銃弾の幻想歌
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良く分からなかったので話し合いをしました。途中で人物乱入してきました。
前書き
あー今日、疲れたなぁ。
すみません。飛ばしてくれて結構です(;・∀・)
「どうしてこんなことになったのかな?」
俺たちは大都市ミクノブの宿屋の一角でとりあえず話し合いをすることにした。
ほんと、門番たちの仕事っぷりにはすげぇ真面目だな。と、がちで思った。
言い合っている女同士をなだめて、大声を出しても大丈夫なところまで連れてきてくれた。(いや、変なことはしないよ。…殺されてしまうから。まじですよ?)
そして、肝心な宿代+食事代だが……もちろん俺はこの世界にきたばっかりだから無一文だし、かと言って女子達に払わせなければならないのも男にとっては尺なので、すっごく困っていると宿屋の女将さんが
「代金は払わなくていいから、ここの宿屋の手伝いをしてくれないかね。」
と、とってもいい話だったがよくよく考えたら賃金がこっちに入ってこないと言うまあまあ理不尽なことだった。
……結局のところようやく話が出来るようになったのは大都市についてから三日目だった。
「とりあえず、名前も知らないままだったから自己紹介をしようか。……俺の名前は
今澤美琴。美琴と呼んでくれ。こんな名前だが正真正銘男だ。んで、こっちが…」
「……キルスティーナ・エバーナルリリエッタ。よろしく。」
あの黒髪美少女を敵とみなしたか愛想が良くない。
「え…っと、名前が長いからキリナと呼んでやってくれ。」
「わかりました。では、私ですね。」
そう言ってにっこりと笑って黒髪美少女は言った。
「私の名前は永井莉理亜…よく友達からりりあんと呼ばれていました。十六歳です。」
「え…永井ってことは日本人!?」
俺はすごくでっかい声で叫んでしまった。日本人とびっくりしただけでなく彼女の名前も何か突っかかった。
「あら。美琴さんも表文明人……でしたっけ?この世界では『日本』人のことをいうのは。」
思わず頭が取れそうな位ぶんぶんと首を縦に振った。
「それより、おぬしはなにゆえこの世界の理を知っておるのじゃ?」
今の今まで黙りに黙っていたキリナがようやく口を開いて言った。
キリナの目には警戒心が出ていた。無理もない。たった三日前に公共の場で喧嘩した見知らぬ人を信じろと言われても信じられる訳がない。……もっとも俺は信じないかな。さっきこの世界にきてからの初めての日本人だったからはしゃいじゃったけど…本題へと戻ろう。
「私は…実を言うと2年前からここにいるんです。」
「「‼」」
その言葉に驚いた俺とキリナは言葉にならない驚きをあげた。なぜならキリナの話によるとゲートを通じてやってくる表文明の人間は少なくとも10年は間が空くものなのだと。…莉理亜は続けて言った。
「私は急に引き込まれた…というか友達をかばってこの世界にやってきたのです。」
「永井莉理亜…あっ思い出した!2年前、ニュースできみ…喜美田頼子だったっけ?その子をかばって行方不明になった女の子だ‼」
「……!そうだ…きみたんは!?きみたんは大丈夫だったのですか!?」
今まで何事も落ち着いていた莉理亜だが、喜美田頼子のことが心配になったのか必死になって俺に食いついてきている。
「あぁ。喜美田さんは大丈夫だったよ。……逆に君のことを心配して泣いていたよ。
『あたしのせいだ。あたしのせいで…りりあんは…』って。」
「もう。きみたんは昔から泣き虫な、自意識過剰なんだから。」
そう呟いて床にへたり込んでしまった莉理亜は、声を出さずに泣いていた。
「……ところでミア。ずっと前からいるだろ。」
そう、キリナは何も見えない空間に言った。
「ちぇ。折角、僕の教え子の青春を静かに見守ってやろうと思ったのに。…ちょっと場違いで誰も言わないから言うけどそこの君!記憶力凄すぎでしょ!」
そう言って透明な空間から出てきた白髪で長い髪をハーフツイン(って言うのかな……)の髪型をした『ミア』と呼ばれた、またまた美少女が現れた。そして確かに俺は記憶力が他人とは桁違いだ。
「ミ、ミア様?」
そう言って顔をあげた莉理亜のまだ涙が残っている目をそっと拭いて
「大丈夫かい?初めての弟子が心配で僕、あとをつけてきちゃったよ。」
そう言うとにっと笑って莉理亜の頭をなでて莉理亜から離れていった。次は何処に行くのかと思ったら、キリナのところへと歩いて行った。
「キルスティーナァ~何処であんな可愛い子見つけたのかい?出来れば僕の玩具としてもらいたいんだけどぉ~」
「嫌だな。それにミコトはわらわの弟子なんじゃ。」
「…ふぇ~キルスティーナにもついに弟子が出来たのか。それはまたまた興味深いねぇ。ますます奪いたくなってくる。」
そう言ってキリナから離れていき、俺のほうにやってきた。何やら俺のことについて口論していたように見えたのは俺だけか?
「ふぅ~ん。君もりりあんみたいに表文明から来たんだね。ね、仲良くしてよ。あっ…そういえば名乗っていなかったね。僕の名前はラミアツェカ・ユリカナーフィアンネ。ラミアツェカが僕のファーストネームだよ。よく愛称でミアって言われるよ~よろしくね!ミコト君。」
何故か『ミコト』と呼ばれたとき、俺の背筋がぞわっとしてミアからなにか俺を操ってやろう。と言う何とも言えない殺気が刹那、流れた。しかし、背筋に流れた殺気はすぐに消え失せた。
その夜、俺は皆が寝た後(皆と言ってもキリナと莉理亜とついでにミアだけで皆部屋はバラバラなのだが)どうも寝付けれなくて外へ出た。外に出たら満月でとても綺麗だった。ふと屋根のほうを見ると赤茶色の長い綺麗な髪の毛が風に乗ってなびいていた。
とても綺麗で時間が過ぎるのも忘れて見入ってしまった。ふと、彼女がこっちを見て、
「ん…?ミコトか?いるのなら声をかけてくれよ。」
そう。俺が見入っていたのはキリナだった。
「ミコト。もう遅いし、明日には大都市をまわることとなっている。女将さんにもOKをもらっている。さぁ早く寝ようではないか。」
そう言ってふああああと可愛らしいあくびをしたキリナにもう一度聞いてみる。
「え…?い、今何て言った?へ?」
「あ…そういえば言っていなかったな。明日、大都市をまわる。お前にぴったりな銃器(相棒)をさがすのだ。」
あ…銃器のこと忘れていたなぁーでも…
「きゅ、急すぎるよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ‼」
俺は叫んだ。誰もいない夜空へと向かって。
俺が急に叫んだから、キリナがすっごくびっくりしていた。
…………キリナがなんか、可愛かった。(笑)
後書き
今回も二千文字越えれたぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ‼(正確には2566文字)
書くの、疲れたぁ。今までずっと女の子目線で書いていたから、3、4話辺りがきつかった(笑)
見てくれてありがとうございます!
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