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おぢばにおかえり

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第五十九話 先輩と神戸でその三十七

「お肌本当に奇麗ですね」
「そうかしら」
「はい、凄くお奇麗です」
 お顔立ちが整っているだけでなくてです、本当に見れば見る程先輩は奇麗な人です。女の子の私から見ても。
「白くてきめ細かくて」
「荒れていないかしら」
「全然ですよ」
 そんなことは全くないです。
「どうしたらそんなお肌になりますか?」
「そう言われても特に何もしてないわよ」
「そうですか?」
「ええ、本当に」
「そうは思えないですが」
「けれど本当にね」
 こう私に言うのでした。
「何もしてないわよ」
「それで、ですか」
「多分規則正しい生活をして」
 そしてというのです。
「あまりとんでもないお酒の飲み方しないと」
「いいんですね」
「適度に身体も動かしてるし」
「先輩今はテニス部のサークルですよね」
「そちらに所属して」
 そしてというのです。
「毎日テニスしたりトレーニングしたり」
「身体も動かされていますか」
「あとひのきしんもさせてもらってるし」
 こちらも忘れないのが先輩らしかったです。
「そうしてるだけよ」
「お肌のお手入れはですか」
「してないわ。お風呂は毎日入ってるけれどね」
「それ大きいと思いますよ」
 お風呂と聞いて私は謎が解けたと思いました。
「それで身体奇麗にして」
「そしてなのね」
「お肌も温めてますと」
 それで、です。 
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