レーヴァティン
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第百四十二話 セビーリャ攻略その四
「権益とか税率とかな」
「そうしたことはやな」
「そのままで政もな」
「やってくな」
「悪いところはあらためていいところは伸ばしてな」
その様にしてというのだ。
「治めてくな、そして今は」
「連合王国攻略の拠点ですね」
ここで言ったのは夕子だった。
「そうしますね」
「ああ、だからな」
「そうしたことはされないですね」
「戦で荒らすことも避けたいしな」
それでというのだ。
「ここはな」
「穏健にですね」
「いきたいな、是非」
「では」
夕子は久志の言葉を受けてそのうえで美奈代を見てそのうえで彼女にも述べた。
「宜しくお願いします」
「何なら夕子ちゃんもどないや」
「私もですか」
「一緒に行ってな」
そしてというのだ。
「そのうえでな」
「セビーリャの市長さんとですね」
「お話しよか」
「ご一緒していいですか」
「夕子ちゃん穏やかな口調で喋りもええし」
それでというのだ。
「しかもいざって時のボディーガードにもなってくれる」
「モンクだからですか」
「そのこともあるしな、しかも枢機卿やし」
美奈代は夕子の地位のことも話した。
「余計にええわ」
「権威ですね」
「そや、この世界でも教会の権威はあるな」
「確かに」
夕子もそれは否定出来なかった、実際に枢機卿の地位にあってそのうえでその権威を肌で実感していたからだ。
それでだ、こう言うのだった。
「かなりのものが」
「緋色の法衣には一国の君主に匹敵する権威がある」
「そう言われていますね」
「この浮島でもな」
「この浮島はカトリック以外の宗教も存在しますが」
「それも結構な力持ってる」
「ですが」
それでもとだ、夕子は話した。
「カトリックが一番勢力があり」
「権威もあってな」
「その権威はですね」
「枢機卿が一番高いやろ」
「だからですね」
「枢機卿である夕子ちゃんが来てくれたらな」
それでというのだ。
「ほんまにな」
「心強いからですか」
「二人でな」
「よし、じゃあそれでいってくれるか?」
久志も美奈代の話を聞いて言った。
「セビーリャ、手に入れてくれるか」
「ああ、任せとき」
「それでは」
二人は久志に応えてだ、そのうえでだった。
早速船を出してもらいそのうえでセビーリャに向かった、久志はその彼等を見送ってから仲間達に言った。
「じゃあ待ってる間な」
「どうするつもりだ」
「配置はこのままでな」
街を包囲したままでとだ、久志は正に答えた。
「それでな」
「そのうえでか」
「飲むか」
「ここでそれか」
「それかカードでもするか」
それで遊ぼうとかというのだ。
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