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不条理探偵~ピヨドンス公爵令嬢の嗜み殺人事件

作者:8x81000'sA
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干物を殺した奴を吊るせ!

 
前書き
ぱぴろす港の見える丘公園の魚市場で貴婦人が殺された。犯行現場に干物が落ちていた。目撃者の証言により容疑者が逮捕された。コソ泥のパウチ、洗濯女のイミフ、競り人のハバロフスの三名はいずれも罪状認否を保留。ぱぴろす署のパオワールド警部は干物が凶器に使われるはずがないと断定。彼らは即日釈放となった。一方、貴婦人の遺族は不服申し立てをしたのだが… 

 
そんなわけでピヨドンス主人の事件をどういうわけか俺が引き受けることになった。
大金持ちが素寒貧でどこの馬の骨とも知らぬ探偵に事件を依頼するはずがないでしょう。家主のベヨネッタが俺に詰め寄った。そりゃ無理もない。毎月雪だるま式にたまる一方の賃料を口八丁手八丁で延期されつづけているのだ。もっとも、半年に一回、いや、この前は1年と8か月だったか、ごとに大事件を華麗に解決して湯水のごとく大金が転がり込む。それも右から左に消えてしまうのだが。
とにかく、俺。名探偵ギッチョロス(ああ、俺の通り名だ。かっこいいだろ)は稀に本気出すのだ。

 
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