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『Delusion』

作者:零那
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『悪戯』



現実なんてものはいつでも悪戯に僕達を追い詰める。
迷うほど、惑うほど、絡まり合ってほどけなくなってった。

絆なんて、仲間なんて、そんなの無いって言われてるみたいで。
信じてるものなんて偽物だよって言われてるみたいで、怖くて仕方なかったんだ。

何も信じれるものがなかった僕にとっては初めての心からの絆で仲間で...大切だったから、何より。

だから絶対絶対失いたくなかった。何がなんでも。奪われたくなかった。

信じたくなかった。
もう何処にも「ない」んだってことを...。

初めて本当に人を想うことを教えてくれた。与えてくれた。
其れはずっとずっと変わらない現実で、永遠のもの。
「在った証」其れは消えない。消せない。

悪魔の戯れなどに負けられない、もう二度と...


 
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