| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

仮面ライダージオウ 眩い世界

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第二十二章

 自分達の前を見た、するとだった。
 そこにスウォルツが悠然と自信に満ちた姿で前から歩いてきた、そうしてそのうえで言うのだった。
「よく来たな」
「来てやったと言っておく」
 明光院はそのスウォルツを睨み返して言葉を返した。
「スサノオに勝つ為にな」
「俺ではないのか」
「お前はその中にいるだけだ」
 スウォルツを睨み返す目は変わっていない、言葉も。
「それだけのことだ」
「言ってくれるな、なら俺を倒してみろ。そしてだ」
 スウォルツの既に勝利を確信した言葉と共にだった。
 アナザーライダー達が姿を現した、クウガからビルドまでの全員が。そしてスウォルツ自身もだった。
 アナザーディケイドになった、そうしてその姿で言った。
「思う存分嬲って苦しめて死なせてやる」
「ああ、その言葉自体が駄目だな」
 桐生はスウォルツのその言葉を聞いて達観した声で述べた。
「もうな」
「どういうことだ」
「あんたソウゴの言う通りだよ」 
 こう彼に言うのだった。
「王様に向いていないよ」
「戯言だな」
「戯言も何もね」 
 それこそというのだ。
「そうしたこと言う奴なんてまともな王様になれないよ」
「では何になる」
「暴君だよ」
 それになるというのだ。
「それに過ぎないよ」
「そして暴君ってのは最後は倒されるんだよ」
 万丈も言ってきた。
「そうなるからな」
「だからだな」
「そうだ、だからだ」 
 それでというのだ。
「あんたその言葉の時点で終わったよ」
「ふん、遺言として聞いてやる」
「そうか、じゃあやってやるか」
 こう言ってそうしてだった。
 桐生と万丈が変身し仮面ライダービルド、仮面ライダークローズになった。そうしてであった。
 猿渡は仮面ライダーグリスになってから三羽に声をかけた。
「お前等もだ」
「へい、わかってますよ」
「今から変身します」
「ちょっと待って下さいね」
 グリスにこう応えてだ、そのうえで。
 三羽もそれぞれ変身した、その後に氷室もだった。すぐに仮面ライダーローグになって言った。
「ああした奴は政治に関わるべきでない」
「そうですね、今のうちに倒すべきです」 
 内海も応えてだ、そうして。
 彼も仮面ライダーマッドローグになった、そうしてだった。
 門矢もディケイドになってディエンドになった海東に言った。
「いいな」
「軽くやろうか」
「そうだ、この程度の連中を倒すことはな」
 それはというのだ。
「何ということはない」
「そうだね、結局偽物だし」
「偽物が本物に勝つことはない」
 ディケイドの言葉は極めて冷徹なものだった、それはもう既に勝利を確信している者の言葉であった。
「決してな」
「そういうことだね」
「では変身しろ」
「わかったよ」
 常盤がディケイドの言葉に頷いて三人も
「ビオンドライバー」
 ウォズは余裕のある態度でベルトを出した。
「アクション」
 それから装着しそうして右手にウォズのスイッチを入れた、そうして右手を優雅なまでにゆっくりと掲げる様に旋回させてから悠然として言った。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