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仮面ライダージオウ 眩い世界

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第十五章

「気にするなよ」
「それでいいんだな」
「どうしてもって時は俺が言うしやるしな」
「そうしてくれるか」
「天才物理学者としてな」
「あんた物理学者か」
「今は塾の先生やってるけれど論文だって書いてるんだよ」
 学者としてそちらも忘れていないというのだ、そして万丈についても話した。
「こいつは肉体労働やりながら格闘家もやってるぜ」
「ちゃんと働いているか」
「そうなんだよ、それでな」
「さっき言った通りだ」
 氷室がまた出て来て言ってきた。
「詳しい話をしたい」
「そう、お互いのことを知ってこそだ」
 ウォズは氷室のその言葉を聞いて述べた。
「満足に戦える」
「その通りだな、だからだ」
「それでだな」
「そうだ、話をしたいがいいか」
「両者の意見は一致している、ならだ」
「これよりだな」
「お互いのことを話そう」 
 ウォズは氷室の言葉に笑顔で応えた、そしてだった。
 ライダー達は常磐時計店に入った、するとウールは戻って来た常磐達だけでなく桐生達も見て言った。
「早く帰ってきたけれど」
「うん、戦いにはならなかったんだよ」
「だから早いんだ」
「そうなんだ」
「そのことはわかったけれど」
 それでもとだ、桐生達も見て話した。
「この人達は」
「うん、そのことを今から話すから」
「そうなんだ」
「何かね」
 どうにもという顔になってだ、オーラは彼等を見て言った。
「個性的な人達ね」
「そうだね、この人確か」 
 ウールは氷室を見てオーラに話した。
「総理大臣の秘書官の」
「息子さんのね」
「氷室幻徳さんだよね」
「そうよね」
「そうだ、だが俺は今は仮面ライダーとして来ている」
 氷室は二人に硬質の、冗談を入れていない声をかけた。
「総理大臣の秘書官でも私人でもな」
「じゃあ仮面ライダーとして」
「そのうえで私達と一緒に」
「戦う、それで君達の話も聞きたい」
「うん、ただもうお菓子もジュースもなくなったから」
 それでとだ、常磐の叔父は申し訳なさそうに述べた。
「そのことは」
「ああ、お菓子ならすぐに買いに行くから」
 猿渡が叔父に答えた。
「スナック菓子とかケーキとかお饅頭でいいか」
「うん、お菓子なら何でもね」
「じゃあジュースや甘いお茶も」
「頼めるかな」
「それじゃあ今から買い出しに行くか」
 三羽に対して軽い調子で話した。
「そうしようか」
「ですね、俺達お客さんですし」
「そうしましょう」
「買いに行きましょう」
「お菓子はやはりだ」
 氷室はここでこだわりを見せた。
「三色団子、桃饅頭、チョコレートクッキー、バニラアイス、ザッハトルテ、芋羊羹、どら焼き、きんつば、杏仁豆腐、ドーナツ、そういったものがいいな」
「意外と甘党なんですね」
「酒もいけるが」
 氷室はツクヨミに真面目な顔で答えた。 
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