ドリトル先生と琵琶湖の鯰
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第一幕その三
「どうかと思っています」
「そうなのですか」
「哺乳類ならあります」
「そちらも言われていますね」
「はい、ですから僕はです」
「ネッシーは哺乳類とお考えですか」
「大型のアシカや鯨なりが海からネス湖に入って」
そしてというのです。
「発見されてです」
「ネッシーと言われていますか」
「そうではないかと考えています」
「そうですか」
「スコットランドの海にも哺乳類はいますし」
それでというのです。
「そう考えています」
「成程、ネッシーは哺乳類ですか」
「そして流木もです」
「ネッシーと見られていた」
「このことも多かったと思います」
その可能性もあるというのです。
「ネッシーは一種類か」
「そうとも限らない」
「はい、ですから」
それでというのです。
「そのことはです」
「断言出来ないですか」
「ネッシーは何種類か存在しているのでは」
「そうも考えですか」
「僕はそう考えています」
先生は田中さんに穏やかな声でお話しました、そしてです。
先生は田中さんと琵琶湖のお話もしてそのうえで、でした。
田中さんが水族館に帰ったその後で動物の皆に紅茶を飲みながら実に楽しそうにお話しました。そのお話はといいますと。
「楽しい日々を過ごせそうだね」
「琵琶湖に行ってだね」
「そうしてだね」
「うん、今から楽しみだよ」
紅茶のカップを手にして言うのでした。
「本当にね」
「そういえばあちらにはまだ行ってなかったしね」
「滋賀県自体にね」
オシツオサレツが二つの頭で言いました。
「移動で電車で通ったことはあるけれど」
「立ち寄ったこともないし」
「これまで僕達結構あちこち行ってるけれどね」
ガブガブも言います。
「それでも滋賀県はまだだったね」
「そう思うと神様のお導きね」
ポリネシアはこう言いました。
「今回のことは」
「このお導きを大事にして」
そしてとです、ジップは先生に言いました。
「滋賀県でも楽しんでいこうね」
「琵琶湖の生きもの達を集めて」
「それで水族館に送るのがお仕事で」
チープサイドの家族は先生のその時のお仕事のお話をしました。
「琵琶湖の生態系も調べられるね」
「どんな生きものがいるか」
「日本で一番大きな湖でね」
それでとです、チーチーはお話しました。
「絶対に色々な生きものが沢山いるね」
「これまで日本の川とか海は行ったけれど」
それでもとです、ダブダブは言いました。
「琵琶湖はまだだったしね」
「日本は海に囲まれてるからどうしても海に目がいくけれど」
それでもとです、ホワイティはお話しました。
「琵琶湖みたいな湖もあるからね
「それならこれをいい機会にして」
そしてとです、トートーも先生に言います。
「琵琶湖に行こうね」
「今回も僕達は一緒だね」
老馬は先生にこのことを確認しました。
「そうだね」
「勿論だよ、皆はいつも僕と一緒だよ」
先生は皆に笑顔で答えました。
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