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妹なんていなければよかった (紗夜/日菜) 〜 Bad End 〜

作者:Kanta
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本編
  私のすべて…?

ー 3/18 お昼すぎ - CiRCLE ー


「あこ、もう少しペースを落として」


「うぅ…ごめんなさい…」
「明日ライブだと思うと緊張しちゃって…」


「私も…すごく緊張してるよ…」


「いよいよだねー…」


「…そうですね」
「私達にとっての…大切なライブ…」


「…」
「今日はこのへんにしましょう」


「え、もうお終いですか?」


「ええ、練習は十分にしたわ」
「後は最終確認をして明日に備えましょう」


「まぁ練習で体力使い果たしたら意味ないもんねー」


「そうですね……本番で全力を出さないと…」


「それじゃあ確認するわよ」







ー 練習後 氷川家 ー


「おねーちゃんおかえりー!」


「ただいま…」


「早かったね」


「ええ…練習で全て使い切っては意味がないわ」


「そっか」
「いよいよ明日だねー」


「そうね…」


「……頑張ってね、おねーちゃん」
「見に行けないけど、応援してるから!」


「ええ…」







ー 氷川家 紗夜の部屋 ー


(明日…)

(大丈夫…今までの練習の成果を見せればいいだけ…)


緊張とか楽しさなどといった感情はなく、モヤモヤした気持ちが残っていた。


いつもならライブに対する程よい緊張感があるのに、この日は何故かライブに対して何も感じなかった。


Roseliaにとっての大切なライブなはずなのに。



(このライブは………私にとって本当に……)



「おねーちゃん、お風呂どうぞー」



「ええ…」



無駄なことは考えないようにしよう。

今の私にできることは、明日のライブで全力で演奏すること。 
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