銃弾の幻想歌
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この人別世界からきたようです。なんとなく想像がつきました。
前書き
またもや短め…すみません。
今回、キリナ目線で書きました。
それではどうぞ!
運び屋兼戦場の死神と言われるわらわ、キルスティーナ・エバーナルリリエッタ/キリナ(ミコト命名)は今、空から落ちてきて不覚にもわらわの上に乗っていたなかなかの女顔でイケメンなミコトに尋問をしているのだ。
ミコトの話によるとやはりミコトは表文明の人間のようだ。話を聞けば聞くほど明確になっていく。
ミコトは不運にも次元の狭間…通称ワープに乗っかってしまったようだ。
「ミコトよ。残念な知らせじゃ。」
「へ!何!」
とぼけた顔で聞いてくるミコトに一瞬イラッときたが、ここは成人したばっかりの意地をみせ、自分を落ち着かせた。
「お前は多分、多分じゃがもう元の世界へは戻れない。」
「……え……?」
そう、わらわに聞き返したその瞳には光が無くなっていた。
ああ…こいつもか。瞬時に思ってしまった。
戦場で希望を無くした奴らの目をしている。そう思った瞬間……こいつは敵だ。
と頭が言っている。思わず銃口をミコトの頭に向けようとしていた時。
「キリナ。お願いがある。」
その言葉にはっとして銃を降ろした。
「な、なんじゃ?ミコト。」
「ミコトが言った言葉は、わらわの想像を絶する言葉だった。
「俺を弟子にしてくれ。…どうせ戻れないんだったら、ここで生き延びてみたいんだ!」
そう言ったミコトの目には真剣な眼差しがあった。わらわは思わず笑って言ってしまった。
「こいつめ……助けてなどと言ったら銃弾でぶちまかそうと思ったのに。わらわの修行は厳しいぞ!それでもいいのだな?」
我ながらB級的な感じの台詞だがミコトも同じような台詞だった。
「はい!覚悟しています!」
こうして、わらわは初めての弟子を手に入れた。
……さて、どんな風に教えるとするか。
気がついたら悪魔の微笑みをしていた。
わらわは子羊をどう食べようか迷うオオカミのごとく悪意に満ち溢れた目でミコトを見たとても良い厳しい訓練を思いついた。
……若干ミコトが震えている気がしたが、男に二言はないと決まっているから大丈夫だろう。そう思うともっとわらわのいじめたい気持ちが湧いてきた。
後書き
本当に短くてすみません。多分ですが、当分短いのが続くと思います。
あと、始めたばっかりなのにお気に入り登録してくれてありがとうございます!(´;ω;`)
見てくれてありがとうございました!
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