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遊戯王ファンタジー クロノ&ファントム

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第1話 彼女の名はリカルド・レイ

AM11:00

ロンドンのジェラート屋さんに不機嫌な顔でジェラートを食べながらスマホを手にする少女、リカルド・レイ。彼女のスマホには世間を騒がせるクロノダイバーの犯行予告のニュースによって埋め尽くされ、それと同時に任務の情報が入って来る。
レイ「しんっじらんない!!私はあんたらのモノじゃないんだよ!!高校生活ぐらいゆっくりさせろ!!このバカ国防!!」
連絡を全てデリートして彼女は女子高の学生寮へと戻っていった。

その一方で一人の少年がロンドンの時計塔の上で空を眺めていた。
???「この街は退屈しないなぁ、飯はうまくねぇが面白い人やおもちゃでありふれている。次の予告状
はきっとその人の大きなターニングポイントとなる。ワクワクしてきた!!」
少年はロンドンの時計塔から飛び降りると同時に叫んだ。

???「コネクト!!タイムアクセル!!」
時を加速させて着地すると少年の手には今回のターゲットの写真が写っていた。その人物は‥‥‥
???「待ってろよ、リカルド・レイ!!」

その夜‥‥‥
オペレーター「レイ、準備は良い?」
レイ「問題ないわ、今回はカガリシステムによる仕事でしょ?いっその事研究中のシズクシステムでもよかったけど?」
オペレーター「シズクシステムはまだ負荷が大きすぎるわ、最低限のリスクは把握しておいた方が良いわよ」
レイ「ただでさえカガリシステムも開発に3年かかったみたいだけど、国防も何を考えてるのかしらね」
オペレーター「会話はここで終わり、バトル始めるわよ」
レイは刀を抜刀するとカガリシステムが起動し、レイにアーマーを装着させる。
オペレーター「バトルはコネクト能力、タイムダウンの状況下を想定してる。カガリシステムのアンチタイムスキルをレベル4までに設定して」
レイ「了解」
そして現れる敵を即座に分析する。
レイ「TG(テックジーナス)ワーウルフね、左はユニゾンビか‥‥‥」
オペレーター「バトルスタート!!」
襲い来るワーウルフに一発キックを食らわせると拳に炎を纏い、ワーウルフに一撃をかます。
レイ「切り刻む!!」
刀を抜刀し、炎を纏わせると強烈な6連撃を繰り出す。
レイ「不知火ー神室」(シラヌイーカムロ)
ユニゾンビ「ぐおおおおおお!!」
レイは腕からアンカーを取り出して、投げつけるとユニゾンビをワイヤーで吊るした。
ユニゾンビ「ご‥‥‥ご‥‥‥」
レイは手で炎を生成し、ユニゾンビに向かって放出した。
ユニゾンビ「がああああああ!!」
ユニゾンビは燃え尽き、灰になった。
レイ「ちょっとぬるかったかしら?」
オペレーター「一息入れますか?」
レイ「いいえ、このまま続けるわ、敵の段階をレベル7にして」
オペレーター「よろしいのでしょうか?」
レイ「やるからには必ず結果を出すわ。そうじゃないと気が済まないもの」
オペレーター「わかりました、レベル7モンスターを配備します」
そして現れたのは‥‥‥
ガーン!!
巨大なトリケラトプスがレイの前に現れた。
レイ「ダイナレスラー・パンクラトプスね、相手には丁度いいわ!!」
レイはカガリスーツのレベルを7に変更する。
オペレーター「気を付けてください、相手はレベル7の恐竜族モンスターなので分析を怠らずに」
レイ「わかってるわ、この獲物は私がぶった切る!!」
レイは動きを分析し、アンカーを天井に噛ませると空を飛び始めた。
パンクラトプス「グルオォォォ!!」
地面やステージを破壊しながらレイに拳を振り上げていく。
レイ「これは想像以上にダイナミックね。」
刀を抜刀し、パンクラトプスの足首を狙って斬りつけた。
パンクラトプス「ゴギガアアアア!!」
そしてレイは肩に刃を入れて、腕の動きを完全に機能停止させた。
レイ「これで終わりよ!!」
最後に体を大きく回転させて脊髄を斬りつけるように首を斬り落とした。
オペレーター「これで今回のバトルは終了になりますが、まさか、レベル7相手に弱点を突いた攻撃。中々の神業でしたよ」
レイ「ありがとう、この後のシャワーはきっと気持ちよく浴びれそうね」
オペレーター「お疲れさまでした」

