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ドリトル先生の野球

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第五幕その九

「そう思うとね」
「何かとね」
「水分って大事だよね」
「ちゃんと摂らないとね」
「駄目だよね」
「そう、今はスポーツドリンクもあるし」
 こうしたものもあるからだというのです。
「スポーツをする時、特に夏はね」
「暑い時はだね」
「物凄い汗をかくから」
「だから余計にだね」
「水分を摂っておく」
「的確に」
「そうしておくことだよ、選手として長く活躍したいなら」
 それならというのです。
「水分もね」
「いつもちゃんとだね」
「摂っておくことだね」
「それが大事だね」
「そうなんだ、昔のプロ野球選手は痛風の選手もいたけれど」 
 この病気になってしまう選手がいたというのです。
「さっき名前が出た鈴木投手も金田正一投手も米田哲也投手もね」
「米田さんは三百五十勝した人でしたね」
 トミーは先生にすぐに応えました。
「阪急や阪神、近鉄で活躍した」
「そうだよ、あの人もね」
「痛風だったんですね」
「それで引退しているから」
「深刻ですね」
「とにかく体力があって怪我にも強い人だったけれど」
 それでもというのです。
「現役の最後の方で痛風になって」
「あれは足の親指の付け根が凄く痛くなるので」
「ピッチングには足に凄い力を入れるけれど」
「その足が痛いと」
「どうしようもないから」
 だからだというのです。
「ベテランだったこともあるけれど」
「痛風で、ですね」
「引退したんだ」
「そうだったんですね」
「何とか三百五十勝達成したけれどね」
 それは出来てもというのです。
「痛風になってしまったんだ」
「そうでしたか」
「それだけに痛風は怖いからね」
「水分はですね」
「ちゃんと摂らないとね」
「駄目ですね」
「何か昔は」
 ガブガブが言ってきました。
「運動中はお水を飲むなってなってたわね」
「今じゃ考えられないわね」
 ポリネシアも言うことでした。
「本当に熱中症になるから」
「水分補給に体温調整」
 ホワイティも言います。
「お水は運動中こそ大事だよ」
「熱中症とか脱水症状とかになったら」
 その時はとです、トートーも言います。
「遅いからね」
「痛風なんてなったら」
 ジップは心から思いました。
「どれだけ辛いか」
「あれ凄く痛いんだよね」
「先生いつも言ってるけれど」
 チープサイドの家族もお話します。
「まずはならない」
「それが第一だってね」
「脳梗塞なんか」
 チーチーは腕を組んで言いました。
「なったら命にも関わるよ」
「本当にそんなことになる前にね」
 ダブダブは本能のまま言いました。
「ちゃんと水分は摂らないとね」
「命にも関わるし」
「僕達もいつもちゃんと飲んでるしね」 
 オシツオサレツは二つの頭で言いました。 
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