X Dimensions SoldierS Re: Xros Rays
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沢田綱吉・ヴェルジネルート
第3話A 燃え上がる『勇気』と轟く『友情』
ツナ「……ん……んん……あれ? ここは…
…?」
偶然拾った謎のプレートから放たれた光に飲まれ、気を失っていたツナは目を覚ますと、並盛町では無い見知らぬ森にいることに気付く。
ツナ「……! そうだ、炎真は!?」
自身と同じように光に飲まれた筈の親友ーー炎真を探すが、近くにはいないようだ。
ツナ「いない……兎に角、探さないと! (ピピッ!) え?」
ツナは炎真を探そうとするが突如電子音が耳に入り、聞こえた方へ視線を向けると、そこには1つの機械が電子音を発しながらツナの近くに落ちていた。
その機械は中央の液晶を囲むように特殊な文字が刻まれた丸型の装飾が施され、それ以外は丸みを帯びた十字型の形をしているのが特徴で、配色がベースの色が蒼色、中央部の液晶周りの装飾の色が橙色の2色であった。
ツナ「何だろ、これ? ポケベルにしては変わった形してるし、何か電子音出してるし……」
ツナは何となくその機械を拾いあげようと右手を伸ばした時、自身の右手に異変があることに気付く。
ツナ「な、な、何だこれーーー!?」
ツナの右手の甲には気を失う前に拾った蒼色のプレートのと同じ模様が刻まれているのだった。
まさかと思い、ツナは反対側の左手の甲を見ると……やはり右手と同じように模様が刻まれており、その模様は金色のプレートのと同じであった。
ツナ「ら、落書き……って訳でも無さそうだし、刺青みたいで消えないんじゃ……どうしよう、雲雀さんにこれを見られたら……絶対咬み殺される」
ツナは自身に起こりうる最悪の未来を想像し、青ざめるのだった。
ツナ「……取り敢えず、手の模様については後で考えよう」
ツナはひとまず手の甲の模様について考えるのを止め、落ちていた機械を拾い上げる。
ツナ「ん? この機械の液晶に何か表示されてる……矢印?」
拾った機械の液晶に矢印の表記が点滅しており、まるでその方向へ向かえと言っているようであった。
ツナ「この機械が示す方に何かあるのか?……他に手掛かりが無いし、行ってみよう」
ツナは機械の矢印が示す方向に向かって移動を開始した。
森の中を歩くこと数分後……
ツナ「! あれは、洞窟……?」
洞窟の入り口らしき場所を見つけた。
ツナは再び機械を見ると、液晶の矢印は先程より点滅のスピードが速くなり、電子音も少し大きくなっていた。
ツナ「中に入れってことなのか? 兎に角、行ってみよう」
ツナは洞窟の中へと入り込んだ。
洞窟内の細長い通路を進むこと数分後、ツナは広い場所へと出るのだった。
彼はそこで……
ツナ「! 奥に何かあるな。あれは太陽と勾玉の絵かな? 後は……卵?」
奥の壁に橙色の太陽のような絵と、青色の勾玉のような絵が描かれており、その下にある台座の上に卵のような形をした刃が付いた赤い物体と、稲妻のような刃が付いた黒い物体が祀られているかのように置かれてあり、赤い物体には壁の太陽の絵と同じ模様、黒い物体には壁の勾玉の絵と同じ模様が刻まれていた。
それが気になったツナは奥へと進み、赤い物体と黒い物体がある台座の近くまで移動した。
そして再度機械を見てみると矢印の表記は消え、電子音もしなくなっていた。
ツナ「……もしかして、この機械がさっき示していたのは、この卵みたいな奴なのか?」
そう直感したツナはそっと両手を伸ばし、赤い物体と黒い物体に触れた……その時。
ドクン……!
