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魔法少女リリカルなのはエトランゼ(異邦人) 再構築

作者:南條 綾
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11部 少女たちの戦いは続く・・・
3章 戦いの果てに・・・
  圧倒的武力差

 あの爺さんは本当に強かった。
俺が行ける世界では大蛇を除いて、人として最強だった
ユダの痛みを使用してはいなかったが、七鍵守護神は回避されるわ、
琰魔焦熱地獄の突進には体当たりできた時はびっくりした
その結果頭蓋骨にひびが入った状態なんだが、
どうやらヴィヴィオは体力MAXらしいな

「ほぅ、よくもまぁ、限界近かったと思ったが、回復したもんだ!」

「う、うん、イクスやユミナさん、医療班の方たちが全力で・・・それより綾おねえちゃんの方が・・・」

「何寝ぼけたこと言ってるんだ?
俺のコンディションは最高だぜ!
気を抜くとあの世へ一直線だ」

 そういいながら、俺はヴィヴィオに近づく、ほぼ0距離での位置になった瞬間
俺はヴィヴィオに軽くパンチを出した
それをヴィヴィオは交わしたことに俺は驚愕する
その驚愕のスキを見逃すヴィヴィオではなかった
数多くの攻撃が俺に襲ってくるのだが、それらをすべて回避していく

 ヴィヴィオの攻撃が着た瞬間、俺は膝蹴りをヴィヴィオのみぞおちに蹴りはなった。
ヴィヴィオが前のめりになった瞬間、俺は、ヴィヴィオのあごにフックをかます
そして倒れる瞬間にまたみぞおちにパンチを放ち、ヴィヴィオの身体が前のめりになる
それを倒さないようにまた顎めがけてパンチを放つ


「な・・・なんだよ・・・これ」

 番長の声が聞こえる

「ヴィヴィちゃんが遅いわけじゃない」

 やられながらでも、ヴィヴィオはパンチを繰り広げようとするが、
パンチより蹴りでヴィヴィオの頭を揺らす

「綾お姉さんの方が単純に速い」

 チャンピオンの声が聞こえる
「でもなのはさんを倒したヴィヴィオさんですよ、ここまで差があるとは思えないんですが?」

 アインハルトさんの声が聞こえる

「ううん、あれが綾ちゃんの姿」

 なのはママの声

「そうだね、今まで私たちの事を考えたりして戦ってきた
でも今の綾は何も背負ってない
あれは私たちに決して見せないようにしていた綾の破壊者としての姿
ただひたすらに速く、より正確に相手を壊すために・・・ううん
ヴィヴィオを殺すために戦ってる
あれが戦ってる時の綾の本当の姿・・・破壊者だ」

 あ・・・フェイトママの声が

「俺に挑戦しておいて、まだ魔力を込めた一撃も放ってないのに、なに寝ようとしてるんだ」

 俺は渾身のストレートを放った
これで終わりだと確信しながら、ヴィヴィオはよく意識を持ったほうだと思った。
その瞬間ヴィヴィオは回避しやがった。

「あ、回避した」

「え、今当たってましたよね」

「アインハルトちゃん、今綾ちゃんは顎を狙ったの、でもあたったのは額
ヴィヴィオはそれをずらして額に受けに行ったんだよ
ヴィヴィオの神眼は綾ちゃんの超高速の拳が見え始めている」

 その瞬間ヴィヴィオの攻撃が来るが俺はそれを弾き飛ばしてパンチを放つ
それをヴィヴィオは寸でのところで回避し攻撃をしてきた

「ヴィヴィオさんすごい」

「ヴィヴィオの動きは綾に追いついてはいない、
だけど綾の攻撃を見極め最小限の動きで受けてさばいている」

「フェイトちゃん・・・」

「あれがヴィヴィオの戦闘スタイルだね
戦闘中に相手に学び、手段を生み出して、なのは譲りのたぐいまれな空間把握能力
ヴィヴィオは戦闘中にも強くなっている」

 解説組は解説やらせておいて俺は一歩後ろに飛びのいた

「やるなぁ」

「お・・・押忍」

「なら面白いことをしてやろう
流石にここまで速く動いてちゃ見学者にも悪いからな」


「な・・・なにをするの」

「なぁに、ヴィヴィオに褒美だ」

 俺は格闘者なら見える速度で攻撃をする
その動きは当然ヴィヴィオはそのポイントをセイクリッドガードでガードするはずだった
しかし結果はヴィヴィオはうずくまってしまった

「ぐぅ」

「どうした何の変哲もない攻撃だろ!」

 ヴィヴィオが立ち上がるけれど、俺の攻撃は面白いほどに当たる

「綾の攻撃は誰も回避できない」

「どういうことですか?」

「綾の攻撃のモーションは全部同じ
攻撃が当たる瞬間まで同じ、途中から同じモーションのまま
そこから変化されたらいくら何でも無理すぎる」

「そんなことが可能なんですか?」

「普通なら不可能・・・何万回、何十万回
気の遠くなるほどの修練、あきらめない心
それがあれば可能かもしれない
あれは基本の攻撃を攻撃しているだけ
破壊者は技を使わなくても強い」

 そろそろ終わりにするか、その年でよく頑張ったと思った瞬間だった
俺の頭に振動が起こった。
何が起きた・・・
俺の頭にヴィヴィオの拳が当たっていた。
当てた
もう一度同じことをする、これは回避できない・・・いうかマジかこいつ
ヴィヴィオは俺の攻撃を回避できないと知ると、これなら絶対に俺に攻撃が当たる

「ヴィヴィオ・・・それは無茶だよ」

「ヴィヴィオさんの攻撃が当たり始めた」

「あれなら当たるよ」

「どうしてですか?」

「いくら綾でも攻撃の体移動中には動けない
ヴィヴィオは綾の攻撃が当たる瞬間にクリスに防御を任して
そのまま攻撃してる」

 アインハルトやジーク、ミウラならこの方法はありかもしれないが、お前がやるとは思わなかった


「まだです、まだやれます」

 思いっきりのいいストレートを受けながら俺は腰を落とし
拳聖レイ・タランドを倒した覇王拳を打ち当てる
ものすごい轟音が鳴り響きヴィヴィオは数十メートル吹き飛んだ





 
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