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ドラえもん のび太の転生ロックマンX(若干修正版)

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希望と新たな影

零空間 跡地

シグマとの激闘から数日が過ぎた。

現在、零空間が存在していた場所をイレギュラーハンターが調査及び瓦礫の撤去を行っていた。

目的は行方不明になったゼロとアイリスの捜索。

現場にはライフセーバー、そして、アルバイターたちが懸命に瓦礫の中を探し続ける。

「ゼロ、ゼロ!どこにいるんだゼロ!?」

クリスタルマンは瓦礫をかき分けながらゼロを必死に探す。

実はエックスとマーティが回収されてすぐ彼ら8人はドップラーからゼロが自分たちの兄弟であるという事実を告げられたのだ。同じワイリーナンバーズと知らずに行動していた反動もあって彼らは弟であるゼロを見つけるべく、瓦礫の撤去を続けていた。すでに瓦礫の40%は撤去され、二人が見つかる確率も60%と徐々に下がっている。

「よいしょ!」

ストーンマンが巨大な瓦礫を持ち上げて下を調べる。やはり何も見つからない。

「どうだ?」

現場を確認に来たエックスは、瓦礫を運び出しているナパームマンに聞く。

「ダメだ。半分近く撤去したがパーツの一かけらすら見つからない。」

「・・・・・・・」

「だ、だが、我々アルバイターは諦めんぞ!?」

「そうだ!弟に戦いを任せっきりにしたのは我々兄の責任!」

「そう、弟を助けてこそ兄というもの。」

「火の中」

「水の中」

「草の中」

「ロールちゃんのスカートの(ボソッ)

「弟を絶対に見つけ出す!」

「「「「「「「「我ら、時給戦隊アルバ・・・・・・・・」」」」」」」」

「もう、その決めポーズいいから!って言うかアイリスも見つけなさいよ!!」

アルバイターがポーズを決めようとした瞬間、作業をしているマーティは呆れながら怒鳴る。

「ぬっ!?我々の決めポーズが・・・・」

「途中なのに・・・・・・でも、アイリスちゃんも探さなくては・・・・・」




そんな様子を見ながら現場の様子を見ているシグナスたちはゼロの反応がないかどうかを確認する。

「アイツら、本当に真面目なのかふざけているのか・・・・・・・それにしてもエックスとマーティ、よく無事だったもんだ。あれだけの戦いの中で無傷で見つかったしな・・・・・・エックスは体そのものがブラックボックスだから何とも言えないがマーティの方は奇跡みたいなもんだぜ・・・・・・」

ダグラスは二人の様子を見ながら言う。

発見されたエックスとマーティのボディを異常がないかどうかスキャニングしたところ、ダメージは一切残っていなかった。

現在、ゼロとアイリスは発見されていないが発見が遅れれば遅れるほど生存の可能性は低くなる。マーティの話によれば空間が崩壊するとき二人は既に上半身しか残っていなかったという。半身を失ったレプリロイドが長い期間生存する例は存在しない。更にサブジェネレーターで稼働時間を延長したとしても飽くまで非常時用のため、どんなに消費を抑えたとしてももう底尽きてしまっている可能性が高い。

それでも、エックスやアルバイターたちは、二人の生存を信じていた。

「エイリア、ゼロとアイリスの反応は?」

「全くないわ。・・・・・でも、どうしてなのかあの二人は生きているような気がするわ。」

「ほう、珍しいな。データがないのに。」

「エックスたちと会うまでだったらそんなこと言うことはなかったわ。・・・・ドラえもんのせいかしらね?」

エイリアは冗談交じりでシグナスに応える。その様子にダグラスも満更ではなかった。

「・・・・・そうかもな。全く、戻ってきたらオーバーホール確定だな。」

そのとき、グラビティーマンが走ってきた。

「見つかった~!!」

「「えっ!?」」

「本当か?」

はしゃぎながら走ってきた彼を見てエイリアたちは驚愕の顔をする。

「そ、それで二人は・・・・・・・・・」

「ほい!」

グラビティーマンが見せたのは二人が携帯していたセイバーの柄だった。

「・・・・・・・・・・・・これだけ?」

「うん。これしか見つかんなかった。」

エイリアの質問にグラビティーマンは寂しそうに答える。彼の声を聴いて何事かと思ったのかエックスとマーティが戻ってくる。

「どうしたんだ?」

「あっ、エックス・・・・・・・」

「それって・・・・・」

二人は二本のセイバーを見て言葉を失う。これしか見つからなかったということは・・・・・・・

「・・・・・・もう二人は・・・・・」

「いや、きっと生きているよ。」

エックスはグラビティーマンからセイバーを受け取ると握ってみる。するとセイバーが光の刃を生成し、光を取り戻す。

「確かに二人は見つかっていない。・・・・・でも、分かるんだ。このZセイバーからゼロの意志のようなものが。」

「エックス・・・・・・」

エックスに続いてマーティもアイリスが使用していたセイバーを手に取ってみる。構えてみるとZセイバー同様に光の刃を発生させた。

「・・・・・・・そうね。あの二人が帰ってくるまでアタシたちが頑張んないと。」

「マーティ。」

「そーなにょ?」

「あぁ、二人はきっとどこかで生きている。それがどこだろうと帰ってくるさ。」

「・・・・・・・じゃあ、俺も頑張るぞ~~~~~~~~。」

エックスとマーティは、空に昇っている太陽を見る。

「ゼロ・・・・アイリス・・・・・俺たちは君たちが帰ってくることを信じるよ。それまではこのセイバーを君と思って大切に使わせてもらうよ。君が帰ってきて返すときまで。」

「帰ってきなさいよぉ~!!!帰ってこなかったら承知しないんだから!!」





























???

