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何と言っているのか

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第二章

「俺達が言えばわかるのにな」
「何かとな」
「誰か話せる人間いねえかな」
「何処かにな」
「こいつ等こんなこと言ってたんだな」
 大輝は猫達の言葉を聞いてまずはこう言った。
「そうなんだな」
「あれっ、この声は」
「まさかと思うけれどな」
「俺達の言葉わかる人間いるか?」
「あの若い兄ちゃんか」
「あまりいけてない兄ちゃんがそうなのかよ」
「魔法でわかる様になったんだよ」
 大輝は猫達に答えた。
「今な」
「そうなのかよ」
「それはいいことだな」
「じゃあ俺達の言うこと聞けよ」
「何かと教えてやるからな」
「しっかりと聞けよ」
「ああ、しかしな」 
 それでもとだ、大輝は彼等の話を聞いて言った。
「猫って偉そうと思っていたらな」
「実際にそうだろ」
「それが俺達なんだよ」
「猫はこうなんだよ」
「飼われてもそれは変わらないからな」
「そうしたものってわかっておけよ」
「わかったよ」 
 猫のこのことはと頷いてだ、そして。
 大輝は猫達と話してボランティア活動を行う様になった、彼等の話をしかと聞いてそうしてであった。
 里親を探した、猫達はそれぞれ言った。
「猫飼いたいって人も多いからな」
「そうした人の特徴言うからな」
「ちゃんと覚えておけよ」
「そうした人に誘いかけると里親見付かりやすいしな」
「あと俺達の身体はいつも奇麗にする」
「人間見た目も大事だしな」 
 それでというのだ。
「だからな」
「俺達も毛づくろいしてな」
「俺達は嫌でも身体奇麗にしてくれ」
 猫達自身は奇麗にするつまり入浴は嫌いだがというのだ。
「いいな」
「そうして後はネットだな」
「サイトなかったらはじめろよ」
「ボランティア団体のそれをな」
「スーパーとかに貼り紙するだけじゃなくて」
「ツイッターでも宣伝しろよ」
「何でそんなこと知ってるんだ?」 
 猫がとだ、大輝は猫達に問うた。
「一体」
「猫の集会で色々人間社会のこと話すからな」
「色々耳にするんだよ、人間の言葉」
「その聞いたことを情報交換してるからな」
「俺達も知ってるんだよ」
「そうしてるんだよ」
「成程な、じゃあ全部やってみるな」
 こうしてだった、大輝はボランティアの他の人達にサイトやツイッターのことも話した、そして猫達が言ったそうしたことを全部すると。 
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