ドリトル先生の野球
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第十一幕その九
「先生は今ティータイムが大好きなのね」
「そうだろうね、じゃあこれからも」
是非にと言う先生でした。
「毎日楽しんでいくよ」
「三時になったら」
「その時はね」
「そうしていくのね」
「是非ね」
こう言ってまた紅茶を飲みます、とても甘いミルクティーを。
そしてです、こうも言ったのでした。
「僕は今心から幸せを感じているよ」
「そうよね」
「何といっても」
「今の先生は」
「うん、そしてね」
先生は皆にさらにお話します。
「もう一つあるよ」
「もう一つ?」
「もう一つっていうと」
「それが一体」
「うん、僕は一人じゃないね」
このこともお話するのでした。
「そうだね」
「私達も一緒よ」
「この通りね」
「何時でもね」
「そのことは安心してね」
「そうだよね、だからね」
それでというのです。
「余計に幸せだよ」
「一人で楽しむより皆で」
「その方がずっと楽しい」
「だからなのね」
「先生にしても」
「そう、だからね」
それでというのです。
「僕はこれ以上はないまでに幸せだよ」
「そこでそう言うのはどうかだけれど」
「すぐに満足するのはね」
「先生ってすぐにこれで充分ってなって」
「そこからは求めないけれど」
「無欲なのはいいとして」
それでもというのです。
「もっとね」
「冒険してみたら?」
「今以上の幸せを求めてみたら」
「そうしてみたらどうかしら」
「いや、僕はね」
どうしてもというのです。
「本当にだよ」
「今で充分幸せだから」
「それでなのね」
「もういい」
「そう言うのね」
「そうだよ」
まさにというのです。
「だからもうこれ以上はね」
「確かに僕達はいつも先生と一緒にいるよ」
「例え火の中水の中でね」
「何度も一緒に冒険したね」
「それで月にも行ったよね」
「この絆は強いよ」
もう言うまでもなく、というのです。
「それこそね」
「トミーも王子もいるし」
「学生さん達もいてくれてるし」
「街の人達もいるよ」
「先生お友達多いよ」
このことは間違いないというのです。
「本当にね」
「先生の貴重な財産の一つで」
「他の人が持っていない位じゃないかしら」
「だから僕はもうね」
先生はまた笑顔でお話します。
「満足しているんだ」
「その気持ちはわかるけれど」
「それでもだよ」
「先生にしてもね」
「今以上にね」
まさにというのです。
「幸せ求めていいよ」
「先生いつも言ってるじゃない」
「幸せにも上限がないって」
「それじゃあね」
「この度もね」
「そう言ってくれることは嬉しくても」
それでもというのです。
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