ツナ「え……?」
心臓の鼓動のような音が聞こえた。
さらに……
ツナ「! 両手の模様が……!」
ツナの両手に刻まれていた蒼色と金色の模様が何かに共鳴しているかのように輝いていた。
ツナ「……よくわからないけど、このまま持ち上げよう」
ツナは少し驚くが、不思議と恐怖を感じなかったので迷わず赤い物体と黒い物体をそのまま台座から持ち上げた。
すると……
ツナ「うわぁっ!?」
赤い物体と黒い物体が無くなった台座から蒼い光が上に向かって放たれ、ツナは思わず驚いて尻餅を付いてしまうのだった。
そして……
?「ツナ〜!♪」
ツナ「むぎゅっ!?」
蒼い光から『何か』が飛び出し、ツナの顔面にくっついた。
ツナ「〜〜っ!……ぷはっ!」
息苦しく感じたツナは自身の顔面にくっついた何かを引き剥がし、その正体を見ると……
ツナ「……青い犬?」
?「いや違うから! 俺は犬じゃないから!」
ツナ「しかも喋った!?」
小さな青い犬?のような生物で、どうやら喋られるらしい。
?「俺は『ブイモン』、ツナの『パートナーデジモン』だよ♪」
ツナ「ぶ、ブイモン? パートナーデジモン? と言うか、何で俺の名前を?」
青い生物ーー『ブイモン』の『パートナーデジモン』と言う単語にツナは疑問符を浮かべるが、それ以上に何故自身の名前を知っているのかを問うと……
ブイモン「ツナのパートナーデジモンだから知ってるんだ。えっへん♪」
ブイモンはえっへんと胸を張りながら、答えになってない答えを返すのだった。
ツナ「(ガクッ!) そ、そうなんだね……」
ツナはこれ以上ブイモンに追求しても答えは得られそうに無いと感じたので、そう納得するしか無かった。
ブイモン「えへへ♪」
ブイモンはツナに甘えるように擦り寄っていた。
ツナ「ブイモン?」
ブイモン「俺、ずっと待ってたんだ。ツナが『勇気のデジメンタル』と『友情のデジメンタル』を持ち上げて、俺を起こしてくれるのを♪」
ツナ「デジメンタル? もしかして、この赤いのと黒いののこと?」
ツナは先程台座から持ち上げた赤い物体ーー『勇気のデジメンタル』と『友情のデジメンタル』をブイモンに見せる。
ブイモン「うん、そうだよ。2つのデジメンタルを持ち上げられるのは、俺のパートナーであるツナだけだしね。だから、ツナが来るのをずっと待ってたんだ♪」
ツナ「そっか……(ブイモンは俺がこのデジメンタルを持ち上げるまで、ずっとあの台座の中でずっと眠り続けていたんだな……寂しい思いをしながら……)」
ブイモンのその言葉を聞いたツナは心の中でそう察した。
もし自身がブイモンと同じ状況なら、孤独で耐えきれないだろう。
ましてや、ツナがここに来るかどうかなんてわからないそんな状況の中でも、ブイモンはツナがここに来るのを信じて待ち続けたのだ。
それを感じたツナは擦り寄るブイモンを優しく抱き上げた。
ツナ「長いこと、待たせてごめん……もう大丈夫だよ。ブイモンはもう1人じゃない……俺が傍にいるよ……」
ブイモン「うん♪」
ツナから感じる温もりと優しさに、ブイモンは嬉しそうに笑みを浮かべるのだった。
そんな良い雰囲気の中……
?「グオオオオッ!!」
ツナ・ブイモン『っ!?』
突如洞窟の天井が崩れ、そこから黒い恐竜のようなデジモンが咆哮を上げながら現れたのだった。
ツナ「きょ、恐竜ーーー!?」
ブイモン「ちがう! あれは、『ダークティラノモン』だ!」
?→ダークティラノモン「グオオオオッ!!」
成熟期の恐竜型デジモンーー『ダークティラノモン』はツナとブイモンに向けて口から火炎放射を放って来た。
ツナ・ブイモン『うわぁっ!?』
ツナはブイモンと共に間一髪でその攻撃を回避した。
ブイモン「くそっ、ツナはやらせないぞ! ブイモンヘッド!!」
ツナ「ブイモン!?」
ツナの腕から飛び出たブイモンはダークティラノモンに向かって体当たりを仕掛けるが……
ダークティラノモン「ガアアッ!!」
ブイモン「うわあああっ!!」
体格差で劣るダークティラノモンに勝てる筈もなく、あっさり弾き飛ばされるのだった。
ツナ「ブイモン!! お前……っ!!」
ブイモンが弾き飛ばされた光景を見て、ダークティラノモンに怒りを覚えたツナは……
ボウッ!!
