新オズのつぎはぎ娘
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第四幕その四
「だから安心してね」
「それじゃあね」
「急に草が生い茂ったからね」
それでとです、兎が言いました。アメリカにも兎はいるのです。
「何もないと思ったらね」
「そこにあったから寝てしまったよ」
クズリもこう言います。
「どれだけ寝たかな」
「そこはそれぞれだけれど」
それでもと言うムースでした。
「かなり長い間だね」
「これだけ寝たら」
どうかとです、ビーバーは言いました。
「暫く寝なくていいかな」
「いや、それでも寝るよ」
トトはビーバーに笑ってお話しました。
「今夜は」
「そうなるかな」
「眠り草で寝るのと普通に寝るのは違うからね」
「僕達も寝るんだ」
「君の場合お池のお家に帰ったらね」
その時はというのです。
「そうなるよ」
「そうなんだね」
「まあね、寝ることは好きだしね」
オオヤマネコも言いました。
「それならいいよ」
「そうだよね」
「正直眠り草で寝てしまったことは不覚だったけれど」
「気持ち悪かったかな」
「いや、全然。むしろね」
「気持ちよかったんだ」
「凄くね」
こうトトに答えます。
「今も絶好調だよ」
「よく寝られて」
「けれどまたね」
「今日だね」
「寝られるよ」
「なら楽しみにしているよ」
オオヤマネコはトトに笑顔で応えました、そうしてです。
今度はワニガメが周りを見回してこんなことを言いました。
「ここは何とかなったけれど」
「どうしたの?」
「うん、近くに困った木もあるんだ」
「木というと」
「それがね」
ワニガメはドロシーにお話しました。
「近くの森に出て来て」
「どんな木なの?」
「自然と歩く木だけれど」
それでもというのです。
「お酒が好きでね」
「お酒飲むの?」
「うん、いつも飲んでいて」
そうしてというのです。
「森の中でごろ寝をしているんだ」
「それは困った木ね」
「これまではお酒が好きでも」
それでもというのです。
「夜だけ飲んでいたのに」
「最近じゃいつもなの」
「朝もお昼もね」
それこそいつもというのです。
「飲んでね」
「それで森の中でごろ寝していて」
「邪魔になっていてね」
「これがかなり大きな木でね」
アメリカクロクマも言います。
「高さが百メートルもある」
「それは凄いね」
その大きさを聞いてです、ジョージも驚きました。
「千年位の木かな」
「外の世界ではそうだね」
「それ位あるね」
「そこまで大きいと」
「もうね」
ジョージ達五人でお話します。
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