ドリトル先生の野球
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第八幕その九
「それに肘の靭帯も切ってしまうんだ」
「じゃあね」
「先生みたいな人のお話を聞いて」
「いつも投げた後の肩や肘の負担を消していく」
「そうしていかないと駄目ね」
「そうだよ、肘の靭帯を切ったら」
その場合はといいますと。
「選手生命に関わるしね」
「そうなのよね」
「もうそれだけでね」
「選手生命に関わるから」
「気をつけないとね」
「ピッチャーの利き腕は精密機械の様なもので」
そこまでのものだというのです。
「消耗品でもあるんだ」
「そうだね」
「ピッチャーの肩や肘はね」
「精密機械の様なもので」
「消耗品でもあるんだ」
「ピッチャーの利き腕が消耗品というのはね」
先生はこの言葉についてさらにお話しました。
「本来は肩だけだったけれど」
「先生としてはね」
「肘も入れて」
「利き腕全体についても言うんだ」
「そうしているのね」
「そうなんだ、その肘の靭帯を切ったお話を聞いてね」
それでというのです。
「思ったんだ」
「そうなのね」
「肩だけじゃなくて肘もそうで」
「利き腕全体がそうで」
「それでなんだ」
「そうなんだ」
「ううん、確かにね」
「ヤクルトのピッチャーの人なんか特にだよね」
オシツオサレツが二つの頭でお話します。
「主力の人がいつも肘の靭帯切って」
「それでチームの成績にも影響するし」
「肩だけじゃないね」
「そうよね」
チープサイドの家族も言います。
「ピッチャーの人は」
「肘もあるね」
「手首にしても指にしてもそうだね」
トートーはそうした部分のお話をしました。
「大事だね」
「爪も割れたら大変よ」
ガブガブはこちらのお話をします。
「それだけで投げられなくなるから」
「先生の言う通りね」
ポリネシアはその先生を見つつ言います。
「ピッチャーの利き腕は精密機械ね」
「だからこそ大事にしないといけないんだね」
ホワイティはこのことを強く思いました。
「ちゃんとケアをして」
「さもないとすぐに壊れるものなんだね」
老馬もしみじみと思いました。
「ピッチャーの利き腕は」
「肩も肘も手首も指もで」
ダブダブも言うことでした。
「そして爪もだね」
「全部大事だから精密機械だね」
チーチーも思うことでした。
「まさに」
「野球ではピッチャーが一番大事だけれど」
最後に言ったのはジップでした。
「その利き腕のことはいつも気をつけないと駄目なんだ」
「爪でも割れたらそれで投げられないし」
「血マメも敵たら駄目だし」
「そう思うとね」
「先生の言う通りよ」
「ピッチャーの利き腕は精密機械だわ」
「そうだよ、だからね」
それだけにというのです。
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