ハイスクールD×D イッセーと小猫のグルメサバイバル
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第67話 恐るべき深海熱、手に入れろ海鮮の実!
前書き
描写はしていませんが滝丸や節乃、マッチ達は既にライフを後にしています。ですので今回からは話に出ないので再登場をご期待ください。
イッセーの治療が始まって2日が過ぎた。驚異的なスピードで指を再生させていくイッセーだったがその代償としてグルメ細胞にエネルギーを吸われる事になり常に食事をしていなければ死んでしまう状態になっていた。
イッセーは小猫達に協力してもらい食材を集めてもらい治療を続けている。今も小猫達が見守る中、イッセーは目も前の食材の山に喰らい付いていた。
「ガツガツ!ムシャムシャ!ズゾゾッ!」
「凄い食欲ね、あれだけ集めた食材がどんどん無くなっていくわ……」
イッセーの驚異的な咀嚼にリアスが呆れを交えた溜息を吐いていた。普段の彼の食事量は彼女もよく知っているが、今のイッセーはそれ以上のスピードで食事を続けており、リアス達が苦労して集めた食材もあっという間に彼の胃の中に消えていく。
流石にライフだけでは食材を食いつくしてしまうかもしれないほどの速度なのでリアス達は近くの島や町まで行き猛獣を買ったり遠出して食材を買ったりと忙しい2日を過ごしていた。それをあっという間に食われていくのだからリアスがため息をつきたくなるのも無理はない。
「すみません、部長。僕達も迷惑をかけてしまって……」
「気にしないで頂戴、祐斗。貴方たちだって栄養が必要なんだから遠慮なんてしないで一杯食べてね」
「ありがとう、リアス。このお礼は必ずさせてもらいますから」
イッセーに交じって祐斗と朱乃も食事をしていた。イッセーと比べれば微々たるものだが以前より明らかに食事量が増えた二人、これは移植したグルメ細胞に原因があった。
グルメ細胞と適合したことで死の淵から帰還した二人だったが、完全には馴染んでおらず無駄にカロリーを消耗してしまう燃費の悪い体になってしまった。
今の二人は何もしないでもカロリーを消耗してしまうのでまずはグルメ細胞を安定させることから始めた。その為に栄養を得なければならないのだが今の二人は戦闘はおろか走るだけで息切れしてしまうくらいに燃費が悪くなってしまっている、その為二人もリアス達に協力してもらい食材を集めてもらっているのだ。
「二人にはこれから一杯活躍してもらうんだから、今の内に十分に栄養を蓄えておいてよね♪」
「ははっ……どうかお手柔らかに……」
リアスの笑みに祐斗はこれは後が大変そうだな……と内心思い苦笑した。最も自分の為にここまでしてくれた主の為なら彼は何でもやるつもりだ。
「おふぇふぉふんしゃひへいまふ。このおふぇいふぁいふぅふぁかあらふふぁふぇてもらいまふ(俺も感謝しています。このお礼はいつか必ずさせてもらいます)」
「あっ、うん……感謝してくれるのは嬉しいんだけど無理はしないで良いわよ、イッセー。貴方は食べる事に集中して頂戴」
「わふぁふぃまふぃふぁ(分かりました)……ガツガツ!ムシャムシャ!ガキンッ!ゴキンッ!」
「ちょっとまって!?明らかにおかしい咀嚼音が聞こえたんだけど!?」
イッセーもリアスに感謝の言葉を贈るが口いっぱいに食べ物を頬張っているので上手く喋れないようだ。
それでも食べかすを飛ばしたりしないで器用ねぇ……と思うリアスだったが行儀が悪いのでイッセーに食べる事に集中するように話す、すると明らかに咀嚼音ではない音が聞こえ思わずツッコんでしまった。
「只今戻りました!師匠、いっぱい食材を集めてきましたよ!」
「やっふぁふぇ(やったぜ)!」
「イッセー君!私も頑張って集めてきたから褒めて褒めてー!」
「私の方がいっぱい猛獣を狩りました!イリナさんではなく私を褒めてください、イッセー先輩!」
