ドリトル先生の野球
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第十一幕その三
「いいんだよ」
「そういうことだね」
「その辺りは福利厚生だね」
「それが凄くしっかりしているとか」
「いいプロ野球リーグね」
「むしろ日本プロ野球機構よりもね」
こちら以上にというのです。
「そうしたところがしっかりしているから」
「こちらのプロ野球もいいんだね」
「日本のもう一つのプロ野球機構緒よりも優れている点もある」
「そうなんだね」
「そうなんだ、だからこちらのリーグに入る人も多いよ」
そうなっているというのです。
「これはフットボールでもそうだけれどね」
「日本で言うサッカーね」
「八条グループこちらのプロリーグも持っていたわね」
「あとはアメフト、バスケット、バレーボール、ホッケーでも持っているし」
「人気があるね」
「そうだよ、スポーツのチームの運営は一見すると赤字経営になりやすくても」
それでもというのです。
「毎日その親会社やスポンサーの名前がネットやマスコミで出るからね」
「最高の宣伝ね」
「こんないい広告材料はない」
「そういうことね」
「そうだよ、実際軍需産業に積極的に進出するよりも」
それよりもというのです。
「スポーツチームの親会社持った方がね」
「いいんだね」
「そうしたものなの」
「その実は」
「そうだよ」
まさにとです、先生は皆にお話しました。
「多少の赤字経営でも最高の宣伝材料だからね」
「だからだね」
「それでだね」
「こんないいものはない」
「そうなのね」
「そうだよ、軍需産業は設備にも技術にもいつも物凄い投資が必要だけれど」
それでもというのです。
「市場は限られてるからね」
「それじゃあね」
「もうね」
「積極的に進出しても採算を取りにくい」
「そうなのね」
「そうだよ、そしてね」
そのうえでというのです。
「評判もよくないね」
「兵器を売るからね」
「どうしても」
「必要なものにしても」
「死の商人とか言われるわ」
「だから余計にね」
軍需産業に進出するよりもというのです。
「スポーツチームを持つ方がいいんだ」
「成程ね」
「そういうことね」
「だから結構な数の企業がスポーツチームを運営したりしてるのね」
「スポンサーになったりもしてるのね」
「多少赤字でもプラスになっている」
ここで言ったのはホワイティでした。
「宣伝に役立っているから」
「そういえば阪神だって関西の私鉄だけれど」
ダブダブはその阪神のお話をしました。
「全国区になっているのは球団持っているからだしね」
「もう阪神知らない日本人いないね」
こう言ったのはチーチーでした。
「野球に興味ない人でも」
「まず皆知ってるよ」
ジップは断言しました。
「イギリスから来た僕達もすぐに覚えたし」
「それも親会社までね」
老馬もこう言います。
「覚えてるから」
「確かに凄い宣伝だね」
「これ以上はないまでの」
オシツオサレツも二つの頭で言います。
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