ドリトル先生の競馬
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第七幕その三
「だからそちらはね」
「お酒は好きだけれどね」
「それでも大好きだね」
「殆ど毎日飲む位に」
「そこまでだね」
「そうだけれど」
それでもというのです。
「僕は煙草は吸わないよ」
「そのこと大きいね」
「煙草吸ってるとそれだけで健康によくないし」
「吸わないことも健康に影響している」
「そういうことね」
「そうだよ、お陰で僕はね」
本当にと言う先生でした。
「その分健康だよ」
「肺癌にもならないし」
「余計にいいね」
「そのことは」
「煙草は脳梗塞とかにもよくないしね」
こちらにもというのです。
「やっぱりしないことだよ」
「何といっても」
「最初からだね」
「煙草は吸わないで」
「しないことが第一だね」
「そう思ってるよ」
先生は笑顔で言います、そうしてです。
研究室で紅茶を楽しみつつ論文を書いていますと。
研究室の扉をノックする音が聞こえました、それで先生が扉を開けますとそこにいたのは。
ホフマン君でした、先生はホフマン君を見て彼に尋ねました。
「どうしたのかな」
「はい、相談したいことがありまして」
「相談っていうと」
「実は」
「あっ、立ち話も何だから」
それでと言う先生でした。
「座ってね」
「そうしてですか」
「お茶でも飲みながらね。紅茶でもいいかな」
「お気遣いなく」
「じゃあミルクティーでね」
それでとお話してです、そうしてでした。
先生は研究室の中で紅茶を飲みつつホフマン君とお話をしました、するとホフマン君は先生に言いました。
「最近僕達スピードが出ないんです」
「乗馬のだね」
「はい、どうも」
「練習をしてだね」
「そうです、毎日熱心に練習をして」
そうしてというのです。
「僕達も走って馬達も」
「熱心にだね」
「乗馬の時に走ってもらってますけれど」
「それでもなんだ」
「思う様にです」
「スピードがだね」
「はい、出なくて」
それでというのです。
「悩んでいます」
「馬は食べているかな」
「いつもたっぷり食べています」
馬の餌をというのです。
「夏ですがそれでも」
「夏バテにはなっていないね」
「勿論僕達も」
ホフマン君達もというのです。
「毎日元気に食べて」
「そうしてだね」
「本当に」
まさにというのです。
「楽しく汗を流していますが」
「そうだね、ただ夏はね」
「どうしてもですね」
「運動をしていると暑くなってね」
「その分動きが遅くなりますね」
「身体が疲れてね、冬と比べて」
運動していると、というのです。
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