とある木原の末端少女
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第一次 出会い
前書き
今までをすべて詰め込んで頑張ります
夏、輝く太陽に青い空。それに伴いアスファルトから熱が放出されている。夏だから熱いと言ってしまえばそれで終わりなのだが、日本の夏でここまで熱くなるのはやはりおかしいのではないだろうか。まぁ、私は能力のおかげもあってそこまで厚さを感じてはいないのですけどね。この街は私を含めて沢山の能力者がいる。能力者は各学校で自分だけの現実を獲得するのだが、その獲得した自分だけの現実だけではうまくいかない子もたくさんいたため、学習装置と呼ばれる装置があるのだ。この装置は見て聞いて覚える教育方法とは全くの別物で、脳に直接、自分だけの現実を植え付けるものなのである。そんなこんなでここ学園都市には沢山の能力者がいるわけなのです。
気温は見ると体感はないのにとても暑く感じる。そんななか私、木原絵里は学校に向かって歩いています。なぜ学校に向かっているかといいますと、今日は能力の強さを表す試験といいますか、測定があるのです。私の場合行かなくてもわかりきっているような感じもしますけどね。
私が歩いているここは学舎の園の中にある常盤台中学校の近く。今年からここに転校してきた中学2年生です。ここに来る前もそこそこ有名な学校に行っていたのですが、とある理由によってここに行くことになってしまったのです。それに関してはどうもおもっていないのですが、悪意を感じるんですよね。
私がなんだかんだ考えているうちに学校につき、私ともう一人だけがプールに呼び出されました。そもそもプールを利用しないといけないなんて面倒な試験ですこと...
『それでは御坂さん。始めてください』
教師の指示で試験を始めるのはこの学校に所属している学生でこの街に8人しかいないといわれている超能力者の御坂美琴さん。彼女はプールの端に立つと手に持ったコインを使って光を打ち出したのです。実際のところは光ではなく電気なのですが光眩しいものと考えてもおかしくはないです。それだけ眩しいのですから。まぁ御坂さんが打ち出した電気の影響でプールは波を立ててるので...うん、私の番ですかね。
『・・・総合評価、超能力者』
試験が終わって戻ってくる御坂美琴さん。なんといいますか疲れてはいないご様子ですね。
「お疲れ様です」
私は小声で言うと呼ばれてもいないのにプールに向かて歩いていきました。私はこれから起きることが予想できておりそのための行動に出ているのです。次は私の身体検査なのだから。
『木原さん。準備ができ次第始めてください』
私は合図とともに足でプールの水を少し触ると、プールの水は消えてしまった。...そう水は瞬時に蒸発したのえある。
『0.005秒600㎥蒸発、最高温度2730℃、総合評価、超能力者』
私の能力はあらゆる物の温度を変化させることができる。それは固定化されたものだけではなく液状のものだったり、気体だったりと何でもである。私が検査を終え歩いて戻ろうとすると、そこには先ほど検査を終えた御坂美琴さんがいるのです。私としては何もしていないので早くシャワーお浴びたいと思っていたのですが、
「ちょっといいかしら」
呼び止められてしまいました。まぁそんな予感はしていました。だって普通に考えればこんな熱いところで待つことなんてせずに、校舎に戻って涼むはずです。でもそれを彼女がしなかったということは、私に用があるということ。
「はい、なんでしょうか?」
私は、彼女との接点があまりなく、知っている情報は研究対象としてのものだけ。つまりは人間性というか接触はその内と考えていたところなのです。
「あなた、第五位の温度操作だったのね」
「ハハハ」
まぁ知られたところでなんてこともないですけど、そんな人間がなんで転校してきたかは気になられてしまいますよね。それともここで勝負しろとか少年漫画的な展開でも持ってきてくれるのかしらね。
「どこかで見覚えのある顔なのよね」
去年のあれ?でも競った覚えはそんなにないし、年単位で前だと私もわからないですね。といいますか、こんなところで話す内容じゃなければ別のところで話したいのですが、.....そうだ!この後お食事にでも誘ってみましょう。
「あのー、こんなところで立ち話もあれなんで、この後どこかでご飯でもいかがでしょうけ?」
私からのお誘いでなんか面白い反応を期待してみたりし提案ですけど、さすがにそんな反応は見せてくれませんよね。まぁ変な反応してくれたらそれに何とかして合わせるつもりではいましたけど。この暑さの前でそれをやられたらイラっとしますよね?
「そうね。このあと一緒にファミレスにでも行きましょ」
...なんといいますか普通の女学生ですね。もっとお嬢様らしいこと言うのかと思ったらファミレスですか。そうなると監視カメラがありますね。となると見られるのですね。
私はファミレス、いや監視カメラに対してはちょっと敏感になっているところがあり、もう無駄と分かっていても避ける傾向にあるのです。
「わかりました。それでは支度が終わりましたら校門で待っています」
私は素早くシャワーを浴び、身支度を整えてやることをやりました。もちろんこの学校の規則を守りながらです。そうして私はやることを終えると、速足で校門に向かったのです。それがなぜ「早くしないといけない」と思ったかはわかりません。でもなぜか早くしなきゃと...
「食蜂操祈...わたしになんのようですか?」
私は前に隠れたふりをしている...いや隠れようとは思っていないだろう。普通に姿を現した彼女を威嚇するようにいつでも後退できるように備えたのです。なぜなら彼女は「裏の人間だから。そう言いたいのかしら」...人の心を読むのはまぁお手の物ですよね。
「そうですね。で、何の用ですか?私はまだ何も破ってませんよ」
「そうね~、でも私的には困ることがあるのよねぇ」
「あなたが私に・・・道具になるのはお断りです」
こんなところで使いたくはなかったですけど、仕方がありません。私は窓を開けると、外に飛び出し重力に任せて落ちるように落ちていきました。それでもご心配は無用です。私はここで落ちるとどこに落ちるか熟知しております。ここの下は木が生えています。つまり葉や枝が多少なりともクッションになってくれます。
そうして期の上に落ちることに成功し、なんとかなった私は御坂さんの待っているであろう校門に制服の葉っぱとかを掃いながら歩いていきます。それにしても食蜂操祈、やっぱり要注意人物です。今後もどこで会うかわからないことですから警戒しておくに越したことはありませんね。...友達に精神系の能力者がいるのでその子に話を聞くのもありかもしれませんね。
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