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ドラえもん のび太の転生ロックマンX(若干修正版)

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シャトル特攻作戦

ハンターベース

シャトルの改修は先端の装甲材をスターマンが格納できるぐらいのスペースを開けることで完了した。シャトルの口部スペースにエネルゲン水晶を入れたエネルギータンクと爆薬を積み、操縦席ではゼロとアイリスが発進準備を整えていた。

『ゼロ、アイリスもまだ疲れているはずなのにこんなことを頼んじゃって本当にごめんなさいね。』

通信越しでエイリアは申し訳なさそうに言う。

「気にするな、エックスが倒れて動けない今俺たちがやってやらなきゃいけないんだからな。」

『ゼロ、シャトルを大気圏外まで到達させ、デブリに接近後先端部を外し、本体を正確な位置にぶつけ爆破するのが今回の作戦だがチャンスは一度っきりだ。慎重に狙いを定めてくれ。』

「あぁ。」

「システム、異常なし。タンク、ロケットの安全確認よし。いつでも行けるわ。」

アイリスは各機器を確認しながらゼロに報告する。

「よし。スターマン、そっちはどうだ?」

『ノープロブレェ~ム~!!いつでも行けるね!』

コックピットの先端に取り付けられているスターマンはゼロたちに手を振りながら答える。

「全く緊張感がない・・・・・・・・。ゼロ、絶対に成功させましょうね!」

「あ、当たり前だ。こんなことで死んだらたまったもんじゃないからな。」

緊張感の欠片もないスターマンの態度に拍子抜けになりかけながらもゼロとアイリスは気を引き締め直す。

『そろそろ発射までのカウントダウンに入るわ。二人とも準備はいいわね?』

『切り離しボタンは一度押したら取り消しはできねえから気を付けて使えよ!』


カウントの秒読みが開始され、シャトルのロケットエンジンに火が点く。

『ゼロ、そのシャトルが人々を救うための最後の希望だ!成功を祈る!』

「「「「スター!がんばれよ!!」」」」

「がんばれ~。」

「ゼロ隊長!アイリスさん!!」

『発射!!』

シグナスが言うのと同時にシャトルがエンジンを全開にして宇宙へと飛び始める。


































宇宙

「フッホホホホホホホホホホ!!」

大気圏を突破したシャトルは、スターマンのスターバリアーで防御しながら確実にデブリの方へと接近していた。

『どう?デブリの方は確認できる?』

「レーダーに反応はあるが破片が多くてまだ視認できない。もう少し進んでみる。」

しばらく進んで行くと地球の重力に引かれて今にも落下しそうな大型のデブリが見えてきた。

「エイリア、デブリを確認した。だが、破片が多くてスターバリアーで保つか分からん!」

ゼロは慎重にデブリを避けながらシャトルを飛ばすがバリアーでも防ぎきれない破片がシャトルを掠っていく。

『ゼロ、大丈夫!?』

「何とか避けてはいるがこれ以上シャトルが傷ついたらまずい!」

『無茶はするな!いざというときは切り離しで・・・・・・・』

「作戦は絶対に成功させる。悪いが一時的に通信を切る。目標到達後切り離して脱出する!!」

『ゼロ隊長!死んじゃダメですよ!!死んだら隊長とアイリスさんの結婚式見れなくなっちゃうんですから!』

「「ブッ!?」」

ホーネックの一言にゼロとアイリスは思わず吹き出す。

「ほ、ホーネック!?こ、こんな時に冗談を言うんじゃない!!」

『すみません。』

「・・・・・フッ、だがおかげで少し気が楽になった。ありがとな。」

『いいえ。』

『ゼロ、成功を祈っている。』

シグナスの言葉を聞いたのちに通信機はオフになった。

「・・・・・・ゼロ。」

「・・・・・すまないなアイリス。お前にドレスを着せてやれなくて。」

「いいの。私は貴方と今まで一緒にいられただけでも幸せだったから。」

「・・・・・そうか。」

「えぇ。」

シャトルはデブリの間近に到達する。

「・・・・行くぞ、アイリス。」

「うん。」

(男と女のラブシーン・・・・・・泣けるね・・・)

