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新オズのつぎはぎ娘

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第三幕その十一

「服はね、動きやすい服でも」
「スカートは膝までで」
「上着も長袖で」
「ストッキングも穿いていて」
「靴もしっかり履いていて」
「帽子もですね」
「そう、オズの国の服は露出は少ないの」
 そうなっているというのです。
「昔からね」
「そういえば」
「言われてみればそうですね」
「オズの国の服は露出少ないですね」
「今も」
「どの人達も」
「ええ、ただ身体は大きくなったわ」
 このことは違うというのです。
「オズの国の人達は」
「昔は皆一四〇位でしたね」
 ジョージもこのことをお話しました。
「そういえば」
「ええ、けれど今は違うわね」
「今のアメリカ人と同じ位ですね」
「そうなったわね」
「そうですね」
「子供の背は同じでも」
 それでもというのです。
「大人の人達の背はね」
「高くなりましたね」
「そうなったわ」
 こちらは変わったというのです。
「服は同じでも」
「昔に比べて人も増えて」 
 ミュージッカーも歌いつつ言ってきます。
「色々な人種の人も増えて」
「昔は白人の人だけだったのが」
 それがというのです。
「アジア系やアフリカ系の人もいるわね」
「ヒスパニックの人達もね」
「ネイティブの人達もいて」
「イタリア系の街にチャイナタウンもあって」
「日本の街もあるね」
「ネイティブの人達の集落もあるし」
「随分変わったわね」
 ドロシーが見てもです。
「オズの国も」
「そうだね」
「それを思うと」 
 どうかというのです。
「オズの国もね」
「変わったね」
「そうした部分も多いわね」
「本当にね」
「貴方の歌も随分とバリエーションも増えたし」
 ドロシーはミュージッカー自身のお話もしました。
「貴方も変わったわね」
「うん、ただ僕は悲しい曲はね」
「歌わないわね」
「身体からも出ないよ」
 そうした歌はというのです。
「明るい曲以外はね」
「失恋の曲は」
「絶対にだよ」
 こうジョージに答えました。
「歌わないよ」
「悲しい曲は」
「僕の性に合わないからね」
「そう言われると」
「納得出来るね」
「確かに」
 ジョージもこう返しました。
「それは」
「僕は明るい曲専門だからね」
「あたしもよ」  
 つぎはぎ娘も言ってきます。
「明るい曲専門よ」
「というかオズの国に悲しい曲って凄く少ないわよ」 
 ドロシーもこう言います。
「明るくて楽しい国だからね」
「自然とですね」
「そうなるのよ、じゃあ夜まで楽しんで」
「晩ご飯食べてですね」
「近くの湖で身体奇麗にしてね」
 そしてとです、ドロシーがジョージにお話しました。
「そうしてね」
「そのうえで、ですね」
「テントで休んで」
「明日はですね」
「旅を再開しましょう」
 こう言ってです、実際に皆は踊りと歌に他のことを満喫してそうしてでした、次の日村の人達と再会を約束して笑顔で別れましたが。
 ここでミュージッカーはこう言いました。
「僕は僕でね」
「旅をするのね」
「そうするよ、また機会があったらね」
「ええ、また会いましょう」
「それじゃあね」
「次に会う時も歌を聴かせてね」
 つぎはぎ娘が応えます、こうしてミュージッカーとも再会を約束してそのうえでお別れをするのでした。 
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