『零点の生き方』
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『祈り』
回避しようとするのに、頭の芯迄窮屈になったんじゃ何も考えらんない。
誰も何も詮索しないでって言ってんのに放っといてくんない。
それなのに知ったとしても誰も何もしてくんない。
だから言葉なんて無意味だって言ってんのに、裏切りに遭うだけ。
せっかく瘡蓋になりかけたとこが、みっともなく剥がれて血が垂れる。
そのうち瘡蓋にもならなくなって生傷まみれになった。
深い切り傷が拡がって、穴になって開いたまんま永遠に塞がらなくなった。
退屈だと思えるくらい、何も考えることなく暇な時間を過ごしてみたい。
平和だと思えるくらい、何事もない日常を過ごしてみたい。
そんな祈りを密かに抱いてた日は、遥か昔に在った筈だ。
ほんの一瞬だったけど、確かに祈った筈だ、心の底から...
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