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レーヴァティン

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第百七十一話 見破った伏兵その四

「あの女については」
「一応論文を書いてっちゃ」
「教授さんに認められてっちゃ」
「その立場になればか」
「学者さんになれるっちゃよ」
「大学教授なりにだな」
「あの人もそうっちゃよ」
 こう英雄に話した。
「やっぱりっちゃ」
「論文を書いてか」
「そしてっちゃ」
「認められてだな」
「大学の先生にもなったっちゃ」
「そうなのだな」
「それは事実っちゃよ」
 英雄に顔を向けて話していく。
「留学経験もあるっちゃ」
「そうなのか」
「だから学者さんという職業にあることはっちゃ」
「事実か」
「そうっちゃよ」
「まああの人はとよ」
 香織も言ってきた。
「ちょっと以上にたい」
「学者に見えないな」
「私から見てもとよ」
「そうだな」
「確かに学ぼうともしないで」
 ずっと同じことを言ってというのだ。
「そして論理的思考もないとよ」
「すぐに感情的になるしな」
「人の話も聞かないたい」
「周りに何を言われてもな」 
 そうして自説を否定されてもだ。
「全くだ」
「変わらないたい」
「四半世紀はそうらしいからな」
 英雄達が生まれる前からだ。
「恐ろしいことだが」
「やっぱりたいな」
「あの人はな」
「学者さんとはたいな」
「思えない」
 どうしてもというのだ。
「お花畑だからな」
「何かフランスやスウェーデンが好きたいな」
「そうした国々を褒めるな」
「そうたいな」
「福祉の充実からな」
「けれどスウェーデンは税金高いたい」
 その福祉を支える為にだ。
「相当に」
「そうだ、そしてあの女は自衛隊が嫌いだが」
「スウェーデンは軍事国家でもあるとよ」
「徴兵制でな」
 そして自国の兵器を建造している。
「軍事大国でもある」
「人口は少なかでも」
「そうだがな」
「そうしたことは見ていないとよ」
「それだけでおかしい、フランスもだ」
 この国の話もした。
「徴兵制でだ」
「軍事大国たい」
「女性の権利もな」
「昔はひどかとよ」
「寵妃がいた」
 王にはだ。
「愛人がな」
「それでずっと女性の地位は低かったとよ」
「そして官僚もな」
 フランスのそれの話もした。 
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