「ドクター、ただいま戻りました。」

その頃、シャドーマンはゼロの捜索から戻って来て人影に報告していた。

「おう、シャドーマンか。どうだった?」

「・・・・・・残念ながらゼロは愚かあのアイリスという女子のパーツの欠片すら見つかりません。まるで神隠しにあったのかのように。」

「ふむ・・・・・・残骸すら見つからないとなると流石に不自然じゃのう・・・・・。」

人影はモニターで捜索を行っているエックスたちの姿を見る。

「簡易転送装置で別の場所に転送されたという仮説も考えてみたが・・・・・・これだけ範囲を広げても見つからない。一体どういうことなんじゃろうのう・・・・・・・」

「その答え・・・・・・分かるかもしれませんよ?」

「ん?」

「お前は・・・・・・」

二人の目の前に蝙蝠の翼をもった吸血鬼のようなロボットが舞い降りてくる。

「シェードマン、お前には『ダブルギアシステム』のデータの回収を言い渡したはずじゃぞ?」

「えぇ、それなんですが・・・・・・・してやられたようです。」

「何?」

シェードマンの言葉に人影は眉を動かす。

「旧ワイリーシティ跡の地下研究室に保管されていた博士が大学時代に開発したというダブルギアシステムのデータなのですが何者かに盗まれたようです。」

「なんじゃとっ!?わしのダブルギアシステムのデータを盗んだじゃと!?」

「はい。それと他のセブンナンバーズが調査に行ったコサックの旧研究所の方でも何者かに荒らされた形跡がありました。スカルマンの収容されたカプセルも。」

「・・・・・・・」

「・・・・・・それと少しばかり興味本位で行ってみましたが、旧カウンターハンター基地で面白い残留データが見つかりましたよ。」

「面白いデータ?」

「破損がひどく画像は荒いのですが・・・・・」

シェードマンは、データチップを挿入して映像を再生させる。それはエックスがカウンターハンター基地から脱出してしばらく経った後の映像だった。

「な、何者なんじゃ・・・・・あいつ等。」

そこにはコピーゼロの残骸を回収していく謎の集団の姿が映されていた。

『・・・・間違いな・・・・・ゼロのコピー・・・・・・・』

『・・・・・・の歪みに飲み込まれてこんな・・・・・ロボットを発見するとは・・・・・いよいよこの私にも・・・・・・・・たっしょ。直ぐに・・・・・・回収して・・・・・・・に戻るっしょ!』

画像が荒いせいで顔がよくわからないがその男は部下のロボットたちを従えてゼロのコピーともいえるブラックゼロを回収していく姿があった。そして、その集団は空間に開いた謎の穴を潜って消える。

「・・・・・・確かに謎じゃがこれとゼロが消えたのとどう繋がるというんじゃ?」

「博士が一度タイムマシンの試作を盗んだことがあるではありませんか。失敗作で動きませんでしたがね。」

「・・・・・・・・つまり、奴らは別世界の住人だというのか?」

「可能性は十分あります。こっそり、Dr.ケインの研究所からそのマシンらしきデータもいただいてきましたからね(実際は空き巣ですがね。)。」

シェードマンは、別のデータチップを人影に渡す。

「・・・・・・これは忙しくなりそうだわい。」

「ドクター、まさかタイムマシンをお作りになると?」

「無論じゃ、最高傑作を別世界で分解されては困るからな。ワシが直々に迎えに行くしかあるまい。お前たちは引き続きゼロの捜索とライトナンバーズの行方を探れ。」

「御意。」

「やれやれ・・・・・・・目を覚まして早々こき扱うとは・・・・・ロボ扱いのひどいお方ですね。」

そう言うと二人はその場から姿を消した。

































???

「よくやった、お前たち。これで私の世界征服達成にまた一歩近づいた・・・・・・・」

一方、22世紀に帰還したダイナモたちはある物を収めていたところだった。しかし、渡すとブラックゼロだけはその場からさっさと去ってしまう。

「でも、パパ・・・・・・本当にそれ使うの?」

「当たり前っしょ。」

「でも、それ・・・・・・シグマウィルスよ?こっちであのハゲ復活したら面倒になるわ。」

「だからこそ、最後にあの秘密道具が必要になるのだ。その道具に秘められている膨大なエネルギーを変換してシグマウィルスをロボットのマインドコントロールするために洗脳ウィルスへと改造。マシンに組み込み世界中に分散させ、全てのロボットを私の忠実な僕にする・・・・・・そうすれば抵抗する間もなく世界は私のものなるっしょ!」

「親父、正確には俺たちのだろ?俺らも奴隷扱いかよ?」

シグマウィルスの入ったカプセルを持ちながら興奮する影にダイナモは呆れたように言う。

「お前たちは私のロボットであるからにして問題ないっしょ。」

「だといいけどさ・・・・・・・・」

「ベルカナ、向こうで拾ってきたロボットたちの再生具合は?」

「今一部が終わったところよ。次第に目を覚ますわ。」

「よろしい。後はあの子守り用ネコ型ロボット共から親友テレカを奪えば万事OK!遂に世界が私に跪く日が近づいてきたっしょ!」

彼らは、モニターに映るロボットたちを見る。












そこにはドラえもん含める7人のネコ型ロボットの姿が捉えられていた。
 
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