俺、今日から勇者だって。。
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プロローグ
ブォォォォ・・・・
大きなターボエンジンの音を放つ車の窓から、ある青年は後ろを見て悲鳴のような声をあげる。
「なんなんだよ。なんなんだよ!あれ!」
青年の見据えるその物体・・・現代では、博物館などで展示されているもの。
‐‐恐竜。
いやもしくは恐竜に似た違う生物かもしれない。しかし青年の見る限りでは恐竜にしか見えていなかった。生半可な剣では、折れてしまうのであろうゴツゴツした表皮。すべてを見てしまうのではないかと思うわせる黒々とした目。ぎらぎらとした爪。全てをなぎ倒してしほうほどの力を見せる尾。そしてなにより、天に炎を吹いていることが青年には恐竜にしか見えてしかたがなかったのだ。
「黙ってな!!舌噛むよ!!!」
大きくて荒々しい声を出す女性の声を耳にすると青年は車に顔を引っ込める。
既にあの生物に辺り一面を焼け野原にされて、道なき道を普通では警察の方に笛を吹かれて、はい!こちらどうぞ!あぁぁスピードオーバーですよ?それに60キロも。なんて言われてしまうであろうというスピードで走っている。
「なんで!あんなモノがいるんですか?」
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