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仮面ライダービルド  笑顔絶やさずに

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第十五章

「じゃあ俺達は皆のサポートをするか」
「美味しいもの出してよね」
「そうするか」
 こう美空にも言った。
「ここは」
「それじゃあね」
「じゃあ私も」
 紗羽も言ってきた。
「手伝わせてもらうわ」
「ああ、じゃあ皆でな」
「やれることをして戦いましょう」
 桐生と万丈だけでなかった、そこにいる全員が自分達の出来ることでブラッド族そしてスサノオと戦うことにした。そうしてだった。
 桐生達はナスチカに戻り明日の決戦に色々備えることにした、彼等は再び一つになり戦おうとしていた。
 この時宝生永夢は病院の自分達の部屋にいた、そのうえでパッピーピポパポ即ち仮野明日那そしてパラドと共にいたが。
 彼はふとある人物の姿が見えないので明日那に尋ねた。
「あの、黎斗さんは」
「あっ、何処かに行っちゃったわ」
「いや、何処かって」
 宝生は明日那のその返事に驚いて返した。
「あの人外に出したら危ないよ」
「大丈夫でしょ、今の黎斗は」
「そうかな。またとんでもないことしないから」
「今は大騒ぎしてもそれだけだから」
 それで済むからとだ、明日那は宝生に答えた。
「別にね」
「外に出てもいいんだ」
「そうでしょ、それにまたスサノオが動いてるでしょうし」
「偵察も兼ねて」
「外に出てもらうってことでね」
「本当に大丈夫かな」
 宝生はかなり心配だった、だがパラドもその彼に笑って話した。
「気にし過ぎだろ、今あいつが何かやらかす意図もないしな」
「そうかな」
「いいゲームを作ってるしスサノオとの戦いもあるしな」
「スサノオか、そういえば日本が三つに分かれてまた一つになって」
「そのことも調べてもらう為にもだろ」
「黎斗さんには出てもらってもいいんだ」
「特にな、まあ今はここで俺達の出来ることをやればいいだろ」
 パラドはこう言いつつ今はスマホのゲームで遊んでいた、明日那もテレビゲームをしている。そうしつつだった。
 今は休憩を摂っていたがそこにだった、部屋の床に急に土管が出て来て。
 そこからその壇黎斗が飛び出て来てこう言ってきた。
「諸君、戦いの時が来た」
「あの、いきなり戻って来て何ですか」
 宝生はその壇にどうかという顔で返した。
「戦いとか」
「言った通りだよ、永夢君」
 壇は宝生に腕を組み悠然とした笑顔で答えた。
「私達はまたスサノオと戦うことになった」
「それで今度はどんな種族ですか?」
「その説明がまだないわよ」
 宝生だけでなく明日那も壇に突っ込みを入れた。
「そこも話してくれないと」
「まだ話していなかったか」
「いつも急過ぎるんですよ」
 宝生は壇にどうかという顔で言葉を返した。
「今回もそうでいきなり戦いの時が来た、じゃあわからないですよ」
「そうか、しかしな」
「それでもですか」
「そうだ、先程私はこの才能を発揮する場所を探していたが」
 勿論自分で勝手にだ。
「そこで我々とは別の仮面ライダーを見た」
「別の?」
「仮面ライダービルドといったか、そのライダーか仮面ライダークローズと共にエボルトという者と戦っていた」
「エボルト?」
「そしてスサノオもいた」
「えっ、あいつもですか」
「そうだった、かなり深い話になるが話そう」
 話していいか、ではなかった。実に壇らしく言った。
「これからな」
「いや、そこからは私にお話させてくれないか」
 壇が話そうとするとだった、ここで。 
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