そこにルフェイ、イリナ、小猫が食材を集め終えて帰ってきた。リアス達は常に食材を確保できるように交代しながら食材を集めていた。イリナはイッセーに褒めて褒めてとすり寄ってそれを見た小猫は負けじとイッセーにすり寄っていく。
「ほらほら貴方たち、イッセーは食事中なんだから邪魔をしちゃ駄目よ。それじゃあ今度は私とゼノヴィア、後黒歌が交代するから貴方たちは休んでいて頂戴ね」
「ふふっ、強い猛獣と戦えると思うとワクワクするな。この世界はいい修行場所だ」
「油断しちゃダメにゃ、ゼノヴィア。この世界では油断=死だからね、もっと緊張感をもって行動するのが大事だにゃん」
「まあ問題は無いだろう、彼女に死相は見えないからね」
ルフェイたちと交代したリアス、ゼノヴィア、黒歌、ココは食材を確保するために出かけていった。
「しかし……俺も長い事師匠の再生治療を見てきたがイッセーみたいな回復の早い患者は初めて見たぞ」
「そうなんですか?」
「ああ、そうさ。普通は指一本生やすだけでも長い時間がかかるんだ、こんなにも早いスピードで回復している奴は他に知らないな」
近くで様子を見ていた鉄平はイッセーの驚異的な回復の速度に正直な感想を話した。アーシアはイッセーのように早く回復する人も多いのかなって思っていたようだが、鉄平の話でイッセーの回復速度の方が異常だと気が付かされたみたいだ。
「しかし再生の種ですか……魔法の中には使い手を癒すモノもありますが使いこなすには相当に訓練しないといけないんですよね。それこそ魔法のプロでも肉片一つ再生出せるのにものすごい魔力を消耗しますし……だからこそアーシアさんの神器は凄いって改めて思いますよ。だって何のリスクも無しに回復できるんですから」
「そう思うとフェニックスの涙もかなりのチートアイテムですよね、何せ使えば死なない限り治りますから。まあ滅茶苦茶高いので気軽に使えるものではありませんが……コストを考えるとアーシアさんの圧勝ですね」
「はぅう……私なんてまだまだですよ……それに私は傷は癒せても失ったモノは回復できません。難しい手順があるとはいえ体の部分を作ることが出来るなんて凄いです」
ルフェイは回復させると言うのがどれほど大変なモノかを語った。魔法は万能のように思えるが回復の魔法はプロでも扱いが難しいらしく、ちょっとした傷を治すだけでも何年も修行を重ねてようやくできるようになるらしい。
ルフェイの話を聞いていた小猫は悪魔のアイテム『フェニックスの涙』について話した。このアイテムは使えば生きている限りどんな傷でも治すことが出来るまさにチートといえる性能を持ったアイテムだ、だが値段が高すぎてリアス並みの貴族でなければとても使えない。
故にルフェイはアーシアの神器の凄さに改めて話した。何せ本人が疲労さえしてなければどんな傷でも癒して治すことが出来るからだ。もしこの力を傲慢な悪魔や堕天使、または人間が知れば何としてても奪おうとするだろう。それだけ価値のある物と言える。
だがそんなアーシアも失った部分を治すことはできないらしい。故に人体を文字通り生やすことが出来る再生の種は小猫達が知る中でも究極の回復アイテムに思えた。
「ははっ、そんなに褒められたら師匠も嬉しいだろうな」
「与作さんが?どうして?」
「何せこの再生の種は師匠が作ったオリジナルだからな」
「えっ、与作さんが作ったの!?こんな凄いモノを!?」
鉄平は与作が喜ぶだろうと話してイリナが首を傾げた。すると与作の口から再生の種は与作が作ったオリジナルだと出て祐斗に『モモップル』をあーんしていたティナが驚きの声を上げる。
「再生機能を促す食材や生物は自然界にもいくつかあるが、体の部分そのものを生やすとなるとなかなかないんだ。そこで師匠は自ら特殊な遺伝子を配合して作った『再生植物』がコレだ。作り方は師匠しか知らない」
