遊戯王ファンタジー クロノ&ファントム
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第4話 お宝、頂きました。
ユーリ「それを何故、記憶は改ざんされてるはずッ!!」
レイ「全部思い出したの、貴方が生み出したクロノダイバーにね。それに今頃フュージョン財団のおぞましい研究に一般市民が震えあがってるわ」
ユーリ「まさか、僕の研究データを全てテレビ局に横流ししたのか」
???「その通りさ!!」
ユーリ「お前は!!」
???「どうも、俺はクロノダイバーリューズ。あんたの生み出した厄介者さ」
ユーリ「調子に乗るなよ‥‥‥義賊風情がアアアア!!」
ユーリは拳を叩きつけるようにしてスイッチを押す。ヘリの貨物エリアが開き、現れたのは」
ユーリ「スターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴン!!街を破壊しつくせえええええええ!!」
ドラゴンが町に放たれ、人々にビームを連射する。
ユーリ「壊せ、壊せ、殺し尽くせ!!真実を知った以上、生きていられると思うなよ、このフュージョン財団のモルモット共がああああ!!」
リューズ「行くぜ、レイ!!」
レイ「あのドラゴンを止める!!」
リューズ「それならいい考えがあるぜ」
レイ「え?」
リューズ「サモンズタイム、頼むぜ。闇黒の魔王 ディアボロス!!」
時空が開き、そこから巨大なモンスターが現れた。
ディアボロス「グアアアアアアアア!!」
ユーリ「そんなものでスターヴを倒せるか!!やれ、スターヴ・ヴェノム!!」
上空でディアボロスとスターヴがぶつかり合い、レイとリューズはスターヴに攻撃を加えていく。
レイ「ハアアアアアアア!!」
レイの一振りがスターヴの翼に傷をつける。
リューズ「アクセルタイム!!デルタシックス!!」
リューズは自らの力でスターヴの体感時間を加速させる。
リューズ「頃合いだな」
リューズはゲートを開き、剣を手にする。
リューズ「七星の宝刀、レイ、畳みかけるぞ」
レイ「任せて、これで終わりにする」
リューズ「ディアボロスとの最後の一撃に、全てを使え!!」
ディアボロス「グアアアアアアアア!!」
ディアボロスが闇の波動を生成し、スターヴも同じく身体に力を出し始める。
リューズ「行けええええ!!ディアボロス!!」
ディアボロスとスターヴがお互い一撃をぶつけ合う。黒と紫の禍々しいエネルギーが大きく空を支配していく。リューズの時間加速で力が疲弊していたスターヴは‥‥‥
リューズ「ディアボロス、最大火力を食らわせてやれ!!」
スターヴ「キリュアアアアアアアア!!」
スターヴは光線に飲まれ、身体の半分を失う。
リューズ「今だ!!」
レイ・リューズ「倒れろおおおお!!」
ザアアン!!
スターヴは身体を切り裂かれ、光の粒子となって空に消えていった。
ユーリ「嘘だ、嘘だ嘘だアアアア、何で、何であいつらなんかに!!」
地面に頭を何度も叩きつけ、その場から逃げようとする。だが‥‥‥
大臣「そこまでだ、ユーリ」
ユーリ「!!」
逃げた先には国防大臣と突撃部隊が待ち伏せ、ユーリを包囲する。
国防大臣「一つ、やっておかなくてはな」
ユーリ「あ‥‥‥あ‥‥‥」
国防大臣は放心状態のユーリを殴りつけた。
大臣「国民を陥れた罪、それは重いぞ」
ユーリはそのまま輸送車に乗せられ、刑務所へと送られた。
大臣「‥‥‥」
リューズ「心が痛んでるんじゃないか、あんまり思い詰めると毒だぜ。エド・フェニックス大臣」
エド「君が、クロノダイバーか」
リューズ「リューズだ、今回の事件。少々大問題になっちまった事は正直反省してる」
エド「でも、君のおかげでフュージョン財団の悪事を暴くことが出来た。寧ろお礼を言いたいぐらいだ」
リューズ「それと、レイの事なんだが‥‥‥」
エド「問題ない、国防の組織内で彼女はあくまで本件の功労者だ。今後もレイは我々が責任をもってサポートするよ」
リューズ「それなら安心した、レイをよろしく頼むぜ。エド国防大臣」
リューズは全てをエドに任せて消えていった。
レイ「時計塔前にどうして来る必要あるの?」
リューズ「俺の好きな場所なんだ。しっかり捕まってろよ」
レイ「ちょっと!!何する気!!」
リューズ「タイムテレポート」
二人が瞬間移動し、レイが見たのは‥‥‥
レイ「こ、これって‥‥‥」
リューズ「時計塔の頂から見たロンドンさ」
レイ「えええええええ!!」
レイは足元を見ると恐ろしい高さの場所にいるのを理解する。
レイ「確かに絶景だけど、怖すぎる‥‥‥」ガタガタッ!!
リューズは怯ええているレイの手を握り、伝える。
リューズ「これで、俺の役目は終わった」
レイの左手から黒いオーラが出てくるとリューズはそれを受け取った。
レイ「何をしたの?」
リューズ「君の苦しみを取り除いたんだ。これが俺の集めてきた、お宝の正体」
レイ「お宝って‥‥‥」
リューズ「それでは改めて、貴方のお宝、頂きました」
その後リューズはレイを送り届けて、リューズは暗闇の中へと消えていった。
翌日 ジェラート屋さんの前で
レイ「アーモンドチョコレートとピスタチオクリームのダブルを」
定員さんがアイスを渡すとそれに違和感を覚える。
レイ「トリプル?」
???「レイ」
レイが振り向くとリューズが自分と同じ種類のアイスを手に持って入口に立っていた。レイが凝視するとリューズは姿を消していた。
レイ「ありがとう」
そう呟いて嬉しそうに店を後にした。
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