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雲は遠くて

作者:いっぺい
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163章 愛の パワーで 世界を 変えていこう !

163章 愛の パワーで 世界を 変えていこう ! 

 8月15日、土曜日の午前10時ころ。朝から 空も 晴れて、猛暑になりそうだ。

 川口信也と 姉妹の 美結(みゆ)利奈(りな)は、
2DK( 部屋が2つ、リビングとキッチン )の
マンション(レスト下北沢)の リビングにいる。

 信也は、このマンションから歩いて 1分の、
マンション( ハイム 代沢 )を 住まいとして 借りている。

 そこは、部屋 1つと キッチンと、バスルームに洗面所、南向き ベランダの、
1Kの間取りである。駐車場はない。

 信也の クルマとバイクは このマンション( レスト下北沢 )の 地下 駐車場にある。

 美結と 利奈の 住む このマンションで、日々 食事をする 信也だ。

 川口 信也は、1990年2月23日生まれ、30歳。身長175cm。
 
 川口 美結は、1993年、4月16日生まれ。27歳。身長 171cm。
 
 川口 利奈は、1997年3月21日生まれ、23歳。身長 166cm。

 兄妹(きょうだい)三人は、朝食も 済すませて、団欒(だんらん)のひとときだ。

「 お兄ちゃん、いま、JKと お付き合いしているってっ、ほんとなの?」

 愛くるしい 笑顔で、美結はそう言った。

 美結は、信也の飲み友だちの竜太郎が 副社長をする 外食産業 エターナルの子会社の、
芸能事務所の クリエーションで、売れっ子の タレントや モデルをしている。

「 そうそう、お兄ちゃんは、詩織さんとも お付き合いしていて、
高1の きなちゃんともお付き合い始めてるんだから!
普通、ありえない!お兄ちゃんって、モテて いいわよね!」

 利奈もそう言って、困った顔して 微笑む。 

 利奈は、早瀬田大学の管理栄養学科を卒業して、
信也が 課長をしている 外食産業大手のモリカワの 下北沢 本社に 勤めている。

「 この前、きなちゃんと おれと 詩織ちゃん の3人で初めて会ったんだけど、
これからも うまく 付き合っていけそうなんだよ。あっはは。
やっぱり、愛があれば、大丈夫ってことかな。あっはは 」

 信也は 照れくさそうに 笑った。

「 そうね、愛と、経済力かな 」と 美結。

「 誠意とかもね。お兄ちゃんって、性格で得してるのかな? いいわよね! 」と 利奈。

「 おれって、どうも、結婚には不向きなんだ 、きっと 」

「 結婚してたら、複数の女性との交際とかは、ふつう 許されない 行為になるわよね。
アンジャッシュ みたいなことになって、大騒ぎになるのよ 」と 美結。

「 あれねぇ、男なら、あり得る話だけどね。結婚は、むずかしいよなぁ。
そうそう、新しい歌 作ったんだ。これだけど、聴いてくれる 」

 話題を 変えようと 思ってか、信也は 作ったばかりの 歌を
アコギの弾き語りで 妹たちに披露した。

美結と 利奈は、「すばらしいわ!」と、兄が歌う、
8ビートの ロックン ロールを 絶賛 した。


 愛の パワーで 世界を 変えていこう !  作詞 作曲 川口 信也

鳥は さえずり 蝉は 鳴く 真夏の 朝
とめどなく 入る ニュース 驚きの その ひとつ
逮捕されて ひと晩で 保釈された 香港の 民主の 女神
欅坂の『不協和音』が 拘束中の 支えだった という 彼女

愛なんて それこそ 美辞麗句のような 言葉だと
バカにして 笑われることは よく 知っている
でもさ おれたちに 愛より 大切なものが あるわけないだろう
愛に 出会って 救われている おれは つくづく そう思う 

うわべだけを 飾り立てる 言葉は もう いらない
中身のない 言葉は もう いらない
真実でない 言葉は もう いらない
聞き 飽きた 美辞麗句は もう いらない
けれど 決して 忘れていけない 言葉がある!
愛の パワーで 世界を 変えていこう !

世界に 残酷 非道 なくならないのも よくわかる
愛に 出会えることや 救われることは 奇跡に近いのだから!
でも いま こうして 生きていることも 奇跡 なんだよね
愛に 出会えれば 優しくなれるのは 自然の 奇跡の 法則さ! 

言いたいことが 言えて やりたいことが できる
そんな 世の中が あたりまえ と思っていたけれど
そんな 自由と 民主化のために 闘っている 人々がいる
愛のパワーで そんな人々を 応援して 守ってあげよう!

うわべだけを 飾り立てる 言葉は もう いらない
中身のない 言葉は もう いらない
真実でない 言葉は もう いらない
聞き 飽きた 美辞麗句は もう いらない
けれど 決して 忘れていけない 言葉がある!
愛の パワーで 世界を 変えていこう !

≪ つづく ≫ --- 163章 おわり ---
 
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