ドリトル先生の林檎園
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第六幕その二
「お蕎麦の食べ方もね」
「粋だね」
「それにこだわってるからね」
「色々食べ方も五月蠅いんだね」
「そもそもおつゆも違うしね」
「そういえばこのお店のおつゆも」
トミーもせいろを食べつつ言います。
「関西のものとは違いますね」
「そうなんだよね、これが」
「関西のおつゆに欠かせないのは昆布」
ホワイティが言いました。
「どうしてもね」
「昆布がないと」
それこそと言ったのはダブダブです。
「関西のだしは成り立たないのよね」
「これはもう絶対だよね」
トートーも言います。
「関西の和食だとね」
「あのだしがいいんだよ」
ガブガブも言います。
「もう入れると入れないで全然違うね」
「その昆布があると」
それこそと言ったのはチーチーでした。
「まさに関西になるね」
「あとお醤油も違うからね」
このことを指摘したのはジップでした。
「関西は薄口醤油で」
「普通のお醤油も味が違うね」
「そうそう、そっちもね」
チープサイドの家族もこうお話します。
「関西と他の地域だと」
「どうもね」
「関東のお醤油はあまり知らないけれど」
「北海道や沖縄では違ってたね」
オシツオサレツは二つの頭でお話します。
「愛媛でもそうで」
「関西とはお醤油が違ってたよ」
「この長野でもそうだね」
最後に言ったのは老馬でした。
「やっぱり違うよ」
「もう和食は」
ここで言ったのはトミーでした。
「お醤油がないと」
「成り立たないよね」
「もうここからはじまるって言っていい位で」
「お醤油がない和食なんてね」
「もう考えられないし」
「本当にね」
「そのことはね」
トミーはお蕎麦を食べつつ動物の皆に応えました。
「絶対だよ」
「お塩やお砂糖も欠かせないけれど」
「あと味醂もね」
「お味噌はもっとだけれど」
「お酢も忘れたらいけないよ」
「けれどお醤油はね」
「そうした調味料の中でもね」
特にというのです。
「大事だよね」
「重要だよ」
「何といっても」
「それでそのお醤油はね」
「長野では長野のお醤油だね」
「それを基本として」
ここでまた先生が言ってきました、粋ではないにしてもそれでも礼儀正しく紳士的な奇麗な食べ方をしています。
「おつゆが作られているからね」
「そうだよね」
「この通りね」
「美味しいね」
「こんな風に」
「そうなんだよ、これが東京だと」
こちらはどうかといいますと。
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