外で二人の様子を見ないふりをしながらスターマンは口にバラを咥える。


次の瞬間、シャトルはデブリと衝突して眩い光を発した。















「・・・・・・ゼ・・・・・ロ・・・・・・・・」

丁度同じ頃、治療室で眠っているエックスはふと無意識にゼロの名を呼んだ。





















ハンターベース

通信室で衛星中継で映るデブリの爆発を全員が見守る。

「・・・・・デブリの破壊を確認!散らばった残骸も大気圏突入後にほとんど燃え尽きるわ!作戦は成功よ!」

「「おぉ!!」」

「やったね~。」

「ドラララ!」

「「「「やったぞ!世界は救われた!!」」」」

モニターに映る映像を見てハンターベースに歓喜の叫びが響く。

「それでゼロ隊長とアイリスさんは?」

「もうすぐ通信が回復するはずよ。」


エイリアは通信機を取ってゼロと連絡を取る。

「ゼロ!応答してゼロ!」

「ゼロ、応答せよ!」

通信機からはノイズしか聞こえない。

「ゼロ・・・・」

「お、おい・・・・・まさか脱出できなくて・・・・・・」

「ナニッ!?では、スター諸共宇宙の塵になってしまったのか!?」

「お星さまになっちゃったん?」

一同が不安を感じている中、通信機から声が聞こえてくる。

『・・・・・ズズ・・・・・・・ズズズ・・・・・・・こちら、アイリス。聞こえますか?』

「「アイリス!?」」

通信機からのアイリスの声に一同はホッとする

『おっと・・・・・・俺も無事だぜ・・・・・』

「ゼロ隊長!」

『外にいるスターマンも無事だ。・・・・・・・何とかうまく脱出できたようだぜ・・・・・・』

「ゼロ、アイリス。状況を報告してくれ。」

『全員シャトルの先端部で脱出した。爆破の衝撃が予想以上に強力でかなりヘビーだったが・・・・・何とか大丈夫だ。』

「そのまま地球に戻れる?」

『システムは良好、機体に穴も開いていない。このまま大気圏に突入するが回収を頼む。』

「了解、今降下地点を予測したわ。地上で回収するからそれまでは窮屈かもしれないけどシャトルの中でゆっくりしてて。」

『おいおい・・・・冗談きつすぎるぜ・・・・・こっちはアイリスとほぼ密着状態だって言うのに。・・・・・・まあ、仮眠ぐらいは取らせてもらうとするか。』

そう言いながらゼロは通信を切り、アイリスと一緒に地上に到達する時間までの間、短いながらの仮眠を取り始める。






















シティ・アーベル 郊外の山

「ドクター、ご指示通りダイナモの反応があったポイントまで到着しました。」

『ご苦労。っで、ダイナモとその仲間共の姿は見えるか?』

その頃、シャドーマンは命令でダイナモの反応があったポイントへと到着していた。

「いえ、それが何もありません。」

『どうやら、発信源を割り出していたのがバレたのかもしれんのう・・・・・よい。後で他のサーズをそちらに向かわせる。お主は一旦戻ってこい。』

「御意。」

そう言うとシャドーマンは姿を消す。


























数時間後

ゼロたちを乗せたシャトルは無事に大気圏を突入し、地上へと不時着した。現場にはすでにライフセーバーたちが待機しており、着地を確認すると急いで三人を救出した。

「ゼロ、アイリス、スターマンの三人を救出した。」

『三人の様子はどうだ?』

「三人とも弱ってはいますが命に別状はありません。これよりハンターベースへ帰投します。」






破壊されたデブリの残骸は大気圏で燃え、地上からは流れ星のように見えた。

「シグナスたちがやってくれたか・・・・・」

レプリフォース本部ではフクロウルが空から降り注ぐ星を見ながら安堵の表情を浮かべる。

「フクロウル将軍、ハンターベースからの連絡ではペガシオン殿と支部の兵士たちは無事だそうです。」

「うむ。また、これでイレギュラーハンターに貸しを作ってしまったな。ディノレックスの件もなんとかせねばなるまいし・・・・・・」

「なら、復興作業は我々が中心に動かなくてはいけませんね。」

「フッ、そうだな。」






これにて事件は終息が着いたかと思われた。























ところが・・・・・・・






ハンターベース

「な、なに?この反応は!?」

「ん?どうしたの?」

急に驚きの表情を浮かべたエイリアに対してグラビティーマンは聞く。

「エイリア、何かあったのか?」

「これを見て。ウィルス反応があったんだけど・・・・・・新種のウィルスなの。」

「「あっ!?」」

「「「「「「あっ!」」」」」」

「フエッ?」

「ドラッ!?」