「はえっ~、豪快な方に思ってたんですがかなりの知識を持った方だったんですね。改めて尊敬しちゃいました」
鉄平に話を聞いたルフェイは技術だけでなく生物や植物についても深い知識を持つ与作に改めて尊敬の意を感じていた。だが鉄平は苦笑いを浮かべた。
「ぶっちゃけ失敗の方が多いけどな。でも師匠は多くの失敗に感謝している、成功の秘訣は何よりも早く失敗を体験する事らしい」
「とても素晴らしい言葉ですわね、だから与作さんの再生部屋が血しぶきでいっぱいなのも失敗を忘れないようにするためですのね」
「いやアレは失敗しすぎて掃除しても直ぐにああなっちゃうからもう放置しているだけなんだ、この再生の種もぶっちゃけ治るかどうかは最終的に運で決めるし……」
「あはは……」
鉄平は与作は失敗の方が多いと語り、朱乃は与作の再生所が血まみれなのはわざと残しているからなのかと感心した。だが実際は掃除しても直ぐ血まみれになるらしく最終的には運で決まると聞いた小猫は乾いた笑いを浮かべた。
「鉄平ってあのノッキングマスター次郎の血を引いてるんでしょ?」
「まあな」
「じゃあなんで美食屋じゃなくて再生屋になったの?」
「……」
「あっ、もしかして失礼なことを聞いたかしら?」
ティナは鉄平はノッキングマスター次郎の血を引く男なのにどうして美食屋ではなく再生屋になったのか質問した。ちなみに鉄平が次郎の血を引く者と知ったオカルト研究部の面々はかなり驚いていた。
だが鉄平は黙秘したのでティナはデリカシーの無い質問をしてしまったんじゃないかと思って彼に謝ったが、鉄平は手を横に振った。
「別にそういうよくある重い話じゃないさ。まあ退屈しのぎにはなるだろう、アレは……」
「祐斗君、あーん♡」
「あーん」
「おい、聞けよ」
話そうとした鉄平だったがイチャイチャしていた祐斗とティナに突っ込みを入れた。
「……ジジイの事は尊敬しているよ、子供の頃はよく狩りに連れて行ってもらっていたし俺も美食屋に憧れていた。将来はジジイみたいな美食屋になるんだって思っていた」
「やっぱり最初は美食屋になりたいって思っていたんですね。でもどうしてその考えが変わっちゃったんですか?」
鉄平も子供の頃はノッキングマスター次郎に憧れて美食屋になろうとしていた事を知った小猫、彼女はそんな彼がなぜ再生屋になろうと思ったのか尋ねた。
「ある日、俺はジジイに連れられてある場所に向かったんだ。そこは生き物が住むことが出来ないほど枯渇した死んだ大地だった、そこはジジイにとって思い出のある場所だったみたいでな、昔の仲間達とのつながりがあった大事な場所だったらしいんだ」
「それは……」
「悲しいね……」
「その時のジジイの顔は初めて見る程落胆していたんだ、いつも飄々としていて酔っ払いニヤついた顔しか見た事の無い俺にとってあまりにも衝撃的で……凄く悲しい気持ちになったんだ」
自分の思い出の場所が荒れ果ててしまった、それを想像したアーシアは表情を曇らせて祐斗も次郎の気持ちを察して悲しい呟く。鉄平は次郎の悲しそうな顔を見て自分もショックを受けたようだ。
「その時俺は思ったんだ、俺は食材を狩るんじゃなく保護しようって……」
「それで再生屋になろうと思ったのですね」
「当時は今ほど再生屋はいなかったんだ、その分死んでいく食材も多かった。俺は再生屋の中でも一際優れた人物であった与作に弟子入りして今こうして再生屋をしているって訳さ」
「うぅ……滅茶苦茶良い話だし……」
鉄平の過去を聞いた朱乃は彼が再生屋を目指すきっかけを知ってこの世界で再生屋はとても重要な職業だと改めて知った。それを聞いていたリンは涙を流していた。
「中々美しい話だったな、まあ俺の過去エピの方がさらに美しいけど」
「過去エピ?何かの食材ですか?」
「多分過去のエピソードを略した言葉だと思うけど……」
何故か対抗するサニーの言葉にアーシアが新しい食材かと反応した。だがそれは違うだろうとイリナがツッコミをいれる。
