ドラゴンクエストビルダーズ:アレフガルドを復活させられてます(新リュカ伝)
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第3章:マイラ・ガライヤ編
1:詐欺に要注意!
前書き
素敵な新章突入
(マイラ地方)
リュカSIDE
(バチッ、バチバチ! ビリビリビリ!!)
相変わらずの激痛に堪え、新たなる土地……マイラ地方へとやってきたイケメンビルダー。
この痛みに文句を言ってやりたいところではあるのだが、そんな暇は無いのである!
「おいルビス。旗よこせ、旗!」
『あ……は、はい!』
まだ気を失っていたと思ったのか、突如起き上がり要求を突きつけた事に戸惑うルビス。
『あ、あの……この地の説明は……?』
「要らん! こっちは忙しいんだ、引っ込んでろ!」
手元にボロい旗が出現するのと同時に話しかけてくる貧乳女神を制して、俺はダッシュで光りが上ってる方向へ向かう。
見る影も無いマイラの村跡地に到着すると、何時もの様に祭壇らしき場所へボロい旗を立てる。
さて……これで周囲が暖かい光に包まれて、それを見つけた美女が訪れるはずだ。
メルキド・リムルダールと、復興開始直後は美女と二人きり状態になるので、その時間を存分に楽しまなくてはならない。
と言う事は楽しみ要素である“温泉”を十二分に楽しめる状態にしなければならない。
俺は拠点内を散策する。
すると程なく温泉の源泉を発見。
大昔に見た施設として完備されてる温泉では無く、岩の隙間から絶え間なく温水が湧き出てるだけだが、このイケメンビルダーが整備を施し、素敵空間へと変貌させてみようぞ!
ロロンドやアホリンの様に後続の住人が増える前の僅かな時間を最大限に活用する為に、大至急で温泉を復活させる。
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うん。
周囲にある素材だけで突貫工事をしたにしては、我ながら上出来だと思う出来映え。
あとは……美女の訪れを待つのみ。
「おいおいおい、何なんだよここは!?」
「……………」
人の訪れを待った途端、現れた人物。
「ここは俺等のアジトだったんだぞ。何だよこの光は? お前何したんだよ!?」
「……………」
其奴は一方的に捲し立て質問を浴びせかけてくる。
「おい、何か言えよ。お前なんだろ、俺等のアジトをこんな風にしたのは!?」
「……………」
質問したいのは俺の方だ。
(ボカッ!!)「ぐはぁ!!」
「おいこらルビス! 如何言う事だコレは!?」
ひたすら五月蠅い筋肉野郎の後頭部にゲンコツを落とし、俺はクレームを貧乳女神カスタマーズセンターへと連絡を試みた。
『……………』
「おい何とか言えルビス!!」
「な……何言ってやがる……俺はルビスって名前じゃ(ゴスッ!!)ぐわぁ!!」
「お前は黙ってろ! おいルビス答えろ。話が違うじゃねーか!」
『貴方先刻引っ込んでろって言ったじゃないですか?』
屁理屈じゃねーか!
「馬鹿野郎。先刻と今じゃ状況が違うだろ! 欺しやがって」
『人聞きの悪い……欺してなんかいません。大体、私が何を言いました?』
「マイラには温泉があって、美女と二人きりで温泉ライフ満喫」
『そんな事、一言も言った覚えはありません! 私は『マイラには何があったか思いだして下さい』と言っただけです』
「な……ふざ……」
『美女の事なんか今まで言った事ないですよ』
「な、何だと!? 今までは俺のやる気を出す為に、最初の住民は美女にしてくれてたじゃないか!」
『そんな忖度した憶えありません。偶然最初に来た方々が貴方好みの人物だったに過ぎません』
「そ、そんな屁理屈罷り通ると思ってるのか?」
『屁理屈も何も、これは事実ですぅ!』
「……………もういい、解った」
『あ、あれ? い、何時もの様に『ですぅじゃねー』とか言わないんですか?』
コイツには何を言ってもダメだ。
何時か痛い目に遭わせてやる。
リュカSIDE END
(時空の狭間)
「遂に彼を怒らせましたよ」
「きゅ、急に現れて怖い事言わないで下さいマスタードラゴン!」
「怖い事も何も、これは事実ですぅ」
「ま、真似しないで下さい」
「暫くの間は貴女の思う通りに復興に尽力するでしょう」
「願ったり叶ったりじゃないですか」
「“暫くの間”です。復興を行っている間も、虎視眈々と逆襲の準備をするでしょう」
「そ、備えはあります!」
「彼の寿命を短く設定した事ですか?」
「き、気付いてたんですか!?」
「気付きますよ……私だって神族の端くれですよ」
「で、でもこれで何かをする時間は無いはずです」
「はぁ……逆効果にならなければ良いのですが」
「逆効果?」
「彼だって自身の寿命には何れ気付きます。そうなれば如何様にも対応は出来ますよ」
「た、例えば如何なる事ですか?」
「さぁ……私には想像も付きません。彼の思考回路は突飛ですからね」
「何か出来るとは思えません。私はここから指示を出すだけですし、彼には時間が限られてますから」
「貴女の一番恐れてる事をしてくるやもしれませんよ」
「……わ、私が彼に対して恐れてるのは、竜王に変わって世界を征服される事です」
「彼の征服が物理的とは限りません……彼は世界征服に興味ありませんから」
「と、言うと?」
「さぁて……これ以上は私にも分かりません。後は貴女の想像にお任せします」
「い、一方的に脅すの止めて下さい」
「申し訳ありません。ですが彼との付き合い方を間違えてますからね……」
「付き合い方?」
「彼は敵対する者に容赦ありません。敵対してると感づいた時、彼は明確にこちらを敵と認識するでしょう」
「敵対なんてしてません!」
「そうですか……ですが味方だと思ってるのなら、警戒しすぎではないですか?」
「それは彼の能力が高すぎるからです!」
「味方の能力が高いのは良い事じゃないですか。敵の能力が高いのは警戒に値しますが……」
「わ、私は彼を敵だと思ってません!」
「それは関係ありません。彼が如何思っているか……と言うか『如何思われているか』です。味方であるのに必要以上の警戒をされている……本当に味方なのか? さて、その答えは……」
「み、味方です!!」
何も無い空間……
神々の問答は続く。
後書き
新しく現れたキャラは、
名乗らせてももらえず殴られました。
さて、誰なんでしょうねぇ?
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