ドリトル先生の競馬
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第二幕その八
「それでだからね」
「まあこの学園広いしね」
「学園の敷地面積としては世界屈指よね」
「それだけに設備も凄いし」
「生徒数だってね」
「相当だからね」
「それで高等部もそうした場所でね」
生徒数も学科も多くてというのです。
「凄いのよ」
「そうなんだね」
「それじゃあ迷わない様にしましょう」
「何なら地図も持って」
「そうして行きましょう」
「地図は持ってるよ」
そちらはもう用意してあるというのです。
「僕もね」
「あっ、早いね」
「用意がいいね」
「じゃあ地図も持って」
「それで行きましょう」
「僕は高等部には行ったことが殆どないから」
同じ学園の中でもというのです。
「用心はしておかないとね」
「先生結構方向音痴だしね」
「僕達がいないと結構道に迷うよね」
「だからだね」
「そこは気をつけないとね」
「自分が勤務している場所で迷ったら駄目だよ」
「洒落になってないよ」
動物の皆も先生に言います。
そして先生は皆にこうもお話しました。
「全国どころか世界各地から人が来る学園だね」
「そうそう、全体の半分が日本以外の国の人だよね」
「この学園はそうだよね」
「それこそ保育園からだったね」
「生徒さんも学生さんも職員の人達もね」
「半分が日本以外の国の人だね」
「かく言う僕もそうだしね」
先生は皆に笑ってこのこともお話しました。
「だからだよ」
「そうだよね」
「先生にしてもそうだし」
「僕達もそうだしね」
「確か北朝鮮だけだったね」
「この国にいないのは」
「そうだよ、あの国と日本は国交がないから」
それでというのです。
「在日の人はいるけれど」
「それでもだね」
「北朝鮮から来ている人はいなかったわね」
「その人達だけは」
「この学園には」
「そして他の国の人達はね」
まさに北朝鮮の人達以外はというのです。
「いるんだよ」
「特に中国やアメリカの人が多いかな」
「東南アジアの人達も」
「中南米やアフリカからも大勢来てるし」
「欧州はかえって少ないかもね」
「その辺りはそうかもね。それで」
先生はさらに言いました。
「世界各国、日本全土から人が来るから」
「寮もあるよね」
「それも沢山ね」
「学園の敷地内にあって」
「そこから学校に通ってるね」
「道に迷って寮とかに行かない様に」
笑って言う先生でした。
「注意しないとね」
「そうそう、そこはね」
「間違えて女の子の寮なんかに行ったら」
「それだけで誤解されるからね」
「それは禁物だね」
「まあ先生はね」
ポリネシアが言ってきました。
「紳士だからね」
「女の人におかしなことはしないから」
トートーもこのことはわかっています。
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