レーヴァティン
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第百四十一話 セビーリャ沖の湖戦その八
「砲撃と一緒にな」
「機雷原に爆発系の術を放って」
「そしてですか」
「そのうえで、ですか」
「機雷潰すな」
そちらはそうするというのだ。
「そしてな」
「先に進みますね」
「機雷はどけるか」
「潰すかですね」
「そうしてやればいいのさ」
「対策はありますね」
「対策のない兵器なんてないさ」
それこそ何処にもとだ、久志は笑って話した。
「だからな」
「機雷原はそうして」
「敵艦隊を叩くな」
「これより」
「ああ、今からな」
こう話してだった、そのうえで。
久志は敵艦隊を攻めた、ると敵は徐々にであるが退きはじめた。しかしそこに空船の艦隊が来てそうしてだった。
久志の読み通り挟み撃ちにした、空船は下に砲撃を行い。
上から爆弾も落とす、そうして攻めるとだった。
敵艦隊は忽ち崩れていった、そうして下がれなくなりそこに湖の艦隊が前から砲撃を放つ。そうして次々と炎上していった。
それでだ、久志はその戦局を見て言った。
「よし、いい感じだな」
「優勢ですね」
「読み通りな」
源三に笑顔で話した。
「かなりな、それじゃあ機雷原もな」
「はい、そちらもです」
見ればそこがある場所にだった、爆発系の術が次々と放たれて。
機雷達が爆発していた、源三はそれを見て久志に話した。
「順調にです」
「潰していっているな」
「はい」
まさにというのだ。
「これは」
「そうだな、じゃあな」
「それならですね」
「このままな」
まさにというのだ。
「機雷原を潰したらな」
「さらに前に進みますね」
「徐々にでもな」
「そうしていきますね」
「それでさらに敵を撃沈していくな」
「そうですね、いい感じです」
「敵艦隊はこの湖域以外にもいるけれどな」
久志はそちらの艦隊の話もした。
「けれどな」
「そちらの艦隊はどうしますか」
「ここの艦隊を破ってな」
そうしてとだ、久志は源三に話した。
「そしてな」
「それからですね」
「そっちも叩くことになるな、いや」
ここでだった、久志は目を鋭くさせて言った。
「今頃向こうからな」
「こちらにですね」
「来てるだろうな」
「友軍の危機を聞いて」
「ああ、敵も現状は伝えてるさ」
「敵も貝殻を持っていますし」
「あれは便利なものだよ」
自分達が使っているそれはとだ、久志は笑って話した。
「かなり離れていても連絡が取れる」
「携帯電話の様に」
「それでな」
「連合王国側も連絡を取り合っていますね」
「空船との連携は失敗したけれどな」
「水軍同士はどうか」
「そっちは空船よりも上手にやってる筈だ」
湖上での戦闘そして艦隊運用に慣れているだけにというのだ。
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