「今の俺の目的はひとまず偉大な酒飲みジジイが残した食材の保護とジジイが酔っ払ってノッキングしたままの生き物を麻痺から解放するって所かな?」
「えっ?酔っ払ってノッキングしちゃったの?」
「ああ。アイスヘルで暴れていたでっかい虫と化け物がいただろう?あの化け物はヘルボロスといってジジイがノッキングした生物だ」
「じゃああの化け物解放したのは貴方だったのね?良かったの?あんな危なそうな奴開放して……」
「別にヘルボロスは生態系を荒らす危険生物ではないしな、中にはかなり危険な奴もいるって聞いたが……まあ別にいいだろう」
「えぇ……」
あのヘルボロスも次郎がノッキングした生物でそれを解放したのは鉄平だったらしい。それを知ったティナはあんな危険な化け物も即解放した鉄平のマイペースさに何も言えなくなってしまった。
「はは……そうか、あの次郎が酔っ払ってノッキングした生物……そりゃ沢山いそうだな」
「……イッセー?」
食事をしていたイッセーの手が止まり視線が定まらなくなっていた。そんなイッセーの様子に鉄平が気が付いて声をかける。
「……がはぁ!」
するとイッセーは何の前触れもなく大量の血を口から吐きだした。
「きゃあ!?」
「イッセー先輩!?」
そんなイッセーの様子を見た小猫達は立ち上がって驚いた。先ほどまで普通に食事をしていたイッセーがいきなり吐血したからだ。
「鉄平さん、これは……」
「もしかすると再生の種を使った副作用が起きたのかもしれないな。だが早すぎるぞ……!」
「副作用……?」
「とにかく直ぐに師匠を呼んできてくれ!俺は応急処置をする!」
「わ、分かりました!」
小猫はイッセーの様子を鉄平に聞くがどうやら彼には心当たりがあるようだ。だが今はイッセーを優先するべきだと思考を切り替えて与作を呼びに向かった。
「……なるほどな。まさかこんなに早く副作用が起こるとはな。とにかく俺と鉄平でイッセーを治療するからお前らは食材をミキサーで液体状にしてイッセーに食べさせろ。手を休めたらイッセーは死ぬぞ!」
「は、はい!」
話を聞いて駆け付けた与作や鉄平によってイッセーは一旦落ち着きを取り戻すが今も危険な状態らしい、食事もできなくなったので食材をミキサーで液体状にして無理やり食べさせている。
「与作さん、イッセー先輩はどうしちゃったんですか?」
「再生の種を体に入れると副作用で様々な症状が身体に起こるんだ。血を吐いたり病気になったりな」
「なるほど、それでクスリバチを俺に取ってこさせたって訳か」
小猫はイッセーの状態を与作に聞くと再生の種を使った際に起きる副作用だと話を聞いた。それを聞いたサニーは前に大量のクスリバチを持って来いと言われた意味を知って納得する。
「だが症状の起こり方が早すぎるな、これもイッセーの持つグルメ細胞の再生力が原因なんだろうが……とにかく気張れよ、イッセー!」
「お、応……!」
イッセーは体に起こる様々な症状と戦いながら食事を続けていく。それを与作や鉄平、アーシアがサポートしながら一日が過ぎていった。リアス達も食材やクスリバチを何度も往復して入手してくるなど全員がイッセーの回復を願ってサポートに徹していた。だが事態はここから大きく変わる事になる。
―――――――――
――――――
―――
「深海熱?」
「ああそうだ。それにイッセーがかかっちまった」
イッセーが病気にかかるようになって1日後、与作に集められたリアス達はイッセーが深海熱にかかってしまったと報告を受ける。だがリアス達はその病気を知らないので首を傾げていたがココやサニー達は驚いた顔を見せていた。
「深海熱だって!?よりによって今ソレにかかってしまうとは……」
「これ、マジでヤバイんじゃねーの?今のイッセーだと耐えられなくね?」
「お兄ちゃん、呑気なこと言ってる場合じゃないし!深海熱は冗談抜きで死ぬかもしれないんだよ!」
