仮面ライダージオウ　眩い世界

「これから」
「頼むな」
「桐生君の影にもなっていません」
「紛いものでも質が悪いか」
「その様なもの。何でもなく倒してみせます」
　悠然としてだった、マッドローグは前に出てアナザービルドとの戦いに入った。そしてローグもクロノスに向かった。
　ツクヨミはゴルドドライブを倒しブラッドスタークも闇のドライブも倒した、しかし。
　アナザークウガを前にして固唾を飲んだ。
「これまでの敵とは違うわね」
「安心し給え」
　ウォズが言ってきた、黒それに赤と青のアナザーアマゾンを倒し今は緑のそれと向かいつつ。
「君も強い、だからだ」
「勝てるというの」
「クウガも強いライダーだ、しかし所詮は紛いものでしかない」
「紛いものでしかないのなら」
「君の強さで負ける道理はない、私にしてもだ」
　ウォズは緑のアナザーアマゾンと有利に闘いつつ言う、アマゾンは一見荒々しく獣の如き強さだがウォズはその動きを見切ってかわしつつ言う。
「この通りだ」
「有利に闘えているの」
「そうだ、オリジナルのことは知らないが」
　そのアマゾン達はというのだ。
「この程度なら何ということはない」
「紛いものだから」
「それに君のお兄さんが出したものだ」
　スウォルツ、彼がというのだ。
「程度が知れている」
「兄さん以上に強くはない」
「まして彼も小さな器だ」
　スウォルツ自身もというのだ。
「強いことは強いが」
「私達なら勝てる」
「そうだ、だからクウガにもだ」
「落ち着いていけばいいのね」
「その通りだ、では闘うのだ」
「わかったわ、そして貴方も」
「今からこのアマゾンにも勝とう」　
　ウォズは余裕綽綽といった態度で前に出てだった、そうして緑のアナザーアマゾンとの本格的な戦闘に入った。
　そうしてツクヨミもクウガとの戦闘に入った。
　ジオウとゲイツはスウォルツが変身したアナザーディケイドとの戦闘を続けていた、一見スウォルツは戦いを有利に進めていた。
　そうしてかなりの時間が経過したが。
　ジオウはスウォルツが勝利を確信したのか全身に力を込めてそのうえで身体からエネルギーを放ち二人に止めを刺そうとしたの見てゲイツに言った。
「ゲイツ、今だよ」
「わかっている」
　ゲイツはジオウのその言葉に応えた。
「今からだな」
「うん、これまで色々攻撃も受けたけれど」
「あいつは確かに強い、しかしな」
「自分を王様と思っていてね」
「傲岸不遜な奴だ」
「只の暴君だよ、そして暴君は自分に反対する者を許さない」
　暴君が何かも知っていて言うのだった。
「だからね」
「それでだな」
「今からね」　
　まさにというのだ。
「俺達を今ここで確実に殺そうとしてくるよ」
「全身からエネルギーを放ってな」
「影も何もかも消し去るつもりでね」
「なら、だな」
「うん、それならね」
「確実に渾身の力で狙いを定めてくる」
「そうした攻撃ならね」
　まさにというのだ。
「隙が出来るよ」
「一瞬でもな」
「その一瞬を衝いていこう」
「そうだな、なら行くぞ」
「今からね」
　二人で話してだ、そしてだった。