仮面ライダーディロード~MASKED RIDER DELOAD~
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第二部~雅、結婚騒動~
第30話『邪悪の進化』
これまでの、仮面ライダーディロードは─
「あなたは、どこで雅の情報を?」
「AMFで身動きの取れない無力なまま、雅の最後を観ていろ。」
「雅君は、この世界を救った英雄でしょ?それなら、結婚しようとしているくらい大切な人は自分の手で殺さないと。ちゃんとした英雄になれないよ?」
「バルディッシュ・ブレイヴァー、セットアップ。」
[exceed device,standby lady?sonic brave get set.]
「N&F中距離殲滅コンビネーション!ブラストカラミティ!ファイヤー!」
装填の守護者、ディロード。幾多もの世界を救い、その心は何を思う─
長く続く螺旋階段を雅は登り続ける。
「長いな。だがそろそろ次の階のはずだ。」
雅は走り階段を登り終えると広間に出る。
「ここには一体誰が…」
雅が警戒していると、一人の男性が現れる。
「よ、久しぶりだな、装填の守護者。」
「エボルト、何故お前がここに!?」
そこにいたのは石動惣一郎に憑依しているエボルトであった。
「おいおい、そう睨むなよ。あっ、さては挨拶が無愛想だったことを気にしているんだな。だったら会いたかったぜ、雅?」
惣一郎は言う。
「どうせ、それは上っ面の笑顔でしょう。」
「仕方ないだろう。俺にはそういう感情がないんだ。」
「そうでしたね。それで、なぜここにいる?ビルドの世界は融合していないはず。」
「あぁ、それだけどな、ここの偉い奴に呼ばれたから、遊ぶために来た。こっちの世界の方が、狩り甲斐があるってもんだ!」
惣一郎は雅は見ながら言う。
「お前も、別の時間軸から来たのか。」
「そうだ。俺はお前が最上魁星を追い払ってから、エグゼイドの世界に行くまでのわずかな間から俺は来た。だからほっておいてもすぐに消える。けど、せめて消える前に楽しめることは楽しんでおきたい。ついでだ。俺の仲間を紹介してやるよ。」
「君か、私の一番の失敗作、剛を手助けした愚か者は。」
「ゴルドドライブ!?」
「私のルールに則ることが出来ない君は、絶版だ。」
「仮面ライダークロノス!?」
「翼に歌など必要ない。あれには風鳴の全てを引き継いでもらう必要がある。邪魔しないでもらいたい。」
「風鳴訃堂…」
雅は次々と現れる面子を前に警戒する。
「君はフェイト・T・ハラオウンに愛情を注いでいるようだが、どうだい?私の子供にならないか?」
更にそこに、魔導師のバリアジャケットを更に発展させたような衣服を纏った男性が現れる。
「あなたは?」
「私はフィル・マクスウェル。ある惑星のテラフォーミング計画の所長を任されていた者だ。」
「それで、僕を引き取って何がしたいのですか?」
「決まっているだろう。君には最強の生体兵器として頑張ってもらいたい。私は自分の子供には、最大級の愛情を注ぎたい。そして、愛情が注がれれば人は限界を超えたエネルギーを発揮出来る。だから私の子供になってほしい。」
「愛情がエネルギーだと?ふざけるな!」
雅はディロードライバーを装着する。
「雅、本気でこい。そいつらの次元干渉遮断システムとAMFは邪魔だから外した。せいぜい俺を楽しませろ。」
惣一郎はそう言うとエボルドライバーを装着する。
「エボルドライバー!?どうしてあの時点でのお前が!?」
「これか?俺を呼んだ奴が作った紛い物だ。機能は劣るが、まあ問題はないだろう。」
〝コブラ!ライダーシステム!エボリューション!〟
惣一郎は2本のエボルボトルをセットし、EVレバーを回転させ、EVライドビルダーを出現させる。
〝Are you ready? 〟
「変身!」
〝コブラ!コブラ!エボルコブラ!〟
惣一郎はEVライドビルダーからのエネルギーを受けて仮面ライダーエボル コブラフォームに変身する。
「それなら!」
【CHANGE RIDE-MACH DRIVER HONOO-】
雅はディロードライバーをマッハドライバー炎に変えて装着する。
《シグナルバイク!シフトカー!》
雅はシフトシグナルデッドヒートをセットする。
「レッツ、変身!」
《ライダァー!デッドヒート!》
雅は仮面ライダーデッドヒートマッハに変身する。
「行くぞ!」
《バースト!キュウニ デッドヒート!》
デッドヒートマッハはシフトアップをかけて最大出力でゴルドドライブに突進し、ゴルドドライブを突き飛ばす。
「これの出番だ!」
《シフトカー!タイヤコウカン!マザール!》
デッドヒートマッハはマッハドライバー炎にシフトスピンミキサーをセットする。