「おいおい・・・・・・今度は本当に幽霊ってレベルじゃねえぞ・・・・・・」

そこには赤紫のゼロの姿に酷似したウィルスの姿が映されていた。その姿はかつてシグマの反乱以前の姿でゼロと瓜二つの姿でありながら邪気を発していた。

「わあ~ゼロそっくり~。」

「感心している場合じゃないぞ、お前。」

驚いているグラビティーマンに対してダグラスは、渋い顔をしながらツッコむ。

「これは・・・・・・ゼロウィルスとでも呼ぶべきなのかしら?」

「隊長そっくりのウィルスで・・・・しかもシグマウィルスより強力・・・・・・」

「もしかしてコロニーの破片に付着していたシグマウィルスと地上のウィルスが合体して・・・・・できた新種・・・・」

「まさしくゼロウィルスと言うべきものだな。」

一同は戸惑いながらも平常を取り戻す。

「はあ・・・・・一難去ってまた一難か。これで二度あることは三度あるなんてことになったら最悪だぜ。」

「とりあえず、あの新種のウィルスは『ゼロウィルス』と呼ぶことにするわ。ゼロには失礼かもしれないけど。」

「・・・・・・・今はゼロたちを休ませよう。エックスもマーティも動けない以上我々も警戒しなくてはならないからな。ゼロウィルスについてはその後だ。」

「・・・・・そうね。いくらゼロたちでも限界というものもあるから。」

エイリアはパネルに表示されている強いエネルギー反応を見る。その反応はゼロウィルスのものと酷似しており、まるでブラックホールの如く歪んでいるようにも見えた。
































???

「う・・・・・うぅ・・・・」

「ダイちゃん?」

今まで気を失っていたダイナモは、聞き覚えのある声を聴いて目を覚ます。

「うぅ・・・・・」

「よかった~!!目が覚めて~!!」

声の主は喜びながら彼を抱きしめる。

「ちょ、ちょ、ちょっ!?姉ちゃん!?何がどうなっているんだよ!?」

抱きしめる姉を見てダイナモは混乱状態だった。

「もう・・・・今度は一人では行かせませんからね!心配させて!」

「心配も何もあんな化け物相手だぜ!?仕方ないじゃんかよ!ある意味RPGでレベル5の装備でレベル99のボス倒しに行くようなもんだぜ!?」

「それは、お前の鍛錬が足りないからだろ。」

そんなところへもう一つの人影が歩いてくる。

「兄貴・・・・・・」

「ふん、俺をベースにジジイの奴がバランスよく設計し直して作られたというのにあんな輩にボコボコにされるとはな。普段の訓練を怠っているからこんなことになるんだぞ。」

「それはないぜ兄貴・・・・・・兄貴の方がむしろやりすぎなんだよ・・・・・」

「もうすぐ22世紀に到着する。例の物は慎重に扱えよ、ベルカナ。いくら効力を弱体化させたとはいえ、シグマはシグマだからな。」

そう言うと人影はさっさと部屋を後にしていった。

「お兄様ったら・・・・・・あんな言い方しなくても。」

「仕方ねえよ、姉ちゃん。兄貴は奴に強い敵意を持っているからね。あれは親父のメンテでも治らないよ。オリジナルへの固執って奴なのかね?」

「それもそうね。お兄様ってああ見えて優しい所もあるけどあれに関してはね。赤い坊やの方はガレスをぶつけても駄目だったし。じゃっ、ダイちゃんもちゃんと修理し終わるまで寝てなさい。」

「おいおい・・・・・俺は人間のガキじゃないんだぜ?やめてくれよ・・・・・・」

ダイナモは、困った顔をしながら姉と会話をするのであった。


























???

『トラップは良し。新イエローデビルシステム「マーク:シャドー」問題なし。ランダ・バンダWも問題なし。いつでも行けるぞ、シグマ。』

暗闇の中で人影は、パネルを操作しながら通信先のシグマに言う。

『感謝します、ドクター。』

『礼を言うならエックスを倒すか、ゼロを真の力に目覚めさせてからするんじゃな。』

『クックッククク・・・・・ご期待に応えるようにするつもりですよ。』

『フン!』

人影は、シグマとの通信を切る。

『さて・・・・・・準備は整った。ゼロの目を覚まさせてエックスを倒すのも良し、シグマがエックスを倒すのも良し。どうなるのかのう・・・・・』

人影はそう言うと机の中から一枚の写真を取り出す。そこには二人の男が腕を組んでその下にはロボットの姿が写っていた。

『ようやく白黒をつける時が来たかもしれんな、ライト。お前のエックスが残るか、ワシのゼロが残るか・・・・・・見物させてもらうとするかのう・・・・・』


決戦の時は迫る・・・・。 
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