自身の両腕にある腕輪ーー『X(イクス)リング』に対し、いつもリングに死ぬ気の炎を灯しているように意識を集中し、大空の炎を灯した。
Xリング……それは虹の代理戦争後、ツナが彫金師『タルボ』から貰ったものであり、『あるもの』を量子変換して収容かつ瞬時に展開できるようにする為に、特殊な石を使って彫金された腕輪である。
そのXリングに収容されているのは……27と刺繍された手編みの手袋と、ある技の調整に必要なコンタクトディスプレイとヘッドホンである。
それらがXリングから量子変換で瞬時に展開され、ツナの両手・両目・両耳へと装備されていく。
さらにツナは目を閉じて意識を集中すると……
ボウッ!!
その音ともにツナの額から大空の炎が灯るのと同時に、ツナは瞳を開ける……その瞳の色は全てを見透かすような橙色へと変わり、ツナの両手に装備していた手袋も手の甲にボンゴレの紋章が入ったクリスタル、そのクリスタルの上にオレンジ色のXの紋章が入った赤色のグローブ--『X(イクス)グローブ』へと変わり、そのXグローブから大空の炎が灯される。
先程の気弱で優しそうな少年だとは思えない、鋭い眼光で凄まじい威圧感を放つ歴戦の戦士のような少年がそこにいた。
これがツナの戦闘モードーー『超(ハイパー)死ぬ気モード』である。
以前は『死ぬ気丸』というアイテムを服用することで超死ぬ気モードになっていたが、虹の代理戦争の『あること』がきっかけでツナの中で変化が起き、それに加えてリボーンとの修行のおかげで完全に死ぬ気丸無しで超死ぬ気モードになることができるようになった。
超ツナ「俺のことをずっと待ってくれていた、パートナーを……俺の友達に……!」
ツナはXグローブの炎の推進力によりスピードで、モノクロモンの近くへ一瞬で移動し……
ダークティラノモン「ッ!」
超ツナ「何をするんだ!!」
ダークティラノモン「グオオオオッ!?」
ダークティラノモンの顔面に向けて炎を纏ったXグローブによる強烈な拳撃を繰り出し、その巨体を大きく殴り飛ばす。
ツナに殴り飛ばざれたダークティラノモンはそのまま洞窟の壁へと激突した。
超ツナ「ブイモン!」
ツナはダークティラノモンに弾き飛ばされたブイモンを空中で抱き止める。
超ツナ「大丈夫か?」
ブイモン「あ、ありがとう、ツナ……」
超ツナ「気にするな。兎に角、ここを出るぞ」
ツナはブイモンを連れて洞窟を出ようとするが……
ブイモン「待って、ツナ! デジメンタルを忘れてるよ!」
超ツナ「? 必要な物なのか?」
ブイモン「うん! おれが『進化』するためにいるんだ!」
超ツナ「進化?……兎に角、回収すれば良いんだな? 任せろ!」
ツナはブイモンを抱えたまま、瞬時に勇気のデジメンタルと友情のデジメンタルが落ちている場所へ降りるとすぐさま拾い上げ、ブイモンに2つのデジメンタルを持たせた。
ダークティラノモン「グオオオオッ!!」
先程ツナに殴り飛ばされたダークティラノモンが起き上がり、ツナとブイモンに向かって突進して来るが……
超ツナ「遅い」
ダークティラノモン「グオッ!?」
ツナは上へ飛ぶことでその突進を躱し、ブイモンを抱えたまま、ダークティラノモンが破壊した天井から外へ出るのだった……
ダークティラノモンの襲撃を躱し、洞窟の外へ出たツナとブイモンは洞窟から少し離れた場所へ降りた。
超ツナ「さて、ここなら奴もすぐには追っては来ないな。ところでブイモン、さっき進化って言ってたがどう言うことだ?」
ブイモン「俺達デジモンは進化して強くなるんだ。成長期の俺が成熟期のダークティラノモン相手に勝つには、デジメンタルが必要だったんだ」
超ツナ「デジメンタルが?……! なるほど、こいつでもう1段階進化して戦うと言う訳か」
