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オズのキャプテン船長

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第十二幕その十一

「ベッツィもアン王女も来てね」
「他の皆もだね」
「そうよ、だからね」
 それでというのです。
「これからね」
「わし等も参加して」
「楽しんでね」
 是非にというのでした。
「それじゃあね」
「今からだね」
「楽しんでね」
 そうしてとお話してでした、皆は都に帰ってすぐにダンスパーティーに参加しました。そこでです。
 船長は恵梨香とダンスを踊って笑顔で言うのでした。
「どうかな、わしのダンスは」
「あの、実は」
 恵梨香は船長に驚きを隠せない顔で答えました。
「船長さんは足が」
「片足が義足だからだね」
「大丈夫かって思いましたけれど」
「それがだね」
「はい、まさか」
「うん、わしは確かに片足は義足だけれど」
 それでもというのです。
「こうしてだよ」
「ダンスもですね」
「出来るんだよ」
「そうなんですね」
「この義足も今では」
 木の棒のそれもというのです。
「わしの足だよ」
「普通の足と変わらないんですね」
「そう、だから心配は無用だよ」
「そうですか」
「そう、そしてね」 
 それでというのです。
「今も楽しく過ごせるんだよ」
「それじゃあ」
「わしと一緒に楽しく踊ってくれるね」
「これからも」
 恵梨香は笑顔で応えました、そうして。
 恵梨香は船長とダンスを踊って他の人達とも踊ってでした、その後でオードブルのテリーヌやサンドイッチを食べましたが。
 リンキティンク王が舞台に出て歌います、そこでリンキティンク王は一曲終わってそうしてからでした。
 その場からです、船長に声をかけました。
「船長、よかったらな」
「二人でだね」
「一緒に歌うか」 
 こうお誘いをかけるのでした。
「そうするか」
「わしでいいのかな」
「勿論じゃよ」
 王様は船長に笑顔で言うのでした。
「船長と歌いたいからじゃ」
「誘いをかけてくれたね」
「それで返事はどうじゃ」
「わしでよかったら」
 これが船長の返事でした。
「喜んで」
「よし、それではな」
「これからね」
「二人で歌おうぞ」
「それで何の歌を歌うのかな」
 船長は王様のところに来てこのことを尋ねました。 
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