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夢幻水滸伝

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第百三十七話 連勝を見てその五

「基本」
「そうそう、欧州とかアラブ組は友達に関東のモンが多いから標準語ですけど」
「わし等はな」
「関西弁ですね」
「今もな」
「まさにですね」
「喋ってるからな」
 その関西弁でというのだ。
「関西のどの言葉かまではわからんが」
「大阪か神戸か」
「どっちも混ざってるか」
「そんな感じですね」
「京都はあまりないな」
 サンチェスはそれはと言った。
「どうも」
「それはないな」 
 アグノンは酒を飲むサンチェスに応えた。
「確かに」
「京都の方言は独特やから」
「関西の中でもな」
「うちの学校京都人もおるけど」
「壇先輩な」
「あの人もそやし他にもな」
 星の者でない学生達の中にもいるというのだ、京都府民は。八条学園では京都府民は大抵寮から学校に通っている。
「京都の人おるからな」
「その方言は聞けるけど」
「それでもな」
 京都の方言はというのだ。
「あまりないな」
「そやな」
 こう二人で話した。
「ほんまにな」
「そこは」
「学校は神戸にあって大阪が近いから」
 それでとだ、欧は話した。
「そっちの関西の言葉やな」
「大体そうですね」
 ビクトリアはししゃもを食べながら述べた。
「私達の言葉は」
「そやな」
「関西でも」
「関西いうても色々で」
 それでとだ、欧はさらに話した。
「大阪や神戸だけやないからな」
「京都も関西で」
 サンチェスもこの地域の名前を出した。
「それで奈良も滋賀もで」
「和歌山もな」
「そうでしたね」
「あと三重入る時もあるな」
 アグノンはこの県の名前を出した。
「時々」
「あそこ関西ちゃいます?」
 ガルパンはお好み焼きを食べつつ言った。
「確か」
「いや、東海や」
「そうなんですか」
「正確に言うとな」
 東海になるとだ、アグノンはガルパンに話した。
「あっちの方や」
「そうでしたか」
「京都と奈良、大阪とそこに隣接してる県が関西とのことやが」
「ほな三重は奈良に接してますから」
「そやから時々な」
「関西になりますか」
「近畿にな、ただ関西と近畿の違いは」
 それはとだ、アグノンは刺身を食べつつ言った。
「私もわからん」
「そうですか」
「一緒の気もするが」
「ちゃうのでは」
 ビクトリアは飲みつつアグノンに言った。 
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