ブイモン「うん!♪ とは言っても、これからするのは『アーマー進化』って言う擬似進化で、成熟期そのものに進化する訳じゃないけど、戦闘力は成熟期相当だからダークティラノモン相手でも負けない自信はあるぜ!♪」
超ツナ「そうか。そこまで言うなら、ダークティラノモンの相手はお前に任せよう。で、このデジメンタルはどう使えばブイモンを進化させられるんだ?」
ブイモン「それは……」
ブイモンが次の言葉を言うタイミングで……
ダークティラノモン「グオオオオッ!!」
ブイモン「! ダークティラノモンだ!」
超ツナ「来たか……!」
ダークティラノモンがやって来るのだった。
ブイモン「ツナ! まずどっちかのデジメンタルを掲げて、『デジメンタルアップ』って言って! そうすれば、俺はアーマー進化できる!」
超ツナ「デジメンタルアップだな? わかった!」
ツナはブイモンの言われた通り、まずは2つのデジメンタルの内、勇気のデジメンタルを上に掲げると……
《挿入歌:Break up!》
超ツナ「デジメンタルアップ!!」
ツナの言葉に勇気のデジメンタルから橙色の光が放たれ、その光がブイモンに吸い込まれていくと……
ブイモン「ブイモン、アーマー進化ーーーーッ!!」
ブイモンは猛々しい火炎に包まれ、徐々に姿を変えていく。
そして、その炎の中から……
ブイモン→フレイドラモン「燃え上がる勇気! フレイドラモン!!」
ブイモンの面影を色濃く残した紅い鎧を纏った紅蓮の竜人ーー『フレイドラモン』が現れた。
ブイモンの時よりはいくらか大きくなり、ダークティラノモンと比べるとかなり小柄であるが、それでも体格差を感じさせない頼もしさがフレイドラモンの全身から溢れていた。
超ツナ「これがアーマー進化……確かに、さっきまでとは全然違うな」
フレイドラモン「ああ、これならダークティラノモンに負けないぜ! そんじゃ、行くぜ!」
ダークティラノモン「グオオオオッ!!」
フレイドラモンは迫り来るダークティラノモンに向かって行く。
迫り来るダークティラノモンはフレイドラモンに拳を繰り出すが、フレイドラモンは跳躍して躱すと同時に……
フレイドラモン「ナックルファイア!!」
ダークティラノモン「グオオッ!?」
ダークティラノモンの真上からに向けて拳に纏わせた炎を火炎弾として発射し、ダークティラノモンを怯ませた。
その隙を突いてフレイドラモンはダークティラノモンの尻尾の近くに着地すると、その尻尾を掴み……
フレイドラモン「うおりゃああああああっ!!」
ダークティラノモン「グオオオオッ!?」
ダークティラノモンを投げ飛ばし、地面に大きく叩きつけると……
フレイドラモン「今度は乱れ打ちだ! ナックルファイア!!」
ダークティラノモン「ギャオオオオッ!!!」
ナックルファイアを連続で放ち、ダークティラノモンにダメージを蓄積させていく。
超ツナ「……凄いな」
体格で上回るダークティラノモンを物ともしないフレイドラモンのパワーとスピードに、戦闘を見ていたツナは思わず感心していた。
フレイドラモン「食らえ! ファイアロケット!!」
ダークティラノモン「ギャオオオオオオッ!!!」
フレイドラモンは必殺技である炎を纏った体当たりを食らわせるが、フレイドラモンの攻撃を受けても尚ダークティラノモンはしぶとく耐えていた。
フレイドラモン「ちっ、しぶとい奴だ! それなら……ツナ! 今度は友情のデジメンタルでデジメンタルアップだ!」
超ツナ「わかった!」
ツナはもう1つのデジメンタルーー友情のデジメンタルを掲げると……
超ツナ「デジメンタルアップ!!」
再びデジメンタルアップと叫び、友情のデジメンタルは青い光となってフレイドラモンの体内へ吸い込まれたと同時に橙色の光が放たれ、橙色の光は先程拾った機械の液晶内に入り込んだ。
