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第二章

「しかし塩分も脂も多いね」
「そこがネックなんですよね」
「だから食べ過ぎたらよくないんですよね」
「炭水化物でもありますし」
「それはよくないんですよね」
「僕は沢山食べるからね」
 そのラーメンをというのだ。
「だからだよ」
「ジムは欠かせないですか」
「そちらは」
「アメリカにいた頃からでね」
 ジム通い自体はというのだ。
「毎日しているから」
「アメリカにおられた時からですか」
「そうだったんですか」
「うん、アメリカでは肥満が凄いね」
 ハンセンは生徒達にこのことも話した。
「君達も知っているね」
「あっ、ちょっと以上に凄いですよね」
「何かもう身体全体がとんでもないことになっていて」
「文字通りお腹の脂肪が膝まで垂れ下がってるみたいな」
「顔が親指みたいになっているみたいな」
 首が脂肪に埋もれてしまってだ、勿論顔も。それで顔と首が完全に一つになっていてそうした外見になっているのだ。
「そんな人いますね」
「それでそんな人が多いですよね」
「アメリカでは」
「だから僕も注意して」
 それでというのだ。
「毎日ジムに通ってね」
「身体動かされてましたか」
「そこでカロリー消費してですね」
「太らない様にしていましたか」
「そうしていたんだ、そして来日してからは」
 日本に来てからはというと。
「こっちの食事はカロリーが低いからね」
「っていうかアメリカの料理のカロリーが高過ぎますよね」
「どう見ても」
「だから皆太るんですよね」
「食べ過ぎたら」
「日本では多少食べ過ぎてもあそこまで太らないよ」
 アメリカの様にはというのだ。
「というかよく世界で言われているけれど」
「アメリカの肥満の方がおかしいですね」
「やっぱり」
「そうなりますよね」
「うん、最近はブラジルや中国やオーストラリアでもそうみたいだけれど」
 こうした国々でもというのだ。
「やっぱりアメリカの食事はね」
「カロリーがあんまりにも高いですね」
「だから食べ過ぎるとですね」
「太るんですね」
「そうですね」
「そうだよ、それで日本の食事は本当にアメリカの食事よりカロリーがずっと少なくてしかも健康的だけれど」
 それでもとだ、ハンセンはここで話を戻した。
「やっぱりね」
「身体を動かした方がですね」
「食べものも美味しい」
「それで健康ですね」
「そう、そしてラーメンは」
 この料理の話もまたするのだった。
「何といってもね」
「脂肪とか塩分とか」
「コレステロールも高めですしね」
「しかも炭水化物ですし」
 つまり糖分の問題もあるというのだ。
「何時も食べるとなると」
「何かと問題がありますね」
「だからですね」
「先生は毎日ジムに通っておられますね」
「そうだよ、今日もジムに通って」
 そうしてとだ、ハンセンは学生達に笑顔で話した。 
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