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ドリトル先生の野球

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第十一幕その六

「今もマスコミの人達と親しいんだ」
「ああ、日本のマスコミってネットと仲悪いからね」
「自分達の悪事をいつも言われるから」
「それで自分達の退潮にも貢献しているから」
「だからなんだ」
「その人のお仕事はどうも大抵がマスコミのつてで来てるみたいで」
 これは先生の憶測です。
「テレビにも出てるけれど」
「それもマスコミの中の親しい人のつてなんだ」
「それで出ているんだ」
「そうなんだね」
「どうもね、完全にマスコミあっての人だからね」  
 その漫画家さんはというのです。
「だからそう言ってるみたいだよ、それに」
「それに?」
「それにっていうと」
「どうもその論理でポケモンGOも批判していたよ」
 このゲームもというのだ。
「している人を軽蔑するとか言って」
「プレイしてもいいじゃない」
「何が悪いの?」
「というか軽蔑するとか」
「幾ら何でも極端よ」
「そうだね、そこまでマスコミべったりなんだろうね」
 スマートフォンのゲームさえ嫌う程にです。
「つまりは」
「そういうことなんだ」
「何かそこまでマスコミべったりだと」
「私達がこれまでお話してきたことから見て」
「どうも、という人かな」
「そうかも知れないね、野球漫画も描いてるけれど」
 それでもというのです。
「僕はあまり面白いと感じないよ」
「野球漫画も多いけれどね」
「その人も描いていて」
「それでそう思ったのね」
「先生としては」
「そうだよ、そしてね」
 先生はみんなにさらにお話しました。
「最近は野球漫画も巨人にこだわらなくなったからね」
「プロ野球を扱っていても」
「そうなってきたのね」
「そう思うといいね」
「一球団だけ偏向ってどう考えてもよくないし」
「今の風潮の方がずっと健康的よ」
「健全だよ」
「本当にね、さっきお話が出た横浜を主役にした四コマ漫画もあったけれど」
 そういった漫画もあったというのです。
「当時のチームの選手を細かく描いているし横浜や選手の人達への愛情が出ていて」
「面白いんだ」
「その漫画は」
「そうなのね」
「そうだよ、かなり面白かったよ」
 先生は皆に笑顔でお話しました。
「あの読んでいてね」
「そうした漫画がもっともっと出てくれたらいいね」
「本当にそう思うわ」
「野球っていうと巨人よりはね」
「ずっといいと思うよ」
「横浜への愛情に」
 それにというのです。
「他チームへのリスペクトもあるからね」
「つまり誰もこき下ろしてない」
「そうした漫画なのね」
「そうした漫画だとね」
「確かに読めるね」
「そうだね」
「僕もそう思うよ」
 先生も皆に満面の笑顔でお話します。
「このままね」
「そうした漫画が増えていけば」
「野球漫画もよくなっていくね」
「きっと」
「そうなるわね」
「そう、そして」
 先生はここでこうもお話しました。
「横浜もドラフトでいい選手を指名したね」
「そうなんだ」
「あのチームもいい選手を獲得しているんだ」
「そうなのね」
「先生が昨日言っていた通りね」
「クライマックスに出ても不思議じゃないよ」
 そうなってもおかしくないというのです。 
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