橙色の光は先程フレイドラモン……ブイモンが身に纏っていた勇気のデジメンタルで、友情のデジメンタルでのアーマー進化に切り換える為にパージし、機械内に収納されたのだろう。
友情のデジメンタルを体内に取り込んだブイモンから蒼い雷が放たれ、徐々に姿を変えていく。
そして、その雷の中から……
ブイモン→ライドラモン「アーマーチェンジ! 轟く友情! ライドラモン!!」
フレイドラモン程ではないが、ブイモンの面影を残した漆黒の鎧を纏う四足歩行の獣竜ーー『ライドラモン』が現れた。
超ツナ「ライドラモン……フレイドラモンとは戦闘スタイルや属性が違うみたいだな」
ツナの言う通り、フレイドラモンが炎の属性を持ち、肉弾戦メインのパワー型であるのに対し、ライドラモンは雷の属性を持ち、四足歩行を活かしたスピード型である。
ライドラモン「行くぜ!」
ライドラモンは見た目に違わぬ俊敏な動きで、ダークティラノモンに向かって行く。
向かって来るライドラモンに対し、ダークティラノモンは口からの火炎放射で迎撃するが、素早いライドラモンの動きを捉えられず、尽く回避されていた。
ライドラモン「ブルーサンダー!!」
ダークティラノモン「グオオオッ!?」
ライドラモンは背中の3本の突起から蒼い強烈な電撃をダークティラノモンに向けて放ち、感電させて怯ませた後、止めの一撃を繰り出す為に一気に頭のブレードに電撃を纏わせた。
そして……
ライドラモン「これで終わりだ! ライトニングブレード!!」
ダークティラノモン「グギャアアアアアアアッ!!?」
頭のブレードから繰り出された電撃の刃はダークティラノモンに命中し、その大きな体を容易く両断した。
体を両断されたダークティラノモンは断末魔の叫びをあげながら粒子となって消滅するのだった。
そして、ダークティラノモンが消滅した後に突如卵が現れ、すぐに何処かへと飛んで行った。
超ツナ(ダークティラノモンが粒子になって消えた!? それに、あの卵は一体……? 後でブイモンに聞いてみるか……)
ツナは突如現れた卵に疑問を持つが、後でライドラモンから退化で戻ったブイモンに聞くことにし、ハイパー化を解いてパートナーの元へ歩み出す。
因みに友情のデジメンタルも勇気のデジメンタルのように青い光となって機械に吸い込まれ、内部に収納されたのだった。
ブイモン「ツナ〜!♪」
ツナ「おっと」
ブイモンはツナに飛び付き、抱き着かれたツナはその重さに少しよろけるが、しっかりブイモンを抱き抱えた。
ブイモン「俺のアーマー進化、どうだった?♪」
ツナ「うん。本当に凄かったし、かっこ良かったよ♪」
ブイモン「えへへ♪」
ブイモンはツナのその言葉に嬉しそうな笑みを浮かべるのだった。
ツナ「あ、そうだ。ブイモン、色々聞きたいことがあるんだけど良いかな?」
ブイモン「俺でわかることなら良いよ♪」
ツナ「ありがとう♪ それじゃあ……まず、ここが何処なのか……と言うより、この世界が何なのか教えて貰っても良いかな?」
ツナは今自分がいる場所……と言うより、今いる世界が地球では無いことに気が付いていた。
それもその筈、ブイモンやダークティラノモンと言うデジモンの存在のこともあるし、何より並盛町から見知らぬ土地へ急に飛ばされた時点でもうその可能性があるのだ。
ツナの質問に、ブイモンは……
ブイモン「この世界はデジタルワールド、俺達デジモン……デジタルモンスターが住む世界で、俺達含めてあらゆるものがデータで構成されている世界なんだ。んで、ここは『ファイル島』だよ」
ツナ「デジタルワールド……データの世界……」
パートナーデジモンーーブイモンとの邂逅を果たしたツナのデジタルワールドの冒険の扉を今開き、新たな戦いへと足を踏み入れるのだった……
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