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八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる

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第二百八十五話 色鉛筆その十二

「浄土宗よ」
「法然さんだね」
「法然上人の宗派よ、それで神社にも行くし天理教の教会にも行くし」
「まさに日本人だね」
「けれどキリスト教はね」
 こちらはというのだ。
「信者さんじゃないから」
「日本にはキリスト教徒自体少ないからね」
「百万位?」
「全体のね」
 一億二千万の中のだ。
「正確に言うと一パーセントだから」
「百二十万ね」
「それ位だと」
 もうそもそもだ。
「多いにしても」
「全人口から言うと一パーセントで」
「滅茶苦茶少ないよ」
 現実としてだ。
「本当に」
「そんな状況だから」
「それでね」
 もうそれこそだ。
「キリストのことを意識している人も」
「少ないわね」
「というかもうね」
 日本ではだ。
「キリストのことはどうでもよくて」
「遊ぶ日ね」
「それで売る日だよ」
「ケーキとかローストチキンを」
「あとプレゼントをね」
 まさにだ。
「そうした日で」
「キリストのことは」
「意識しないで」
「遊んで売って」
「そうした日になっていて」
 それでだ。
「完全にね」
「キリストどうでもいいわね」
「キリストよりもサンタさんで」
 クリスマスの人はだ。
「この人もよく見るしね」
「しかも女の子のサンタさんもいるわね」
「そうそう、アルバイトでね」
「サンタさんの服を着て」
 そしてだ。
「そうしてる娘いるね」
「街に出るとね」
「もう完全にキリストよりサンタさんで」
 日本のクリスマスではだ。
「それでデートする日で」
「出来なかった人があれこれ言うのよね」
「男の人でね」
「クルシミマスとかね」
「そう言って」
 それでだ。
「あれこれ言うんだよね」
「そうよね」
「リア充爆発しろとか」
「そう言うんだよね」
「女の子だけじゃないのにね」
「もう楽しむ人はね」
 女の子がいなくてもだ。
「飲んで食べて遊んで」
「そうしてよね」
「楽しんで」
「満喫して」
「そうするから」
 それでだ。
「もうね」
「リア充がどうとかは」
「言わないよ、というか本当にキリストの誕生日だから」
 クリスマス、その日はだ。 
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