普段は冷静なココも顔をしかめサニーもおどけた様子で言うが内心は焦っていた。リンは二人よりもうろたえており呑気そうにそう言ったサニーに苦言を言う。
「えっ……死ぬ……?イッセー先輩が……!?」
「あっ……」
「バッカ……お前、何で俺が呑気そうに言ったか分からなかったのか?猫たちもいるんだぞ」
「ごめん……」
だが事の重大さが小猫達にも伝わってしまい、特にイッセーを想う小猫、アーシア、朱乃、イリナ、黒歌は顔を青くしていた。それを見たリンはしまった……と言いたそうな表情を浮かべサニーは呆れていた。
彼は小猫達に気を使ったがバレてしまったからには仕方がないと深海熱の説明を始めた。
「深海熱っつーのは体のあちこちが深海のように青く変色していく病気だ。体の体温はどんどん低下していき全身真っ青になってしまえば一般人なら死は免れない。だがイッセーはグルメ細胞を持っているからここまでなら耐えられるかもしれない」
「だが問題はその後なんだ。末期になると今度は体が赤く変色して体温がどんどん上がっていく、そして最後には太陽のように真っ赤になってしまい急激な温度変化によって体の細胞はボロボロにされて確実に死ぬ。それこそイッセーでもね」
「そ、そんな……」
サニーとココの説明を聞いた小猫達は心臓がバクバクと早く鼓動を打つくらいにショックを受けた。これまでイッセーが酷い傷を負う事はあったが明確に死ぬと言われたのは今回が初めてだからだ。小猫や朱乃は顔を真っ青にしてアーシアやイリナに至っては泣きかけてしまっている。
「治療は出来ないの?」
「深海熱は特殊な病気でな、クスリバチはコイツに効く薬は持っていない」
「じゃ、じゃあイッセー先輩はもう……」
「早とちりするな、治せる方法はある」
リアスの質問に与作はクスリバチでは治せないと返した。それを聞いた小猫も泣きそうになるが与作は近くに会った棚から何かの地図を取り出した。
「深海熱を治すには『海鮮の実』という食材が必要だ。そいつは『塔中華島』と呼ばれる島にあるんだ」
「じゃあそこに行ってその海鮮の実を手に入れてくればいいのだな」
「そんな簡単には事は済まないぞ。海鮮の実だけでは効果が発揮されない、その島には塔があってそこに伝説の食材が四つあるんだ」
「その四つの食材と海鮮の実があればイッセー君を助けられるって訳ね」
「そう言う事だ」
与作はイッセーを助けるには海鮮の実が必要だと話ゼノヴィアがやる気を見せる。だがそれだけでは駄目らしく伝説の食材が四つ必要らしい、イリナはその四つの食材と海鮮の実があればイッセーを助けられると知って喜んだ。
「イッセーが持つのはどのくらいなの?」
「深海熱は日の出までがタイムリミットだ。今は昼だから半日は時間があるな」
「行きはIGOが誇るジェット機で向かおう、ここからなら4時間ほどで付くはずだ」
「帰りはフロルの風を使えばすぐに戻ってこれますよ」
ティナの質問に与作は日の出までがタイムリミットだと伝える。ココはIGOのジェット機で塔中華島に向かう事を提案して全員が頷いた。帰りはルフェイの作ったアイテム、フロルの風を使えば一瞬でここに戻ってこられるので問題はない。
「では早速塔中華島に向かいましょう!」
『応っ!』
最後に小猫が腕を突き上げてリアス達も気合を入れて腕を突き上げた。イッセー抜きでの初めての捕獲に小猫達は挑むことになった、結末がどうなるかは彼女達次第であろう。
後書き
祐斗だよ。小猫ちゃん達はイッセー君を助ける為に塔中華島に向かったんだ、僕はこんな状態だから朱乃さんと一緒に留守番するしかないのが悔しいな……でも皆なら絶対に海鮮の実と伝説の食材を手に入れることが出来るって信じているよ。
次回第68話『やってきたぜ、塔中華島!チームに分かれて食材をゲットしろ!前編』で会おうね。
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