オズのハンク
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第二幕その三
「近くてね」
「それでなのね」
「そう、それでね」
そのうえでというのです。
「普通にやり取りが出来るんだ」
「スペイン語とポルトガル語でも」
「そうなんだ、だから僕がメキシコに行っても」
マヤ文明そしてスペイン語の国でもというのです。
「言葉は通じるんだ、読んでもわかるしね」
「そうなんだね」
「そう、もうその違いは」
そういったものかといいますと。
「方言位なんだ」
「もうあまり変わらないんだね」
「ポルトガルとスペインは同じ国だった時期もあるし」
それでというのです。
「言葉は通じるんだ」
「読んでもわかるし」
「そう、ごく普通にね」
「そうなんだね」
「だから僕は中南米の何処でも言葉でゃ不自由しないんだ」
「それはいいことだね」
「さっきアルゼンチンの名前を出したけれど」
この国をというのです。
「この国からキューバとかに行っても」
「随分離れてない?」
「離れていてもね」
それでもというのです。
「言葉はね」
「普通に通じるんだね」
「何の問題もなくね」
「ううん、中南米はそうなんだね」
「他のところじゃそうはいかないかな」
「中国は広いけれど」
中国人の神宝が言います。
「中南米みたいに沢山の国の人が喋る言語じゃないかもね」
「英語にもね」
アメリカ人で英語を使うジョージもです。
「スペイン語は負けてないかもね」
「スペイン語って凄いわね」
日本人の恵梨香は素直に驚いています。
「何億人にも通じるのね」
「ロシア語以上ね」
ロシア人のナターシャも素直に認めます。
「使う人の数と国では」
「大体そうね」
ベッツイが言うことはといいますと。
「英語、中国語、スペイン語はね」
「使う人多いですね」
「そうね、あとね」
「あと?」
「オズの国はまだアラビア系の人は少ないけれど」
それでもというのです。
「アラビア語も多いかもね」
「そちらを使う人も」
「ええ、世界の言葉ではね」
「そうですね、アラビア系の人も多いですから」
「そうよね」
「オズの国ではまだ少ないですが」
カルロスもこう言います。
「それでも」
「ええ、外の世界ではね」
「多いですね、ただね」
「ただ?」
「僕達が通っている学校では少ないですね」
アラビア語を使う人はというのです。
「中国とかアジアやアメリカとかアメリカ大陸や欧州の人が多くて」
「そうなのね」
「はい、半分位が日本人で」
それでというのです。
「後の半分の人が日本以外の人ですが」
「その半分の中で」
「アラビア系の人は少ないね」
「アフリカの人は多いね」
「オセアニアの人も多いけれど」
恵梨香達四人も言います。
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