葉です。
「だからね」
「皆で楽しみましょう」
「本当にお仕事が終わってほっとしてるし」
トートーもくつろいでいます。
「こうした時には一番美味しいね」
「じゃあ今はくつろぎましょう」
最後にポリネシアが言います。
「皆でね」
「そうだね、僕も正直今凄くほっとしているよ」
先生もこう言います。
「ビワコオオナマズの件が終わったからね」
「そうだよね」
「それじゃあね」
「皆でティーセットを楽しんで」
「そしてくつろぎましょう」
「そうしようね、しかし」
先生は紅茶を飲みつつこうも言いました。
「一つ思うことはね」
「一つ?」
「一つっていうと」
「何があるのかな」
「この紅茶は琵琶湖のお水を使っているけれど」
それで淹れた紅茶だというのです。
「実に美味しいね」
「うん、水質いいよ」
「だから凄く美味しいわ」
「大阪や京都は琵琶湖から流れる淀川の水を使っているけれど」
「いいお水ね」
「全くだよ、だからね」
それでとです、先生はさらに言いました。
「幾らでも飲めるよ」
「そうだよね」
「ここに来た時から美味しいって思っていたけれど」
「それでもね」
「今も思うね」
「素敵な味ね」
「本当にね、それでね」
先生は皆にさらにお話します。
「皆もどんどん飲んでね」
「そうさせてもらうね」
「ほっとしているところで余計に美味しいから」
「それじゃあね」
「飲ませてもらうよ」
「是非ね、しかしこの美味しい琵琶湖のお水も」
先生は飲みつつ考えるお顔になってこうも言いました。
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