その帰り道‥‥‥
レイ「だいぶ遅くなっちゃったわね、でも今日は満足のいく戦いが出来たから免除してくれそう」
するとレイは喫茶店を通り過ぎると一人の少年に声をかけられる。
???「リカルド・レイ、国防所属の閃刀姫一使いだよね?」
レイ「何故、それを‥‥‥」
少年はフィッシュ&チップスにレモンをかけながら語り出す。
???「僕の名前はアルノート・リューズ。ちょっとした情報屋さ」
レイ「情報屋が私に何の用だ?」
リューズ「4年前に起きた、一家皆殺し事件。生き残った少女が国防に保護されて兵士として活動する。それってさ、君の事だよね?」
レイ「あの事件の事は忘れろ、もう戻らないし思い出して虚しいだけだ」
リューズはフライドポテトを齧りながら、レイを凝視する。
リューズ「何で殺されたかも知らないのにそんな顔で諦めるかな~」
レイ「お前に何がわかる!!」
リューズ「わかるさ、自分もさ、家族の事知ったからこそ今があるんだから」
レイ「どういうことだ!!」
リューズ「国防は超人兵士を作るためにそのサンプルを集めていた」
レイ「サンプル‥‥‥」
リューズ「そのサンプルは孤児院や精神病棟、果ては少年院から約300名の15歳から19歳の子供が選ばれた。だが何一つ成果が出ず、国防は言わばその子供たちを見放した」
レイ「何故、そんなことを国防が」
リューズ「自国の既存の戦争兵器や兵士アンドロイドは最早意味を成さない時代遅れとなった。そこで国防によって行われた実験こそ‥‥‥」
リューズは左手の手袋を外すと手の甲には時計がはめられていた。
リューズ「クロノダイバーの誕生の理由さ」
レイ「嘘だ‥‥‥嘘だッ!!国防がそんな人体実験で子供を犠牲にしたなんて!!お前がクロノダイバーと言うなら今ここで!!」
刀を抜こうとするがリューズは手で待ったをかける。
リューズ「全てを知りたいか?」
レイ「何のことだ!!」
リューズ「クロノダイバーが生まれた理由も、君の両親が殺された理由も、閃刀姫一が生まれた理由も全て繋がってる。もし君が真実を知る、その勇気があるなら‥‥‥」
リューズはレイに問う。
リューズ「君の置き忘れた時間を、盗んでやる」
レイ「まさか、お前が‥‥‥」
リューズ「大怪盗、クロノダイバーリューズだ」
レイ「聞くまでも無い、ここで抵抗しないお前を斬るのが最も私にとって都合がいい」
リューズ「コネクト、タイムダウン」
ガチッ!!
レイ「しまった、システムを起動できないとアンチタイムスキルが使えない」
リューズ「過去を捨てたら自分が生まれた意味も、愛された意味も無くなる。後悔したくないのか!!」
レイ「本当に、それに意味はあるのか?」
リューズ「あるさ、君の心にある後悔を俺が盗んでやる」
そう言うとリューズはレイに向かって手の甲の時計を向けて光を放つ。
リューズ「行こう、君の運命を変える事となった。4年前のロンドンへ!!」
光の粒子となって消えた二人は時間の狭間を飛んでいく。
レイ「これが‥‥‥クロノダイバーの時間遡行能力」
リューズ「この空間を抜け出せば、君の認識は大きく変わるよ!!」
そして光の先に飲み込まれた二人は‥‥‥

レイ「ここは‥‥‥」
リューズ「ついたようだね、4年前に僕たちの街」
レイ「ちょっと、その姿は!!」
リューズ「怪盗家業の正装さ。さて、君のいる家に、すぐに行こうか」

これから目にするのは‥‥‥

レイの知らない、真実の禁断聖書 
 

 
後書き
しゅみタロス(桃)「さあ、パーティーですよ。どうもありがとうございました。」 
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