新オズのつぎはぎ娘
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第九幕その十
「わし自身そうなる様にするし」
「それでよね」
「これからもね、ではね」
「ええ、お菓子の国でね」
「また会おうね」
「それじゃあね」
ドロシーも他の皆もバニャンさんと笑顔で一時のお別れをしました、アナコンダさんはまた寝てです。
一行は冒険を再開しました、道をどんどん歩いていきますが。
そこでジョージはつぎはぎ娘に言いました。
「いや、ポール=バニャンさんとお会い出来てね」
「嬉しいのね」
「子供の頃お話を聞いて」
そしてというのです。
「本当にいたらお会いしたいってね」
「思っていたのね」
「そうだったからね」
それでというのです。
「会えてね」
「嬉しいのね」
「凄くね」
そうだというのです。
「僕としても」
「それは何よりだったわね」
「これで今オズの国におられるね」
「ベーブ=ルースさんやエジソンさんにもなのね」
「会えたらね」
それが実現すればというのです。
「尚更嬉しいよ」
「そうなのね」
「だからね」
そう思うからというのです。
「僕は今から楽しみだよ」
「願えば会えるからね」
「オズの国はそうした国だからね」
「楽しみなのね」
「本当にね」
「そして楽しみにしている間もでしょ」
「楽しいね、これも幸せかな」
ジョージはここでこうも思いました。
「そうなるのかな」
「そうよ、楽しみに思って楽しめることもね」
ドロシーはジョージに答えて言います。
「それもね」
「幸せですね」
「そうなの。よかったことを知ることもね」
このこともというのです。
「幸せなのよ」
「幸せって色々あるんですね」
「一つじゃないわよ、美味しいものを食べても幸せでしょ」
「はい」
「そしてね」
さらにというのです。
「お風呂に入ってもね」
「幸せに思いますね」
「そう、だからね」
こちらのこともというのです。
「幸せになるのよ」
「そうなるんですね」
「だからね」
それでというのです。
「幸せは本当に一つじゃないの」
「色々な種類のものがあるんですね」
「そうなの、そしてバニャンさんにもお話したわね」
「際限がないんですね」
「もう何処までもね」
それこそというのです。
「進歩していくものよ」
「そうしたものですね」
「そしてその幸せを増やして大きくしていくのが」
「ドロシーさん達のお仕事ですね」
「そうなの」
まさにというのです。
「それがね」
「そうですか」
「だから都に入る時はね」
「政治にあたっておられるんですね」
「オズマ達と一緒にね」
「都には絶対に誰かが残ってるわね」
つぎはぎ娘はここで言いました。
「オズマかドロシーかトロットかベッツイが」
「ええ、私達四人がオズの国の政治の中心でしょ」
「かかしさんや樵さん、あたし達が大臣でね」
「オズマがお姫様でオズの国の国家元首で」
その立場でというのです。
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