「おのれ、デッドヒートマッハにそこまでの力があるわけがない!何故だ!」
ゴルドドライブは立ち上がる。
「決まっているだろう!お前達のような悪を討つ為、みんなが平和に過ごせる為、その為に戦っているからだ!」
デッドヒートマッハはゼンリンシューターを取り出す。
「愚かな!」
ゴルドドライブはイグニッションキーをひねろうとする。
「今だ!」
デッドヒートマッハはスピンミキサーの力が付与されたコンクリート製の弾丸を放ち、ゴルドドライブの腕を固める。
「しまった!」
「これで決める!」
《ヒッサツ!バースト!フルスロットル!デッドヒート!》
デッドヒートマッハは必殺技を発動する。
「させるか!」
《PAUSE…》
クロノスはポーズ機能を発動するが、デッドヒートマッハは止まらない。
「何故だ!」
「特異点の僕に、時間に関する力は通用しない!」
デッドヒートマッハはクロノスの言葉に答えると、ポーズによって無防備となっているゴルドドライブのバンノドライバーめがけてキックヒートマッハーを放つ。
「仕方がない。」
《RESTART…》
クロノスはポーズを解除する。しかし、ゴルドドライブにキックが直撃する運命は変わらず、
「私こそが、世界を支配する頭脳だぁぁぁ!」
ゴルドドライブは爆散する。
「クロノス、次はお前だ!」
【CHANGE RIDE-GAMER DRIVER-】
雅はディロードライバーをゲーマドライバーに変える。
《GOD MAXIMUM MIGHT X!》
「グレードビリオン、変身。」
《MAXIMUM GASHATT!GACHAAN!不~め~つ~!最上級の神の才能!クロトダ~ン!クロトダ~ン!ゴッドマキシマ~ムX!》
雅は仮面ライダーゲンム ゴッドマキシマムゲーマー レベルビリオンに変身する。
「デンジャラスゾンビの力を使うか。」
「デンジャラスゾンビ?」
「我が息子のことだよ。黎斗は我が社の貴重な商品。版権料を支払わずに使用することは認めない!」
「お前、それでも父親か!父親なら、子供のことをもっと大切にしろ!」
ゲンムはクロノスを殴る。その威力は凄まじく、クロノスは数メートル単位で吹き飛ぶ。
「だから大切にしているではないか。黎斗の才能を伸ばし、商品価値を高めたではないか!」
クロノスは立ち上がりながら言う。
「そういうのは子供を大切にしているとは言わない!子供を子供として見ることの出来ないお前に、親を語る資格はない!ハイパームテキ、起動!」
《GACHOON!KAMIWZA!GACHAAN!GOD MAXIMUM MIGHTY CRITICAL BLESSING!》
ゲンムはレバーを開閉させて必殺技を発動する。壮大なピアノの音色と共に放たれる高速100連撃のキックがクロノスに炸裂する。
「おのれ…私が…ルールだ!」
《Game over…》
クロノスは断末魔をあげて爆発する。
【KAMEN RIDE-DELOAD-】
「変身!バルディッシュブレイヴァー、セットアップ!」
【FORM RIDE-DELOAD SONIC BRAVE-】
雅はディロード ソニックブレイブに変身する。
「これで行く!」
【ATTACK RIDE-PHONIC GAIN GEKISOU GUNGNIR-】
ディロードはフォニックゲインを発現させ、撃槍 ガングニールを装備する。
【ATTACK RIDE-AMENO HABAKIRI ICHAIVAL-】
更に、2丁のロードスラスターに天羽々斬とイチイバルの力をそれぞれに付与させる。
「♪始まる歌、始まる鼓動 響き鳴り渡れ希望と!生きることを諦めないと!示せ!熱き夢の幕開けと!爆ぜよ!この奇跡に嘘はない!」
ディロードは響、翼、クリスの三人の力を一気に引き出して訃堂を攻撃するが、訃堂はそれらを全て避ける。
「どうした?歌の力はその程度か!」
訃堂はディロードめがけて拳を放つが、ディロードは超高速で回避する。
「♪切り裂け!まだ見ぬ日に行くために!不可能なんて何一つない こんなに心強い事はない 絶対!絶対!絶対信じ合いぶっちぎる!」
ディロードはロードスラスターから蒼ノ一閃とcat in cat outを放つが、訃堂は拳でそれらをかき消す。
「♪例え闇に吸い込まれそうになって 涙さえ血に濡れて苦しくても 帰る場所が待っている!集え!守れ!契れ!勇気の結晶が 奇跡なんだぁぁぁぁぁ!」
ディロードは天ノ逆鱗を放つが、訃堂は腕を交差させて受け止める。しかし、それでも後ろに圧される。
「何故だ!何故そこまでの力が!?」
「翼さんは一人ではない!共に共鳴しあえる人達がいる!平和は、一人の力で作れるものではない!人々の、優しい心が、築き上げるんだ!」
【ATTACK RIDE-SACRIST D-】
[Synchrogazer.]
