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ドリトル先生の競馬

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第一幕その三

「一八五普通にあるから」
「一九〇はないかしら」
「けれど大柄なのは事実だし」
「しかも太ってもいるから」
「余計にね」
「しかも乗馬をスポーツでしたこともないよ」
 先生はこのこともお話しました。
「だからね」
「もう絶対にだね」
「先生は競技には出られないわね」
「何か想像もつかないけれど」
「先生が競技に出ることも」
「本当に最初からないから」
 このことはというのです。
「やっぱり僕にスポーツは無縁だよ」
「このことは事実ね」
「実際にどうしても」
「それじゃあね」
「これからも観てるだけね」
「賭けることもしなくて」
「そう、このままだよ」
 実際にと言う先生でした。
 そして麦茶を飲みますが今度はこんなことを言いました。
「これが代用コーヒーと同じ味というから」
「あっ、麦茶が」
「麦茶って代用コーヒーの味なんだ」
「ドイツで飲まれてた」
「それの味なのね」
「そうなのね」
「いや、そう思うと」
 実際にというのです。
「代用コーヒーも美味しいのかな」
「実際に麦茶って美味しいし」
「素敵な味よね」
「特に夏に冷やしたら」
「こんな美味しいものないよ」
「じゃあ代用コーヒーにしても」
「アイスならね」
「美味しいね」
 先生ははっきりとした口調で皆に言いました。
「絶対に」
「よくまずいって言われてるけれど」
「ドイツだとね」
「コーヒーの方が美味しいって」
「それならね」
「ドイツのコーヒーの方がね」
「そう言うけれど」
 それがというのです。
「麦茶と同じ味なら」
「絶対に美味しくて」
「飲みやすいかも」
「とかくドイツでは色々言われてるけれど」
「日本だと人気が出るかも」
「夏なんかどれだけ飲まれるか」
「うん、まあホットだとね」
 熱いと、というのです。
「麦茶はね」
「ちょっと考えられないね」
「熱い麦茶は」
「冷やして飲むものだから」
「少なくとも日本だと」
 どうしてもというのです。
「ないね」
「そうよね」
「日本で熱い麦茶ってね」
「まず飲まないわね」
「麦茶は冷やして飲む」
「夏にね」
 そうしたものだからとです、動物の皆も言います。
「そうしたものだから」
「だからね」
「代用コーヒーは熱い麦茶だとすると」
「日本でもまず飲まない?」
「どうしても」
「けれど冷やして飲んだら」
「美味しいのかしらね」
 こうお互いでお話をするのでした。 
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