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『Delusion』

作者:零那
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『Real』



想いのまんま傍に居られたなら素敵な未来描けるのかな。なんて子供じゃないんだから解るよね。
何もかも失うのだから踏み出さないんでしょ。そうすべきだから。

愛に恵まれない、愛に飢えてる者が、愛を知ってしまったなら溺れてしまうの。
でもマダ知らない、知るのが怖いから触れないようにしてるの。

「君だけを探してた」「君に出逢う為に産まれた」「もっと早く出逢ってたなら」なんて馬鹿じゃないの。
誰もが口走る愛とは、こんなもんなんだろうか。

もし君の手を取ったら離さないだろうけど、決して君の手を取れない。
共に堕ちるなんて出来ない。

だって守りたいものを守れなくなるから...

例え此れが愛だとしても、共に歩めない現実が在る。


 
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