ディロードはロードスラスターに完全聖遺物デュランダルの力を宿し、光の光線を放ち、訃堂はエボルの前に転がる。
「どうした?お前の護国とやらはその程度か?」
エボルは毒の触手を訃堂に突き刺し、消滅させてしまう。
「おお、これは怖い。こちらも本気で行こう。アクセラレイター!オルタァァァァ!」
マクスウェルは薄紫色のオーラを纏ってディロードに接近し、その武器でディロードを切り裂き、変身を解除させる。
「しまった!防御の低さが裏目に出たか。だが、負けるものか!」
【KAMEN RIDE-DELOAD-】
雅は再びディロードに変身する。
【ATTACK RIDE-FORMULA ELTORIA BLUE -FLAME】
ディロードはロードスラスターをフォーミュラ・エルトリアのブルーフレームに変えてマクスウェルに切りかかるがマクスウェルはそれを回避する。
「それなら、バルカンレイド!」
ディロードは高速の弾丸を放つがマクスウェルはそれを全て切り裂いて破壊する。
「君の力は素晴らしい。ユーリに次ぐものがある。」
マクスウェルは笑いながら言う。
「ユーリを!?」
【SUMMON RIDE-STERN THE DESTRUCTOR LEVY THE SLASHER ROAD DIARCH-】
ディロードはシュテル、レヴィ、ディアーチェを召喚する。
「ディアーチェ、奴はユーリのことを兵器としか思っていないらしい。力を貸してもらえないか?」
「ユーリを…兵器に?そのような野望、我が絶望で飲みほしてくれる!シュテル!」
「はい。ルベライト!」
ディアーチェ達はディロードと融合し、ディロード マテリアルユニゾンに変身する。
「我はディロード マテリアルユニゾン。三つの闇と絆を手に、今立ち上がる!」
「スプライト、ゴー!」
ディロードは高速移動でマクスウェルに近づき、
「ディザスター…ヒーーート!」
爆発属性の放射魔法を放つが、マクスウェルはそれを避ける。
「なかなかやるね、子猫達。だが、これならどうだい?」
マクスウェルはゴルドドライブの残骸に手で触れると、それらを分解してヴァリアントモジュールを接続させてキャノン砲を作り、ディロードに放つ。
「待っていたぞ!」
ディロードはそれを紫天の書で吸収し、マクスウェルを拘束する。
「っぐ!しまった!」
マクスウェルはもがく。
【FINAL ATTACK RIDE-DE DE DE DELOAD-】
「我らの盟主をよくも無粋な兵器扱いしてくれたな!その償い、死を持って払ってもらうぞ!獄天の冥夜、この地に降りよ!持たざる者を塵へ帰し、闇と混沌に沈めよ!エクスカリバー・トリニティー!」
ディロードは闇、雷、爆発の魔力を束ねた砲撃魔法をマクスウェルに放ち、爆散。機械の部品が飛び散る。
「塵芥よ、我らは疲れた。後は貴様に任せるぞ。」
ディアーチェ達はディロードから出て行き、ディロードは通常形態に戻る。
「おみごと!さすがは装填の守護者だ!だが、これを使うとどうなる?」
《オーバーザエボリューション!》
エボルはエボルドライバーにエボルトリガーを装着し、レバーを回す。
《ブラックホール!ブラックホール!ブラックホール!レボリューション!》
エボルは最強形態のブラックホールフォームに変身する。
「あれがエボルト、フェーズ4…ブラックホールフォーム…」
ディロードは身構える。
「どうした?そっちが動かないなら、こちらから行くぞ!」
エボルは瞬間転移を用いてディロードに近づき、殴る。
「っぐ!」
ディロードは吹き飛ぶ。
「どうだ?結局、あれが凪風雅の限界だ。」
マスター・ドラゴンロードはモニターを観ながらフェイトに言う。
「どうして平然をしていられるのですか!?だってあなたは…」
「悪いが、それは言わない御約束って奴だ。こりゃ、いよいよもって終わりかな。」
マスター・ドラゴンロードはフェイトの言葉を遮りながらそう言った。
to be continued.
次回、仮面ライダーディロード
「どうした!お前の愛とか平和も、所詮その程度か!?」
「一つ、聞きたいことがある。」
「さあ、知らねえな。」
「よくぞ、ここまでたどり着いたな。」
「何故…どうしたあなたがここに…」
次回『恐るべきマスター・ドラゴンロードの正体』希望を紡いで、全てを救え!
後書き
新カード紹介
マッハドライバー炎:ディロードライバーをマッハドライバー炎に変えて、仮面ライダーマッハ、チェイサーにの両ライダーに変身するためのカード。
撃槍 ガングニール:ガングニールのアームドギアを纏うためのカード。
天羽々斬:ロードスラスターを天羽々斬に変えるカード。
イチイバル:ロードスラスターをイチイバルに変えるカード。
サクリストD:ロードスラスターを完全聖遺物デュランダルに変えるカード。
フォーミュラエルトリア ブルーフレーム:ロードスラスターをアミティエが使うフォーミュラエルトリアに変えるカード。
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