ドリトル先生の林檎園
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第一幕その八
「後の人達はモデルになった人達がいたんだ」
「そうだったの」
「十勇士達は実在していてもモデルだったんだ」
「三銃士もそうだね」
先生はこの物語のお話もしました。
「あのお話に出て来る三銃士はそれぞれモデルの人達がいたんだ」
「そうした意味で実在だけれど」
「物語の名前じゃないね」
「実際の三銃士は」
「主人公のダルタニャンは実在していて物語の殆どの登場人物が実在していたよ」
そうだったというのです。
「けれど三銃士自体はそうなんだ」
「モデルがいたという意味で実在で」
「また違うね」
「そういうことだね」
「そうなんだ、そして十勇士もね」
幸村さんに仕えたこの人達もというのです。
「実在人物はいてもね」
「モデルになった人がいた」
「そうした人もいるんだ」
「十勇士の中には」
「猿飛佐助なんかはね」
十勇士で最も有名な人はというのです。
「モデルになった人はいても」
「猿飛佐助という名前じゃなかった」
「そうだね」
「また違う名前でいたんだ」
「幸村さんに仕えていたんだ」
「そうみたいだよ」
先生は動物の皆にお話しました、お家での平和な一幕です。そして次の日学校に行くと先生は食堂でお蕎麦を注文したかといいますと。
注文したのはカレーライスでした、動物の皆は先生と一緒にカレーライスを食べながらこう言いました。
「結局お蕎麦じゃないね」
「カレーライスだね」
「カレーライス食べてるね」
「今日は」
「こちらを食べたいと思ってね」
それでというのです。
「注文したんだ」
「特盛のカツカレーだね」
「これがまた美味しいんだよね」
「ハンバーグカレーがね」
「つくづく凄い食べものだよ」
こう言ったのはジップでした。
「カレーとハンバーグを合わせるなんて」
「これが凄く合うんだよね」
チーチーもこう言います。
「抜群に」
「どっちだけでも美味しいけれど」
ポリネシアにしてもです。
「どっちもで二度美味しいね」
「この美味しさたるや」
ダブダブはもう舌鼓を打っています。
「芸術の域だね」
「というかね」
ホワイティが言うにはです。
「カレーは凄いバリエーションがあるね」
「そうそう、チキンカレーやカツカレーがあって」
「ソーセージのカレーもあるし」
チープサイドノ家族はカレーライスの具体的なお話をします。
「海老フライカレーもいいわね」
「シーフードカレーも」
「これだけのカレーがあるから」
まさにと言ったのはトートーでした。
「飽きないんだよね」
「カレーだけのお店があることもわかるよ」
「全くだね」
オシツオサレツも納得することです。
「色々な種類があるからね」
「しかも全部美味しいから」
「それじゃあ先生も今食べても仕方ないね」
老馬はこのことを笑って言いました。
「カレーの魔力は素晴らしいから」
「お蕎麦はまたの機会にして」
それでとです、最後にガブガブが言いました。
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