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ドリトル先生と琵琶湖の鯰

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第八幕その九

「これがまた」
「信頼出来るところでないと食べたら駄目にしても」
 ジップも鯉について言います。
「やっぱり美味しいんだよね」
「しっかり冷凍してから食べるといいんだよね」
 トートーはこのことを指摘します。
「川魚も」
「熱するか冷やす」
「消毒や殺菌の基本ね」
 チープサイドの家族は先生がよくお話していることを思い出しています。
「寄生虫もそうで」
「そこをしっかりしているといいいんだよね」
「それでだね」
 ホワイティもそのお刺身を見ています。
「このお刺身も食べていいんだね」
「若しそうしていないものだと」
 どうかとです、ダブダブはぴしゃりとした口調で言いました。
「食べたら駄目よ」
「さもないと後が怖いんだよね」
 老馬の口調はしみじみとしたものでした。
「だから先生も気をつけているね」
「先生はお医者さんだし」
 このことからです、ポリネシアは言います。
「そうしたことは特にしっかりしているね」
「若しそれを怒ったら」
「まさに医者の不養生だよ」
 オシツオサレツは諺を出しました。
「もうお話にもならないよ」
「その時点でね」
「そう、だから僕も気をつけているよ」
 先生は皆に答えつつそのお刺身を食べます。
「お刺身は好きでもね」
「それでもだよね」
「そこはしっかりとしてだよね」
「食べてるね」
「鯉のお刺身も」
「このお刺身はカチコチになるまで冷凍させて」
 鯉をというのです。
「それこそ冷凍の鮪みたいにね」
「あれ凄いよね」
「確かにあそこまで冷凍させると中の寄生虫も死んでるよ」
「それでこの鯉もだね」
「しっかりと冷凍させているのね」
「そうしてね」
 そのうえでというのです。
「長時間置いて」
「寄生虫をいなくして」
「それで解凍してだね」
「そのうえで食べているわね」
「そうだね」
「だからね」
 そこまでしているからだというのです。
「安心して食べられるんだ」
「そのことが本当に問題だね」
「いくら美味しくてもね」
「それでもあたったりしたら駄目だから」
「そこは守らないとね」
「さもないと大変なことになるからね」
 食べた後でというのです。
「僕も気をつけているんだ」
「若しそうしたことを忘れたら」
「その時はね」
「自分が大変なことになるから」
「自分で気を付けないとね」
「そうだよ、確かに鯉のお刺身は美味しいよ」 
 このことは事実だというのです。
「たにしもね」
「そうよね」
「けれど美味しくてもね」
「そうしたことはちゃんとしないと」
「本当にとんでもないことになるから」
「たにしもじっくりと煮ているよ」
 見ればそうなっています、たにしをお醤油で煮たものも。
「中にまで火を通してね」
「じっくりと煮て」
「それで寄生虫をいなくして食べる」
「そうしているわね」
「僕は生水も飲まないね」
 先生はこのことも気を付けています」
「川やお池の水を飲む時は事前に沸騰させているね」
「そうそう、絶対にね」
「先生そうしているわね」
「それから飲んでるね」
「紅茶にして」
「それも安全と健康の為だよ」 
 そうした理由があるからだというのです。 
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